MOVIE+BOOK - バルバラ異界              

Log

バルバラ異界

ファイル 57-1.jpg
著者 萩尾望都
出版社 小学館
http://flowers.shogakukan.co.jp/barubara.html

 第27回日本SF大賞受賞作品。
 花の24年組と呼ばれる少女漫画家がいることを知っているのは若くないマンガ読みたちでしょう。
 で、その、今や大御所たちの今に至る活躍ぶりに感嘆してしまいます。さてこの「バルバラ異界」ですが、第一巻を読んだときにはいやあすごい!なんと面白い!と思ったのですが読み進む内に混乱をきたした・・・のーみそがなかなかついていかないのよー・・・!
 7年間眠り続ける少女十条青羽がいます。少女は両親の心臓を食べたらしい、のです。人の夢に入り込むことが出来る男渡会時夫(作家本人が、モデルは金城武といっています、確かに5・6年前の彼のヘアスタイル)が、その夢に入っていきます。夢の中の彼女はバルバラと呼ばれるところに住んでいます。
 時夫の息子キリヤの夢には、火星が出てきたり、或いは青羽が出てきたりするのです。そして彼はパソコン上にバルバラと名づけた自分の世界を持っています。
 
 老化の早い遺伝子を持った人類がいるのです。若返りを試みます。そこに心臓の蛋白質が係わってきます【このへんちょっと彼女の代表作“ポーの一族”を思わせる】。

 クローン、遺伝子操作、カニバリズム、火星に海がありそこの生命体は皆すべて同じ記憶を持って存在していた・・・などなどなどなど、よくもこんなにたくさんの要素をひとつの作品の中に構想できるものです。萩尾望都サマより少し若いワタクシですが脳トレが必要であることを痛感いたします。
 

BOOK
comment(0) 2007.06.21 21:57

Comment List