ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪

監督 リサ・インモルディーノ・ブリーランド
出演 ペギー・グッゲンハイム

一度は行ってみたいところの一つだったグッゲンハイム美術館、あのゆるく螺旋状の建物、だけじゃなかったのね、ベネチアにも「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」という美術館があると初めて知りましたよ。そうですか、ニューヨークのほうはもともと叔父さんのものだったんですね。
エルンストと結婚していたこともあるんですか。なんだかあまりにいろいろアーティストの名前が出てきたから、もう誰と誰が、って忘れているけれど、錚々たる方々と恋する、もしくはベッドを共にする、ということをなさっていたのねえ。

洋の東西を問わず、裕福な家に生まれて奔放に生きる女性はいるものだ。その本人が芸術家であるケースが多いような気がするけれど、彼女はシュールレアリズムやキュビズム、抽象などの現代美術を収集し、パトロンとなる道を選んだ。
ギャラリー最初の展示はコクトーのドローイングで、デュシャンの助言助力があって・・・いやいや。美人とは言えなかった彼女の何かが、惹きつけるものがあったに違いないよねえ。そんな女性の場合によくあるように、家族はなにがしか犠牲を強いられてしまう。

ともかく、第二次世界大戦をはさんで、アメリカにたくさんの美術品を運んでくれたおかげで、私たちは今でも戦火を逃れた作品たちを見ることができます。ありがたいことでございます。

映画の中に出てくるたくさんの作品の中、私はやっぱりカルダーが好きだと思いました。本物にお目にかかる日があるでしょうか。

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