MOVIE+BOOK - 母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き              

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母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き

ファイル 99-1.jpg著者 信田さよ子
出版社 春秋社

 私の年代では親の介護をしている人が多い。私もその1人である。やはり倒れて退院してきたお母さんの世話をしている友人からのメールに、“やっぱり女の子はいいねえ、と母が言う、子供の頃出来のいいほかの兄弟と比べられ、母を好きだと思ったことは無いのに”と、率直な言葉が書いてあった。
 思い出した。20代の初めの頃、母と、本音で語り合うと言うことはあり得ない、親と言葉は通じない、違う言語で生きているのだ、と、あきらめたことを。

 さて、著者は臨床心理士、「私が死んだら墓守りは頼んだよ」と、母親が娘にお言った頃場からサブタイトルが取られている。元気で長生きするようになった母たち、なかなか結婚しなくなった娘たち、娘に経済援助が出来る母たち、いろんな事情に絡み取られて母の愛という名の干渉から逃げられない娘たち・・・逃げろ!と具体的な処方箋を示してくれている本です。世のすべての母たち、娘たちに読んで欲しいと思います。
ある時期までは息子と母親の関係のほうがなんか気持ち悪い気がするけれど、もう一歩年を取って、しかも高学歴だったりする母が、娘に期待する物って・・・。

BOOK
2008.09.04 14:00

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