日本会議の研究

日本会議の研究著者 菅野完
扶桑社新書

帯に「右傾化」の淵源はどこなのか?「日本会議」とは何なのか? とある。
にっぽんかいぎ。確かSNSで見かけるようになって、どうやら安倍内閣はこの日本会議なるものの関係者で占められているらしいことは知った。

1968年~69年にかけて広がった大学紛争、その、左翼学生運動に対抗する右翼の勢力、全国学生連絡協議会というものができた。そもそも長崎大学で“学園正常化”を成功させた学生たちを中心として。で、その思想母体は、当時の『生長の家』だった。

あくまでも当時の、であって、現在、生長の家は政治活動をやめ、与党とその支持者を支持しない旨http://www.jp.seicho-no-ie.org/news/sni_news_20160609.htmlを発表している。
ちなみにちょっと昔に近所でも流行っていた『倫理』というのは成長の家から派生してできたものだって。先日、家に勧誘に来たのでまだ活動しているのを知ったけど。

で、その時の学生たちが、その後の政界に実に上手に入りこんできて、今の政治を牛耳っているという。

だってねえ、普段生活している中で、周りの人々が右傾化しているか?というと、私の付き合いの中で限定するなら、安倍嫌いのほうがずっと多いし、今時、選択制夫婦別姓が成り立たないのは何故なのか全くわからないし。

ヘイトスピーチが横行するのはなぜ?NHKをはじめとするマスコミが政府に批判的な番組を作らなくなってきているのはなぜか?歴史認識って何?鹿児島には反ジェンダーフリーの妙な意見を滔々と述べる議員がいたのはなぜか?集団的自衛権の行使は違憲であると、たった3人を除く学者のほとんどが言ったにもかかわらず、なぜ?

昔のSF小説の中で、いつの間にか異星人が地球に入りこんできていて、次第に髪の色や目の色が変わっていく、なんてあったけど、今の安倍内閣の公明党を除くほぼ全員が日本会議関係者だという極めて異常な事態。

それがなぜ深部に入りこんだ黴のようにはびこってきたのか、ちょっと読んだだけでは理解できないのだけれど、安倍さんの顔を見たくない方、どうぞ手に取ってください。

 

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