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原作 三浦しをん
監督 石井裕也
出演 松田龍平 宮崎あおい オダギリジョー 渡辺美佐子 池脇千鶴 加藤剛 小林薫
以前この欄で本屋大賞だった原作についてちょっと紹介した、その映画化。
辞書の編纂という作業がいかに大変か、それは視覚化されたほうが迫ってくる。馬締(まじめ)クンの、ちょっとなんだかわからないけど○○障害的な普通の人間離れ反応(?)や、伊佐山ひろ子演じる同僚の行動に、映画館の客席のあちこちから笑いが起こる。伊佐山ひろ子サンが、普通のベテラン事務員役を、淡々と演じていることにも私としてはしみじみ。
右 という言葉を説明すると?馬締クンは、西を向いたとき、北に当たる方、と答え、退職する小林薫さんに辞書編さん要員としてスカウトされるのだが、それ以外にもいろいろと‘右’を説明する言葉が出てくる。ちょっと考えてみませんか?
馬締クンに降ってきた恋、かぐやサンはなぜそれにちゃんと答えたのかなあ、と、思わないでもない、まあ不実な男から、大きく振れて全く逆の男に行った、のよね。
十数年の時間をかけて編纂される辞書、その中でチャラい(この言葉も大渡海に収録されたかなあ)男、バブリーにおしゃれな女が変化していく。老いて病む人もいる。馬締クンも白髪が見える。
よく笑い、不意にうるうるに襲われる、良い日本映画でした。うるうる も採択されただろうなあ。
最後に出演者の名前が出て、ピース又吉?何処に?あの汗臭そうな最後近くのチェック作業の中にいた?TVでやるときには気を付けよう。