オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン

著者 サムエル・ビョルク
ディスカヴァー文庫

オスロの山の中で、木からぶら下がった幼い少女が発見される。“I’m Traveling Alone”と書かれた札を下げて。

ミステリーと言えば北欧、と言う感になってきたこの頃。これはノルウェーからやってきた。
殺人捜査課特別班のミア・クリューゲル、その上司ホールゲル・ムンク。その背景が細かく作りこんである。犯人の側についても同じく。最後の最後まで、読者にミスリードを誘う仕掛け。

友人から貸し出されたもので、700ページを超える分厚い文庫本、それもこのシリーズ第2作の『フクロウの囁き』まで続けて読んでしまった、結果、結局誰が犯人で何だった?な、始末でござりましたのは、こちらの脳味噌の老化によるものだろう。面白かったから続けて読んだのだが。
映像化されることを狙って書かれたかと思う。ただ、主人公ミアが、ある事件によるトラウマから回復していない状態が、一作目と二作目で何一つ変化が見られない、てのはどう?だからワタシはもう一回700ページ2冊をめくり返すことになったじゃないか・・・と申すと八つ当たりか。2冊のテイストが似すぎてるとは思う。今後、なにかしら変化は起こるのだろうけれど。

北欧というと福祉など充実しているというイメージなのだけれど、やはりいじめがあり、ネグレクトがあり、教師の事なかれ主義も存在するものなのね。

ディスカヴァー文庫と言うものを初めて知った。基本ネット扱いであるらしい。
次作に出会う機会があれば読みたいと思う。次回作が待ち遠しい、というほどではない。ドラマ化されるほうがいい。

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