新聞記者

著者 望月衣塑子
角川新書

観たいと思っている同名の映画の原作(と言うわけではなくおそらく女性記者の在り方の原型?)と知って、読んだ。東京新聞の望月衣塑子記者の名前は、しばしば目にしていた。菅官房長官の目の敵、しばしばその質問を遮られてしまう孤軍奮闘の記者として。

お母さんの影響で子供のころから小劇場の芝居を観ていて、児童劇団に入り、女優を目指していた少女。それが。やはりお母さんに勧められて読んだ、吉田ルイ子さんの『南ア・アパルトヘイト共和国』によって、ジャーナリスト志望に変わっていく。
大学入学、留学を望んだけれどTOEFLの点数に愕然、まずそこから努力を始める。
大概誰でも知ってるよね、就職でマスコミを狙うことがどれほど大変なことか、なんて。なんだかんだで東京新聞に入社。そして就職するよりそこで記者として働くことの方がなんぼか大変なことなわけで。いわゆるサツ回りではある県警第一課の人が毎朝走っていることを知り、朝5時前にその人のマラソンコース手前で待ち伏せ、一緒に走る。とか。
東宝根性無しで申し訳ございません、でございます。根性と体力がまず基本ですね、仕事というものには。
で、歯科医師連盟のヤミ献金疑惑事件、武器輸出、そして我々も知っている森友、加計問題、前川前事務次官、伊藤詩織さんのレイプ事件、などなどへ。そのころに私も某SNSなどで著者の名前をしょっちゅう目にするようになりました。なぜそこを追及するほかの、記者はいないのか?ほとんどが男性記者だから、記者なんだけど政府の意向とか会社の意向とか生活とかかかってる??

他社の同業者と結婚していて子供もいるんだ。そりゃあすごい。どういう時間の使い方なんだか。なんだか。なんだか。この日本で。いや、そんな人はたくさん存在しているのだろうけれど。

「質問は簡潔にお願いします」と、菅官房長官に質問する彼女に対して側近の誰かがすぐ口を挟む。何度もそんなことが繰り返される。

あー、韓国の女優シム・ウンギョンと松坂桃李の映画、観たいなあ。

コメントをどうぞ

コメント(*必須)

CAPTCHA


*