一汁一菜でよいという提案

著者 土井善晴

新潮文庫

年末、空港にいた。飛行機が延着、暇な時間にこの本を買った。土井さんの料理番組でその提案については聞き及んでいたので、興味はあったのだ。機内で音楽を聴きながら読むには良い選択だった。

揚げやベーコン、肉類などと野菜を火が通りやすいサイズに刻み、野菜は手でちぎってもよく、煮干しや干しエビをそのまま入れてもよく、それらをまずお椀に入れるのが分量、水もお椀に一杯、小鍋に入れて煮る。味噌を溶く。具だくさんの味噌汁はしばらく煮込む。以上。それにお漬物があってご飯。格別お出しを取らなくてもよい。

年末年始をハレの日の御馳走三昧で過ごした。だから帰宅後はケの一汁一菜実験がぴったりだった。里芋は手で軽くつぶすと味噌汁になじむ、とか、仰せの通りにしてみた。なるほど。

数日後、葉っぱが何も無いし、ベーコンも使い切ったし、買い物した。夕飯の支度にひき肉を出した。わあ、肉だ、と思ったわが身にびっくり。3品目が年末に買っておいたアボカドのわさび醤油だったり、別にそんな地味感はなかったのに。

どうせ外食もするし、頂き物のお菓子があったりするし、そんなに地味に生活している感は無いだろう。基本はこれでよいと思うと気楽、次第に出汁を取らなくてもおいしいお味噌汁になりましたよ。今年は基本これを心がける所存であります。

コメントをどうぞ

コメント(*必須)

CAPTCHA


*