無名

監督 程耳

出演 梁朝偉 王一博 黄磊 周迅 森博之

スパイ映画、ということ以外の情報無しに観たせいか、初めは話が見えない。誰がどこの所属?どこのスパイ?時系列があっちこっち。

1941年、日中戦争さなかの上海、汪兆銘政権下の諜報員のフーとイエ。中国語と言っても全く聞き取れない知らない方言、と思ったら上海語だった。が、時系列も場所も跳ぶので、北京語も広東語も混じる。イエ(王一博)は日本語も話している。そもそも汪兆銘って?中華民国国民政府、知らなかった、蒋介石が重慶に立てた国民党のほかに、そういう政権があったのか。日本の傀儡政権とみなされている、のだそうだ。

日本軍の将校役の森博之って?中国で活動している俳優だって。

などと説明すると面白くもなさそうだが。黄磊、周迅など、90年代からの中華映画ファンにはうれしい役者が顔を出し、あああの若かった黄磊がこんな!とか。そして近年の中国ドラマの影響なのか、昼間の中国映画の割に観客がまあまあいる、そのお目当て?王一博、時代劇ドラマの美しい正しい男ではない激しいアクションで、ああこんな役もできるのね、いつか悪ーい男を演じる日が、など思うなかなかの好演。実は歌手でダンサーでラッパーでバイクレーサーなのかあ。最後に流れる歌、彼の声だと思った、やっぱり。トニーさんは相変わらずあの年齢で結構なアクション、若々しく見える時と老けて見える時の違いが大きいが。

日本人の描き方がさほど不自然ではない。中国語と日本語で会話が成り立っているのも、香港映画で北京語と広東語で会話しているシーンを見慣れていると、別に不自然には感じない。とは言え、トニーさんは仕事がない時結構日本に滞在しているという噂なので、多少の日本語は話せるだろうに、とは思ったよ。

結末に、おおお、そういうことか、と思った私は鈍いやつです。色彩、音楽、良いよ。

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