MOVIE+BOOK - 我的中国              

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我的中国

著者 リービ英雄
出版社 岩波書店

 アメリカ生まれ、父親が外交官で、台湾・香港・日本と暮らす。プリンストン大学と新宿を行ったり来たり・・・って!
 われてきちゅうごくファイル 76-1.jpgとわざわざルビを振ってある。ウオダチョンクオと中国語読みすれば私の中国と言う意味になるが、われてき には、今の若い日本人が使う“私的には”のようなニュアンスが強いのか?私の目から見た中国 のような。

 2004年発行だから、驚くべきスピードで発展変化している現在の中国とはすでに大きく違っているだろう。そのころでもかつての中国を知っている(外国人は1人で旅行できなかったようだ)人にとっては変化著しい中を、日本語で考えながら台湾での子供時代に憶えた中国語で会話し、時にインテリの中国人と英語で会話し、古都開封で、はるか昔ユダヤ人が住み着いて中国人になった跡を旅し(著者の両親はユダヤ系・ポーランド系)、西洋人が中国人となった歴史があると読者の目を開かせる。
 中国在住のアメリカ人、と自己紹介すると、大概はアメリカ人の部分にしか注目されないらしいが、アメリカ人であることと日本在住であることの両方が、かつての敵国とみなされることもある。

 中国人が英語で書いた小説「千年の祈り」中国で仕事をすることを綴った「日記2」に続いて、日本在住アメリカ人が日本語で書いた中国滞在記を読んでみました。さまざまな視点から、中国を、或いは日本を、感じますが・・・あー、それにしても、英語・中国語の両方を使いこなせる、使いこなせないまでも日常会話に問題は無い、というレベルの人が羨ましい。
 

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comment(0) 2008.01.20 14:27

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