青春18×2君へと続く道

監督 藤井道人

出演 許光漢 清原果耶 道枝駿佑 張孝全

製作総指揮 張震

私の年齢にはいささか気恥ずかしいようなタイトルのこの映画。

18年前の台湾・台南のカラオケ店でアルバイトを始めた18歳のジミー、その店で働かせてくれと飛び込んできたバックパッカーの日本人女性、アミ。カラオケ神戸 という名前の店だったからだろう。実際日本から旅行でやってきて住み着いた店主だし。ジミーより4歳年上だけれど天真爛漫、美人の彼女のせいでカラオケ店は繁盛する。もちろんジミーもすぐに彼女に惹かれる。日本映画『LoveLetter』(岩井俊二監督)が上映されるので二人で観に行くシーンの映画館に『藍色大門』のポスターが。邦題『藍色夏恋』、チェン・ポーリン、グイ・ルンメイが初々しかった作品。

けれども、彼女は旅人だから、別れの時が来る。

現代、ジミーはコンピューターゲームで成功したが、挫折を味わう。日本で旅を始める。

台湾の、十份だろうあの有名な赤いランタンのシーンとか、日本での鎌倉、長野、新潟、そしてアミの故郷福島へ、雪の中を行く列車、など、両国の観光映画のような作りだし、いい人ばかり、ありがちな物語、にもかかわらず、ちゃんと感動してしまったよ。

主役の二人が良いのだろうな。実年齢は、彼が1990年生まれ、彼女が2002年生まれ、逆なんだけどね。

監督は『新聞記者』の人かー。藤井監督、祖父が台湾人だという。そして、台湾の俳優・張震が、同じく台湾のジミー・ライの紀行エッセーを映画化することを熱望したのだそうだ。そうでしたか。

青春 とタイトルに入っている作品を続けて観たが、なんと色の違うことよ。

 

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