阪急電車

阪急電車著者 有川浩
幻冬舎文庫

阪急宝塚駅から西宮北口駅へ、そして折り返して西宮北口駅から宝塚駅へ、その、各駅ごとに起こるエピソード・そこにかかわる人物たちが、クロスしていく、それぞれの短編が、つながって長編に編まれる作り。

宝塚南駅のお話が、『阪急電車』という映画になっていたね、中谷美紀主演で、真っ白なウエディングドレスで電車に乗っている、という、宣伝の部分だけしか私は見ていないけど。

友人から回ってきたこの小説は、ほとんどどなた様にもお薦めできると思う。読みやすいし、ちょっと痛かったり切なかったり羨ましかったり、ああこんな人いるよなあと思ったりしながら、でもねえこんなにはいかないだろうけどこんな風に行くといいねえ、と、ちょっとうるっとする。

阪急今津線という電車を知っていたらもっと楽しめるだろうな。「くだらない男ね」と切り捨てるおばあちゃんに会っていたかった、若いころに。

 

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