ありふれた祈り

著者 ウィリアム・ケント・クルーガー
ハヤカワ・ミステリ文庫

あの夏のすべての死は、一人の子供の死ではじまった。
と、この物語は始まる。あの夏 の、子供。1961年に13歳だったフランクと11歳だったジェイクの兄弟。牧師の父親、音楽家の母。ミネソタの田舎の町。

その後も死が続くし、事件は起こっている、けれど、ハヤカワミステリと言うよりは、少年小説、私はブラッドベリの『たんぽぽのお酒』を想ったが、『スタンド・バイ・ミー』を思い出す人もいる、そんな物語。
原題『ORDINARY GRACE』。“今回だけでも、ありふれたお祈りにできないの?”と、娘の葬式の席で、牧師である夫に言う妻。

ロイ・オービソンとか、悲しき街角とか、そんな局が流行っていた時代、まださまざまな差別語が世にあった時代。

解説の北上二郎によると、この作家の『血の咆哮』がお薦めだそうだ。読みたいと思う、けれど、ウイリアム・ケント・クルーガーと言う作家の名前が記憶しにくいと思うのは私の脳の老化の問題だな、きっと。

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