SHE SAID その名を暴け

監督 マリア・シュラーダー

出演 キャリー・マリガン ゾーイ・カザン

大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、長年にわたり、映画界関係者に性暴力を振るってきたこと、そして権力によってその事実を闇に葬って来たことを、ニューヨークタイムスの二人の女性記者が追い、明るみにさらすまで。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『恋におちたシェイクスピア』『ロード・オブ・ザ・リング』『英国王のスピーチ』・・・などのプロデューサー。強大な権力。が、絵に描いたような露骨なセクハラぶり。仕事の打ち合わせのつもりで行った部屋で、バスローブ姿のハーヴェイに、マッサージしてくれと言われる。組み伏せられ、マスターベーションを見せられる。

訴えても、強力な男には強力な弁護士が付き、金で解決する、法は力を持つ男を守り、他言を許されない。二人の記者が被害者を追いかけても、法に阻まれると証言を得られない。加害者を守る法律。

その状況がフラッシュバックしてしまう被害者が、証人になる決意をするまでに、どんな思いがあるか。

#MeToo運動に発展していくきっかけとなったこの作品であるが、翻ってわが日本では。伊藤詩織さんが訴えた元TBS記者に警察の手が伸びる寸前、当時の首相Abe氏によって差し止められた、あの事件。その後の手記出版、民事裁判などを経ても、未だに彼女のハニートラップ説を述べ立てる輩(女性も)が続いている。

昭和の日本芸能界では、男性俳優が、“千人切り”したなどと自慢している週刊誌記事などがあったものだ。どこそこの映画会社ではほとんどの女優が・・・などと。芸能界に限らず、一般社会でも、特にアルコールが絡めば似たようなことはいくらでもあっただろうし、今の時代にも起こっている。

性行為は、両人が合意、望んだ場合の、ものであると、子供のうちから教えるには?それをちゃんと穏やかに普通に教えられる大人が、どこにどのくらいいるのか?

アシュレイ・ジャッドが本人役で、姿は出ないもののグウィネス・バルトロウの名前がしばしば。政策にブラッド・ピットが名を連ねている。

 

 

 

 

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