安楽死特区
監督 高橋伴明
出演 毎熊克哉 大西礼芳 加藤雅也 筒井真理子
現在の日本では安楽死は認められていない。“安楽死法案”が可決され、安楽死特区として施設が建設され、ヒトリシズカと名付けられた、近い未来の話、か。
ラッパーとして活動している章太郎は、若年性のパーキンソン病に加えてコロナ後遺症により症状が悪化、余命半年と宣告されている。彼は安楽死法に反対しており、恋人でジャーナリストの歩と、内部告発をするつもりでヒトリシズカに入居する。
同じく毎熊克哉主演の「桐島です」でもそうだったが、全共闘世代の高橋伴明監督は青臭い恥ずかしい(と感じさせる)主義主張を主人公にしゃべらせたいようだ。まあそこはなんとか耐えて観よう。
末期ガンの男、認知症だがまだ亡くなった息子のことを忘れないうちに死にたい元漫才師の女、など、入居者の事情はさまざまだし、その態度もそれぞれだ。末期ガンなのにそんな大きな声でしゃべれるのか?余命宣告される頃にはずいぶん痩せているものだと思うのだが、病の種類にもよるか?緩和ケア病棟の患者ほどに末期でない?なんだかんだの違和感もまあこだわらずにおこう。
次第に映画館の客席から涙の気配が伝わってくる。パーキンソン病も、癌も、認知症も、年齢を重ねれば身近に存在しているだろう。自身で経験している人もいるだろう。
『PLAN75』よりもざらざら粗削りな印象。
医者との面談のシーン。外科医の役で加藤雅也。玉三郎が監督した『外科室』で外科医だったよね、などと思い出す。その離婚する妻を鈴木砂羽、どうしてこの人?と思ったが、彼女のデビュー作『愛の新世界』は高橋伴明監督だった。
終わり近くに突然ダンスシーン。インド映画みたいに。
そして、最後の最後、実際にスイスで安楽死しようとした、と言う女性と監督の対談。
監督が軽い脳梗塞で倒れた、と、妻の高橋惠子が言っていた。本当に軽くて、復帰の日がありますように。









安楽死については、私は選択肢としてあればいいなと思っていますが、
でも今の日本の、人権意識も低く倫理観の欠如した政府が安楽死のルール作りをする、と想像すると怖い。
もうあの爬虫類系の顔を見るのも嫌になって、これではいけないと思うものの。どうしてこんな奇怪なことになってしまったのでしょう。世界中。
安楽死であれ、逆の死刑と言うものであれ、それにかかわる側の人のメンタルが気になります。