著者 アーナルデュル・インドリダソン
創元推理文庫

アイスランドの作家による「湿地」「緑衣の女」に続くレイキャビク警察エーレンデュル犯罪捜査官シリーズ第3作。

アイスランドと言う国のことは本当に何も知らないに等しい。なんだか冬季オリンピックがあったような気がしていたけど気のせいだった。レイキャビクと言う都市の名前は知っているから、なにか冬季スポーツがらみで目にするんだっけ?とにかく人口33万人ほど、北海道より少し大きい面積の国だそうだ。

そのレイキャビクのホテルで、クリスマスシーズンに一人の男が殺された。サンタの扮装で。
捜査が進むと、その男は子どもの頃のある時期スターだったことがわかる。
亡くなった男にも、捜査官の側にも、捩じれた過去の事情がある。男の事情と捜査官エーレンデュルの心情が交差する。

なにしろ作家の名前もなかなか覚えられない。3作目ともなるとさすがに字面であ、あの作家のあのシリーズ、と思うのだが作家の名前を書こうとすると書けない。1作目の時は登場人物の誰が誰だかわからなくて何度も登場人物紹介欄を見直した。そんなわけで初めて読む人にはとっても読みにくい、だろうと思う。でもね、インドリダソンという作家は、子どもは大事にするべきだ、と、ずっと言ってる人で。
エーレンデュル捜査官の、離婚した妻に引き取られた娘も息子もろくなもんではない育ち方をしているのだが、シリーズが進むにしたがって、ああ、この娘は救われるかもしれない、と言う希望を、持たせて終わる。と、前作でも思われたけどね。

事件も、人間関係も暗い。でも、読後感は重くはない。私はこのシリーズに嵌った感がある。いつかエーレンデュルも娘エヴァ・リンドももう少し理解しあっていくらか救われてくれ、と期待をこめて。

 

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