マチネの終わりに
https://matinee-movie.jp/
監督 西谷弘
出演 福山雅治 石田ゆり子 桜井ユキ
上映が始まり、ギターの音が流れ始め、ああ、観に来てよかったと思った。平野啓一郎の原作を読んでいると、キャスティングがなんだか・・・なので、観ることを躊躇するものがあり。
天才ギタリストとして華々しくデビューし、今、自分の表現が見えなくなってしまった男、英語フランス語が堪能で国際的に活動しているジャーナリストの女性。
そもそもとんでもなく難しい役。
最初の方、出会いのすぐあと、軽い口説き文句を口走る男に、笑ってしまったよ。
小説だと、主役二人をはじめとして、教養とはこういうものなのね、と言う、深く厚い知識と教養の持ち主たちの会話が流れているのだが、映画はそこが薄い、ので、壮大なメロドラマ感がより強調される。
ちょっとしたすれ違い、ちょっとしたうっかり、運の無さが重なり、第三者の感情がトリックをしかける。
そしてすれ違ったまま時が経ち、それぞれに別の人と結婚し。
ある日、トリックを仕掛けた、と言うにはその人なりの思いがあったわけだが、その人自ら、絡んだ糸を断ち切る。
途中で、あれ?この人が主役のお話?みたいになる。
なかなかうるうるしましたよ。
で、中華圏でリメイクするなら、と考えて。女優は台湾のグイ・ルンメイ桂綸鎂で決まりです。フランス文学科卒だし。男優が思いつかない。
ちなみに、小説を読んだ時点で、日本の女優さんだとフランス語堪能な中谷美紀サンしか思いつかなかったんだなあ。で、知的で才能豊かな気配の男優さん?誰?ごめんね、福山ファンのお方。
ネット配信で「ラ・ラ・ランド」を、今年2度観ました。
1度目はウルッときて、結構いい映画だなあという感想でしたが、2度目の今日は、もう涙ボロボロです。
すれ違い系の恋愛物って泣けますね。
「マチネの終わりに」は原作を読んでみたくなりました。
平野啓一郎さんの本を1冊も読んだことないので、来年は挑戦してみます。
へーえ、そんなに?
平野啓一郎の小説は、私も2冊半しか読んでいない。半は「決壊」です。ずいぶん前に挫折。
時期によって作風が変化しているようです。