MOVIE+BOOK - 陽気なギャングが地球を回す              

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陽気なギャングが地球を回す

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監督 前田哲 出演 大沢たかお 鈴木京香 松田翔太 佐藤浩市 

伊坂幸太郎 著 祥伝社文庫

人の嘘を見抜ける男 ( 大沢たかお ) 、体内時計を持つ女 ( 鈴木京香 ) 、天才スリ ( 松田翔太 ) 、饒舌なる演説男 ( 佐藤浩市 ) の 4 人による銀行強盗、それを略奪する別のギャングたち、さてその成り行きは、というお話。こういう映画ってこういう結末になってくれなきゃね、という作品です。本広克行監督の『スペーストラベラーズ』と似た設定だな、とかメル・ギブソン、ジョディー・フォスター共演の『マーヴェリック』に雰囲気似ているかな、とか思いつつ見ていると、なんだか佐藤浩市演じるところの男がいろいろ薀蓄かつ屁理屈を述べてくれるのでして、そんなことや、銀行強盗になんとまあサイケデリック ( 死語? ) 漫画チックなスーツをお召しで、なんてことによく笑いました。

素っ頓狂な役柄になると鈴木京香さんはとってもいいのですね、いつもながら ( 『ゼブラーマン』のゼブラナースとか ) 。松田翔太は・・・まだ素のままそこにいる、という感じ以上ではなく、この素材を上手く生かしてくれる監督・作品に出会うことをお祈り申し上げたいものです。大沢たかおさんは佐藤浩市より松田翔太より背が高いのね。こんなかっこいいい強盗団がさっさとつかまらないなんて、と言っちゃいけません、かっこいい男たち、かっこいい女たちが、おー、そうですかこんなことに、と楽しんでしまえばいいシンプルな作品。

小説の方は、それぞれの章ごとにキーワードの解説がついていますが、
じかん【時間】人生の充実と比例して進みが速くなる。退屈と比例して進みが遅くなり、授業中には止まっていると錯覚を受けることもある。
 がその一例。
 響野氏の饒舌な薀蓄も映画よりバリエーション豊か。
 4章からなる構成というのはリチャード・スタークの“悪党パーカー”シリーズと同様なのだそうです。それにも手を伸ばして欲しいと解説にあるので、いずれ手を伸ばす所存です。

MOVIE+BOOK
comment(0) 2006.05.28 14:55

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