傘寿まり子

著者 おざわゆき
出版社 講談社

書店で見かけ、一冊買って読み、すぐまた残り3冊買いに行った。通り向かいの書店に。
タイトル通り80歳の作家まり子が主人公。初めは4世代同居の家に住んでいる。まあちょこちょこともめごとが起こる。まり子に何も言わず、建て替えの話が進んでいる。と言うわけで、まり子は家を出ることにするが、不動産屋はなかなか高齢者に家を貸そうとしない。まり子は細々とであれ、作家としての仕事を続けているから、お金に不自由はしていない。ネットカフェの存在を知り、しばらくそこで過ごす。そしてなんと、昔片思いしていた知人男性が一緒に住もうと言ってくれたりして。

まあそう順調には行かない。雑誌の連載も切られる。
が、ネットのゲームで知り合ったゲームの達人おばあさんとの縁や、ネットカフェのバイトくんとの縁で、ネット小説を始める。そして、ウェブ文芸誌を創設すると宣言!

なんてところで4巻も終わってしまった。あれ?そろそろ5巻が発売されてるんじゃないの?この地方都市には届いていないけど。そもそもネットで大概無料で読めるみたいだから、皆さんちょっとお試しください。私はまだ紙をめくって読みたい。まり子さんよりは若いのに。

高齢家出冒険物語、これをもう少し上の年齢の作者が書けばもう少し苦み走ってくるかな。苦味混じりではあるけど、甘い、気がするが、とうとうそんな主人公がマンガで描かれる時代になりました。

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