MOVIE+BOOK - クライマーズ・ハイ              

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クライマーズ・ハイ

ファイル 93-1.jpg
climbershigh.gyao.jp
原作 横山秀夫
監督 原田真人
出演 堤真一 堺雅人 尾野真千子

 1985年夏、御巣鷹山日航機墜落事故発生のその時、群馬の地元新聞社の記者たちがどう動いたか、それとその当時全権デスクとして指揮に当たった男と息子との関係、現在その男が山に登るシーンとを交錯して描いていく。

 すごい臨場感。その頃はまだ携帯電話はほとんど普及していなかった。その地方新聞社では無線すら備えてなかった。編集部ぼ記者たちの勢力争い、思惑違い、瞬時に判断しながら刻一刻変化する状況との戦い、新聞社内の他の部門とのせめぎあい、中央紙に対抗する思い、クソ腹立たしい社長・・・観客の私も堤真一演じる主人公と共にコイツケチラカシタイようなこともたびたび。
 
 原作が横山秀夫で監督が原田真人なら、あるレベルは保障されている。が、原田真人監督作品のなかでも私の好きなものとそうでもない物がある。どうなんだろう・・・と思いながら見に行ったのだ。私にしては珍しく、こういう正統派の(日本アカデミー賞候補確実な)作品を、今年の日本映画No,1候補に挙げることとなった。

 この映画関連で出演者3人でおしゃべりする番組に出ていた堤真一、私にとってはたいへん印象的だった1987年のNHKドラマ「橋の上においでよ」あたりではまだまだ俳優をやっていく気は無かったらしい。JACがオーディションに行かせるから・・・ぐらいで。舞台やってるんだなーと思いながらその後サブ監督の映画でむやみと走っているなんだか理不尽な姿を追いかけていたんだがワタクシ。

 御巣鷹山というのは、坂本九が亡くなったあの航空事故ですが、映画にはそれは一言も出てこない。
 
 この作品は原作をどの程度変えてあるんだろうと思って、すぐ原作を読んだ。うーむ、そうか・・・。
 
 最後のクレジットで名前が流れる中に、南日本新聞社の人の名前があった。地方新聞社としてなんぞ協力したのかな。

 
 

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comment(0) 2008.07.24 14:49

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