山中傳奇

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監督 胡金銓
出演 石雋 徐楓 張 艾嘉

宋の時代、若い男が、戦いで亡くなった者たちの鎮魂のため、写経を頼まれる。そのための静かな環境を紹介され、はるか山深い城跡へ向かう。途中、幻のように現れてはふっと消える女性の姿。
たどり着いたところで出会った男、そして世話好きなんだか押しつけがましいんだかしつこいばあさん、と、美しい娘出現。

まだビデオテープの時代に、レンタルで観たのだが、まあほぼ何も覚えていない。それは2時間バージョンだったらしいが、この度の上映はデジタル修正完全前兆版だそうだ。

仏教の坊さん、道教の道士、キョンシー・ゾンビ乱れ打ち。それが、武器は鼓やシンバルのような打楽器、その音によって追い詰め苦しめ相戦う。まあドイツには『ブリキの太鼓』って小説、映画もある、声によってガラスが割れたりした、あの作品でも。そう珍しいわけでもないのだが。その音によって、あるいは水辺にたくさんの鳥が遊ぶ景色が現れたり。兼高かおる世界の旅か?
そこの男、学習するってことを知らんのかおい!ぐらいに何度となく引っかかる主人公。
そして、杜子春・竹青・邯鄲の夢、って世界だったか、と思いきや、まだ話は続いた。

うーむ、1979年のアジア世界が求めるもの、これでもか、と詰め込んだか。すんばらしくカルトの極致なお話でございました。

で、キン・フーと言う名前なんだけど、金の字は北京語読みだとジン、広東語だとカム、で、台湾語読みなのかな?

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