エドワード・ヤンの恋愛時代

監督 楊徳昌(エドワード・ヤン)

出演 チェン・シャンチー ニー・シューチン ワン・ウェイミン ワン・ポーセン

1994年制作の台湾映画。確か昔昔、まだビデオテープの時代に観たはずだが、まるで記憶に無かった。1994年と言えば、台湾は半導体とか情報機器産業が盛んで景気が良かったころのはず。急激に発展した街。

なんだあ?こーんなコメディだったの?出てくる男たちがどいつもこいつも!新作の舞台が有名小説の盗作だと騒がれているらしい演出家バーディー、それが頼ってくるのはカルチャー企業の女性経営者マーリー(字幕ではモーリーだがみんなマーリーと呼んでる)、その婚約者アキンはお坊ちゃん経営者、マーリーの会社で働いているチチは恋人ミンと今一つうまくいっていない。で、経営コンサルタントのラリーがトンデモ男で、マーリーの会社が傾きかけているのをどうしたいんだか浮気話をでっちあげて引っ掻き回している。

カリカチュア化された男どもがドタバタして、女たちの友情にひびが入って、という模様が描かれるのがたった二日間のお話、そして三日目の朝。

こんな話の中に、

孔子曰く「この町は人口が多い」 冉有曰く「この先、どうすべきか」

孔子曰く「人を豊かにしよう」 冉有曰く「豊かになったら、何をすべきか」

なんて文章が挟み込まれたりする。そして、観終わると、なにやら満足感に包まれている、という珍しい経験をした映画。さすが楊徳昌というか。

金燕玲がミンの父の内縁の妻役、そして最近では中国時代劇の一癖ある悪役で見かける金士傑がミンの上司役で顔を見せる。

この映画より数年前の日本もバブルに沸いていたのだが、女性たちはアッシーだメッシーだと男を従えて浮かれてただけなような気が・・・台湾では起業して仕事にお金をつぎ込んで(それがうまくいかなくても)すでにジェンダーギャップは低いと感じた。原題『獨立時代』がやはり合っている。

 

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