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「ジェイ・チョウを探して」香港映画

ファイル 18-1.jpgDVD鑑賞。http://www.taki-c.co.jp/cont/jay/
監督 オーブリー・ラム(林愛華)
出演 ショーン・ユー(余文樂) ボボ(蒲樂僮) ダニエル・ウー(呉彦祖) ジェイ・チョウ(周杰倫) 

 中国大陸で恋人に振られた女の子ボボが、香港にやってくる。小さいころから一緒だった犬が死んで立ち直れない男(ショーン・ユー)と知り合う。
 ボボは思い出の曲を探し回るが、それはジェイ・チョウのアルバムにシークレットボーナストラックとして入っている貴重なもので・・・。

 女性監督林愛華が『アメリ』http://www.albatros-film.com/movie/amelie/にインスパイアされてこの映画を作った事が明白な鮮やかな色彩、そしてアメリはもともと香港のウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/89959の影響を受けているであろう映画として知られている、ので、主人公ボボはなんだか恋する惑星のフェイ・ウォンを思わせるヘアスタイルで、やはり変な行動をしている。
 
 で、ジェイ・チョウって誰?映画『イニシャルD』で藤原拓海をやった人ですよ。アジアで今一番売れているかもしれない歌手。日本でも6月だったかコンサートをやりましたよ。
 同じく『イニシャルD』で中里 毅役だったのがショーン。『インファナルアフェア2』や『ベルベット・レイン』の時とはえらい違いの不細工な造形。

 『アメリ』や『恋する惑星』をお好きな方ならわかるでしょう?キュートな作品です。チョコッと顔を出す周杰倫は、自分から出演を希望したとか。これが初めての映画。なぜこれでアジアで一番売れた歌手?と言う感じの普通のお兄ちゃん風ですが。

MOVIE
comment(0) 2006.07.24 12:29

「我が手に拳銃を」「李歐」 高村薫 著

ファイル 19-1.jpg 「我が手に拳銃を」第一刷は1992年講談社より出ています。が、現在は古本しか手に入りません。これを元にしてあらたに書き下ろした作品が「李歐」講談社文庫。

 「我が手に…」たまたまブック○フで目にしたのです。元々「李歐」は大好きな作品、なので読み比べてみました。
 なるほど…なるほどこういう風に、と思いますよ。小説の成り立ちと言うのはこういう風に、と。

 1992年初版ということは、改革解放政策実施から時はたったものの1997年の香港返還までまだ時間がある中国、この時代背景でしか成り立たないかもしれないのではないかというつくりになっているのが「我が手に…」。
 リ・オウも李歐も複雑な政治のからむスパイでありやくざ社会に身を置く者として描かれることは同じ、一彰と李歐の、互いの一目惚れ(限りなく恋のような)から広がる物語であることも、さまざまな背景・道具立ても同じような物であって、で…。  「我が手に…」の方だと、なぜその一目惚れが起るのか、どうもそこの化学作用がうまく描かれていないのです。必ずしもゲイではない男二人が、出会いの初めから魂が惹かれあう、ということが、「李歐」では映像的に読者を納得させる描き方になっています。
 そして、桜の木。どちらにも、一本の桜の老木が出てくるのだけれど、そうそう、この「李歐」に出てくる桜の木の下の花見、これが出てこなくちゃ、この妖気をまとう満開の桜のもとに、これが物語を支える大きな軸なのだから。そして、最後の章で、大陸の大地に五千本の桜を植樹したという櫻花屯へ。この壮大な映像によって、幾多の悪事に手を染めながらも、その生が美しいものとして受け止められるのですよ、李歐。
 そして、かの○○ファンドや○○○ドアに似た形で巨額のお金を手にしたけれどもその後大陸で農地開拓をしているのです!ぼろもうけしたあとのお金の使い方。1999年初版の「李歐」が、この2006年のIT成金たちに警告している感があるのでした。
またつい最近、我が日本でかつて民社党という政党が結成されたのは、社会主義勢力の拡大を懸念したアメリカCIAが当時の有力政治家に資金協力して社会党右派を分裂させた結果、という報道なんてねえ、事実は小説よりも…でしたね。魑魅魍魎。
 
 あー、二作とも中国語の表記に問題があるのではないかと思われます。私のつたない中国語力で確実に指摘できるのは「我が手に…」の方の簡体字(中国大陸で使われている漢字)にひとつ存在しない文字があること。 
 
 「李歐」は、WOWOW開局10周年記念ドラマとして放映されたことがあります。李歐が香港のダニエル・ウー(呉 彦祖)、日本語ぺらぺらのはずなのにあーひどい日本語、だけどあれだけ美しいから許そう。一彰役のRIKIYAは、あの時点では演技がへたくそ過ぎました。李歐に彦祖を、というのは高村薫さんのたっての希望だったとか。

 ところで、高村薫原作の『レディ・ジョーカー』を映画でしか知らない方、合田刑事はあんなに若いおとこではありません。もしお読みになるなら『マークスの山』『照柿』と順に読んでくださいね、でないと「李歐」とよく似たあの△△と◇◇のあの・・・に!!!とならないと思うので。

BOOK
comment(0) 2006.07.23 14:02

「再見~また会う日まで」中国

監督&脚本:ユイ・チョン(兪鍾)
出演 ジジ・リョン(梁詠琪) ジャン・ウー(姜武) シア・ユイ(夏雨) ツイ・ジェン(崔健)

 DVD鑑賞。原題「我的兄弟姉妹」。
 音楽教師をクビになった父、病気を隠している母、でも親思い兄弟思いの家族が、事故によって突然両親を亡くす。バラバラになる4人の兄弟姉妹。
 その過去の時間の流れと、25歳の指揮者となってアメリカから凱旋帰国した姉を中心として流れる現在の時間が交錯する。
 子どもは実にかわいらしくあどけなく、中国映画らしい、家族の情愛を描く佳作。
 
 この作品、中国映画や中国の流行音楽を知っている人にはキャスティングが楽しめる。まず音楽教師だった父を演じるのが80年代後半中国ロックの開祖、崔健。指揮者となっているのが香港で歌手としても活動しているジジ、大学生になった弟役の夏雨は、デビュー映画『太陽の少年』で名優姜文の子ども時代を演じたのだが、この作品では姜文の実の弟である姜武と兄弟の役。
 
 良かったんですよ、いわゆる情愛ものなんですけど。でもね、ジジに指揮の勉強させてやりなさいよ監督!幼稚園の発表会か。興ざめもいいとこです。それに、コンサートに行ってあーんな形で中断されたら怒ります。プロの仕事を見せてくだされ。
 と、いう、詰めの大甘さ…クラシック音楽に造詣の深い方にはお勧めできないかも。

MOVIE
comment(0) 2006.07.09 23:28

「青鳥」 ヒキタクニオ著 光文社文庫

ファイル 21-1.jpg この本を手に取ったのは、「青鳥」にチンニャオと北京語読みの振り仮名があったから。ヒキタクニオという作家の名前を見た憶えはある、という程度。中にもちりばめられている中国語読みの振り仮名が、なれない人にはしばらくわずらわしいかも。
 
 台湾出身、アメリカ留学経験のある29歳の女性が、日本の広告代理店に勤めているのです。顧客は(この場合クライアントは、と言わなきゃね)、外資系企業、さまざまな国籍の同僚がいて、不可解なコスプレが日々変化する上司(ただし有能)がいて、ポリティカルインコレクトが舞い踊り、トラブルは嵐と吹き荒れる。その中でいかに生き抜くか?恋のカケラも…。
 
 コスプレ上司の藤原統括部長を古田新太で連続ドラマ化、と妄想しました。ちょっと29歳台湾女性がね、むずかしいな。映画『村の写真集』http://www.murasha.com/に出てたペース・ウーさんなんかいかがでしょうか(って誰にお伺い立てているのか)?
 
 まあとにかくTV映像化をすぐ考えたくなるつくりの、キャラクターたち、ストーリーです。この業界にかかわってた人かな、ヒキタさん、と思ったら、イラストレーターでマルチメディアクリエーターだって。
http://www.faceful.org/odoruganmen/hikitakunio.html「踊る顔面」ここで遊べますよ。
 気楽に読めて気分が良くなる、つい藤原統括部長をもっと見せてくれといいたくなるお話でした。

BOOK
comment(0) 2006.07.02 23:18

僕の恋彼の秘密

台湾映画。http://www.bokukare.jp/
監督 DJチェン(陳映蓉)
出演 トニー・ヤン(楊祐寧)ダンカン・チョウ(周群達)

 DVD鑑賞。あっかるい青春ゲイ・ムーヴィー。青空の下プールの中で、あれあれそんなことしていいの…と思ったらベッドの中で目が覚めた、というマンガチックな始まり、地方の素朴な(でもしっかりゲイの)高校生、ある夏、都会へ真実の恋を探しに出かけます。出逢ったのはプレイボーイの誉れも高い男で。
 処男(処女じゃなくて)という言葉があるらしいのですな、中国語には。ゲイの世界だけの言葉でしょうか?その処男とプレイボーイが出逢ったにしてはえらくもどかしい展開、実はプレイボーイ君がプレイボーイとなったについては…まあそんなところで突っ込まないでおきましょう。
 髪の長いダンカン・チョウはちょっとカリスマホスト城咲仁に似ている気がするし、そのほかも誰かに似ているゲイピープル数名。そんなことでも遊べます。
 別にゲイ映画である必要は特にない、屈託なく笑える青春映画です。原題「十七歳的天空」こちらの方がよろしくない?

 で、私はこの主役トニー・ヤンくんが出たゲイ・ドラマ『にえず』にお目にかかれる日を待っています。いえ、別にその世界が格別好きだというわけではないのですよ。ちょっと一部で(輸入VCDなど見ている中華作品ファンの間で)評判なのでね。あ、それとダンカンとヴィヴィアン・スーの映画『靴に恋した人魚』も見たいでーす、ミッテさーん…。東宝さんでもいいけど。

MOVIE
comment(0) 2006.07.01 13:12

リンダリンダリンダ

http://www.linda3.com/
監督 山下敦弘
出演 ぺ・ドゥナ/前田亜季/香椎由宇/関根史織

 DVD鑑賞。ペ・ドゥナいい!
 元から韓国の女優で一番のお気に入りは彼女かも、と思っているのだけど。これは彼女無しではありえない企画でしょう。
 高校の学園祭、オリジナル曲を練習してきた女の子バンド、でも直前にギタリストが指を怪我、ボーカルも抜けてしまう。急遽スカウトした韓国人留学生をボーカルに、ブルーハーツのコピーをすることになる、さてその顛末は、というストーリー。
 高校生の娘がいたら親子で見ることをお勧め。

 あちこちにあれえ?という人が出てきます。そもそも先生役の甲本雅裕、甲本という苗字だし、なんだか似ていると気がつきつつも、あまりにもキャラクターが違うのであの甲本ヒロトと関連付けて考えなかったかつての私、もちろん弟さんですね。インディーズの音楽に詳しい人ならもっとうわ、うわ、と嬉しいのであろう人がこれは出ているはず、と思いつつ見ていましたよ。
 ブルーハーツはとっても良いすごいバンドだけど、CDは持っていなかった(80年代後半バンドブームのころとっくに大人だったし)、絶対買うぞ、という気にさせる映画でありました。

 実に青春映画なのだけどなんというか適当に乾いていて、肌触りが心地よい、皆様にお勧めできる作品ですよ、かつて高校生であった皆さんも機会があったら見てくださいね。

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comment(0) 2006.06.26 21:07

花よりもなほ

http://www.kore-eda.com/hana/
監督 是枝裕和
出演 岡田准一 宮沢りえ 古田新太

 是枝監督作品には、あれ?と思うキャスティングがわりにある。『誰も知らない』の母親役YOUにしてもそうだ。それは今まではあまり演技経験のない、ちょっと前までモデルだったひと、というようなことが多かった。
 この作品では芸達者な、とか、なんとベテランの、とかそういう役者さん芸人さんがゴロゴロ出てきてしまう。
 江戸の長屋って貧乏なりにもうちょっと小奇麗にしてたもんじゃないの?というそりゃ汚い長屋の汚い住人たち、の騒ぎに、ちょっと乗り損なってなんだろなこの映画は、と思っていましたよしばらくね。
 ストーリーとしてはあれやこれやの仇討ちが絡んでさて、いかなる結末かは見てのお楽しみ。
 『ワンダフルライフ(1999)』ではARATAだったけど今度はフルタアラタなのね、などと思いつつみていた、その古田新太の衣装がなかなかおよろしかった、けれどひとりなんだか舞台の発声。
 結局はうまいこと乗せてくれる作品。
 脇で出てくる浅野忠信、相変わらずそこにいるだけで素敵、夏川結衣さんはいい女優さん、この人誰?オダギリジョーに似てるけど声が違うし、と思ったのは加瀬亮くんですか。『アバウトラブ』の台湾編に出てた人ね。
 岡田准一くんは、とても良い俳優サンなので、Tタワー(すでに出来てる方の)なんぞで中途半端にセレブな人妻と恋愛するようないかにもな役ではない、いい作品にめぐり合わせてください。目だけできちんと表現できる、映画にはとてもよい素材だと思いますぞ。

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comment(0) 2006.06.17 21:53

「デイジー」韓国映画

監督 アンドリュー・ラウ ( 香港 )

出演 チョン・ウソン チョン・ジヒョン イ・ソンジェ

チョン・ウソンは、私が最初に名前を知った韓国人俳優。レスリー・チャン、アンディ・ラウ共演の 96 年香港映画『上海グランド ( 新上海灘 ) 』で、終わり近くにほんの少しの間出てくる殺し屋。

大きな役でお目にかかれる日を待ち望んでいたのがこのところ『私の頭の中の消しゴム』に続いてスクリーンで見る機会を得た、のでありますが・・・うーん、見始めてしばらくは、こりゃ困ったな、という状態で・・・。

先日、このサイトの管理人さんとのやりとりで、NHKBSの懐かしのフォークソング番組で、早川義夫さんが『サルビアの花』を歌っていたと伝えたところ ( 年齢限定! ) 、あれは究極のストーカーソングだよね、との御返事があったことなど思い出してしまう展開。

http://www2j.biglobe.ne.jp/~tryandgo/asset/UTA/saru.htm

チョン・ウソンは見事に美しい立ち姿を見せ、チョン・ジヒョンの表情はときに実にかわいらしく、イ・ソンジェがまたとてもよい、のでありつつ私の目にはかなり無神経に鬱陶しいぞ、という景色で、あったのですよごめんねチョン・ウソン及びファンのみなさん。

デイジー畑はじめオランダの風景は美しい、真っ白い部屋も美しい、後半、殺し屋なれど純情青年なる男の思いの描かれ方は、うん、悪くない。インターポールがそんな街中で発砲しまくるんかい、などと言う突っ込みはしません。

中途半端なんだよアンドリュー・ラウ!というのが全編見終わっての私の心の叫びでありました。アンドリュー・ラウは、最近では『イニシャルD ( アラン・マックと共に監督 ) 』『インファナルアフェア』など、スピード感あふれる映像の多い監督らしい部分が急に挿入され、お、アンドリュー・ラウ、と思うのである、が、なんだかね、中途半端・・・私は泣けなかったし。惜しい。

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comment(0) 2006.06.02 14:44

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