タイタニックを引き揚げろ

タイタニックを引き揚げろ著者 クライブ・カッスラー

新潮文庫

友人が貸してくれたこの本は、なにしろ昭和61年に印刷された古い文庫なので、活字が小さい。それが500ページ以上というまあまあの厚さ。「レイズ・ザ・タイタニック」という映画があったなあ、という記憶はあるが、さてTVかなんかで見たか?全く覚えが無く。

沈んでしまったタイタニックには、実はビザニウムという多大なエネルギーを生み出す鉱物が積んであった、という。それを手に入れるために、タイタニックを引き揚げようというのだ。そこに、その時代だからソ連とアメリカの対立、国家の目論見、スパイが暗躍し、その中に夫婦の問題もアクセントとして取り込み。

ダーク・ピットという名のスーパースターが活躍して、引き揚げようという途中にはハリケーンまでも襲来し。

ビザニウムって放射性物質なんだろー、そんな扱いで平気なのかー、とか、そーんなハリケーンの目の中で作業だって?とか、突然のラブシーンサービスとか、まあ盛りだくさんの海洋冒険小説。寝る前にちょーっとずつ読んでいたので、人名とか関係性とかあいまいになって(私の寄る年波によるせいですが)、読み進む途中はなかなかしんどい感があったけど、終盤に近づくにつれ、おお、面白いじゃないか。B級活劇。でもまあそんなに簡単に引きあがらないと思うぞー!

なお、映画のほうはかなり駄作だったとか。日本ではそれなりに観客が入ったらしいけれど。ダーク・ピットさん物もう一冊借りていて、次はもう少し早く読めるかな。むやみと長くかかって読み終えた夜、あっという間に前記の「神様」を読んだのでしたよ。

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