ファラオの密室

著者 白川尚史

宝島社文庫

舞台は古代エジプト。

死んでミイラになった(そのように加工された)神官のセティ、心臓に欠けた部分があり、死後の審判を受けられない。なので心臓の一部を取り返すため、地上に戻ることになる。腰から下はミイラとなるために木でできた義肢、義体というかたちのまま。期限は3日間。

で、現世の紀元前14世紀エジプトではその身体の彼を、驚きながらも普通に受け入れるのだ。と、いう設定を作家が想起したところで成り立った物語で、そしてこの物語の最後あたりで腰から下が木製であることの意味が…。

先王アクエンアテンの遺体が消えた。多神教のエジプトにあって唯一、アテンという一神のみが神だとした王。

古代エジプトと言えばクレオパトラ、ツタンカーメン、ネフェルティティぐらいしか名前を知らないが、古代エジプト物のマンガも結構あり、出てくる神の名などはまあまあ聞き覚えがある。アクエンアテンの息子が、トゥクトアンクアテン改めトゥクトアンクアメン、つまりツタンカーメン、だって。

幾重にも頓狂な設定の中を淡々と(かな?)物語が進み、解き明かされていくファンタジーなミステリー。私は楽しく読みましたよ。

東京大学工学部卒の作家で、ほかに職業があって取締役兼執行役、だそうで、このミステリーがすごい!大賞受賞作。

 

 

 

 

 

 

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