黒の牛

監督 蔦哲一郎

出演 李康生 田中泯 須森隆文 ケイタケイ

ほぼ予備知識無く、台湾の李康生が出る、というだけで観た。十牛図 という禅に伝わる物に触発されて作られたものと初めに説明がある。

山の民が押し寄せる文明と共に生きる場所を無くす。皆は文明の方へ移住し、男は一人残る。

時代がいつなのかわからないし、国もどこなのか判然としない。台湾の少数民族かな、という言葉が語られる。山の民は狩猟で生活の糧を得る者だが、ある日、一匹の牛に出会う。牛を追いかけ捕まえ、手なずけようと格闘する男。

ずーっと遠景。

江戸時代末期から明治にかけての一人の男の一生と見えるが、人類の他文化・文明とのかかわり、変化の長い時間を描くようでもあり、また、人類に限らず生物の変遷とも感じられる。原爆のきのこ雲?も、出現する。

モノクロの遠景、美しい自然、音楽、眠くなる。まあちょっとばかり眠っても良いか。四角い画面が、終わり近くに広がり、カラー画面へ。男の姿もアップになる。ミニシアターでなく、大画面で観たかったなあ。

李康生の映画でヘンじゃないのってあったっけ?などと、眠くなりながらつらつら、蔡明亮監督作品ばかりに出ているわけじゃないから、そりゃ普通の役だってあったよね、と、途中経過ではテーマがなにやら哲学的らしいことしかわからない身は脳内独り言。

終わりが近づいて、身につまされる。観終わって、もう一度最初から観たいと思った作品。監督の名前、シマ?ツタ?どっち?と思ったが、池田高校野球部蔦監督、と言えばある年代以上の人は知っている、その人の息子さんだって。フィルム撮影にこだわってずっと撮っているそうだ。

 

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