鯨が消えた入り江
監督 エンジェル・テン
出演 テレンス・ラウ 劉 俊謙 フェンディ・ファン范少勳
ポスターでは一人の青年がもう一人の肩に頭をあずけている。そういう話?と思わせて、ちょっと違う話。
香港の人気作家である天宇に盗作疑惑が浮上。傷ついた彼は、台湾のどこかにあるという“鯨が消えた入り江”を探しに行く。かつて文通していた台湾の少年がそのことを教えてくれたのだ。
台湾の繁華街で酔いつぶれた天宇を、チンピラの阿翔が助ける。彼の部屋にはレスリー・チャンの映画のポスターがあれこれ貼られている。阿翔が“鯨が消えた入り江”に案内すると言う。初めはバイクで、後には旧型の車であちこちに連れまわすが、目的の入り江ではない。チンピラ仲間にも追われている。
台湾の田舎の深い緑、海の美しさ、そして誰かさんが亡くなったシーンの90年代香港映画っぽさ(90年代だったらこうやってアンディ・ラウが死ぬ)!、ファンタジーな作り、どれを取ってもわたくし好みなのであり。そういうお方に観てほしい、レスリーファンに観てほしい、ので、ネタバレ的説明は致しません。韓国物によくある時空が飛ぶ形なのだけど、どちらかと言うとタイ風味な気がする。墾丁という場所は、台湾最南端だって。
テレンス・ラウって『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の時とずいぶん印象が違う。端正な顔立ちで欠点が無いとなかなか顔を覚えられない私であるせいか。相方の台湾俳優フェンディ・ファンもきれいな顔立ちなのが荒れたチンピラ役、この人もほかの作品で観たい。
観終わった夜の街、トワイライト・ウォリアーズの時とは違う浮かれ気分で帰途に就く。。ネットフリックスでやってるらしいよ、張国栄ファンのお方、観ましょ。










レスリー・チャンの憂いのある表情、、、綺麗な人でしたね、、
そのレスリー・チャンのコンサートが2023年(だったかな)に開催、というポスターが貼られているシーンが…。1956年生まれだから、67歳になっている彼は、どんな姿だったのでしょう。