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蒼林堂古書店へようこそ

ファイル 226-1.jpg著者 乾くるみ
徳間文庫

ライトミステリー界では古書店ものが流行り?

ビブリア古書堂と違って、こちら蒼林堂はミステリー専門。店主は書評家でもある林雅賀、百円以上の売買をすると珈琲サービスがあるこの店の常連、バツイチの大村龍雄・高校生柴田五葉・小学校(美人)教師茅原しのぶ、途中から加わる木梨潤一が、ちょっとした日常の謎(北村薫の円紫さんでおなじみの)の謎解きを楽しむ。といっても大概の謎は店主によって解かれるが。

ま、そこでの話はささやかな謎解き。大学のミステリー研究会のメンバーってこんな話をしているのかな?ようそんなたくさんの小説をご存知で。各章の終りには、林雅賀名義で「本とも」掲載とする書評?書物案内?があって、例えばヒッチコック映画の原作、そしてヒッチコックの影響を受けて書かれたミステリー、などが紹介される。そこが面白い。近所のツタヤでお薦め本になっていたのも頷ける。次これ読んでみたい、とつい思うもの。

で、最後あたりには、茅原しのぶサンの行動を注意深く観察していた人にはわかるか?わからないと思うよ、ひとつ謎解きされます。

昔から同じミステリーを何度でも読める私だった、しばらくたつとコロっと忘れるから。さすがに“Yの悲劇”はなんとなく覚えているが、“Xの悲劇”って?というほどのひどさである。読み返したいものもたくさん出てきたが、私がまず次に読んでみたいのは、戸板康二著・中村雅楽探偵全集5『松風の記憶』創元推理文庫かな。

で、乾くるみサンを読んだのは初めてなのだが、林四兄弟ものというのがあるそうで、雅賀サンは次男だって。マサカさんではない、マサヨシさん。
マサヨシさんは元文部省勤務で、副業を持つことを禁じている公務員としては不都合なこともあって、やめちゃった、ことになっている。
元文部省で、ピンク映画(懐かしの死語)中心に映画評していた、ゆとり教育の方、映画評、映画本は副業では?連想してしまった。

BOOK
2012.08.21 09:07

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