白雪姫には死んでもらう

死んでもらう白雪姫には著者 ネレ・ノイハウス

創元推理文庫

「深い疵」に続き、オリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン主席警部とピア・キルヒホフ警部が捜査に当たる警察小説。わかっているつもりでも、読み始めてしばらくは読みにくい。相変わらず、ドイツ人の名前がなかなか覚えられない。えーとこれ誰だったっけ?としばしば表紙裏の人物紹介を見返すこととなる。

かつて二人の少女を殺したとされている男トビアスが出所して戻ってくる。男には、自分が殺人を犯したという時間の記憶が無く、冤罪を主張している。

プロローグの、やあ、白雪姫、と小声で話しかけたのは誰?娘が死んでいるのはもちろんわかっていた、とは?

そして、空軍基地跡から少女の白骨死体が発見され、オリヴァーとピアの出番。

小さな村で、守りに入った村の者たちから受ける迫害、暴力。何を守ろうとしているのか?

一人の少女が、疑問を持つ。そして。

名前だけでなく人物関係が入り組んでいて、なおかつ、本筋と別に気になるサイドストーリーが展開され、で?彼はどうなるの?・・・邪道ですが、ちょっと後ろの方を先に読んでしまうなど、しちゃったけど。

小せえ、と、申すか、自分まわりを守るためにどいつもこいつも・・・。ドイツの警察小説ですが。

そして、うまい作家だ、サイドの話でシリーズ続きを読みたくさせるんだもの、だってオリヴァーの結婚生活の行方は!

コメント (2)

atcon2014年3月1日(土曜日) at 1:38 AM

タイトルがいいですね!
最近は1冊読むのに1か月くらいかかってしまうので、なかなか次の本に移れない。早く「深い疵」も読みたいのだが。

aar2014年3月1日(土曜日) at 10:51 PM

友人からの借り物の「ウォッチメーカー」ジェフリー・ディーヴァー作を途中でほったらかし、「白雪姫・・・」にかかれど、夜、布団の中で読み進めるのは眠気とオリンピックに負け、そもそも取っつきにくく、でも段々面白くなって後半はわりあい速く読み進みました。
で、ものすごく読みやすい「レッドデータガール6」完結編が出たので、二晩で読み終わり、ウォッチメーカーはまだ進まない。
映画館という閉鎖空間に出かける気になかなかなれず、「小さいおうち」はいつまでかなあと思うこのごろです。

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