あの頃、君を追いかけた
http://www.u-picc.com/anokoro/監督 ギデンズ・コー(九把刀)
出演 柯震東(クー・チェンドン)ミシェル・チェン(陳妍希) スティーブン・ハオ(郝劭文)
面白かった!
結婚式に出席するらしい若い男たちの場面からポンと飛んで、1996年の高校生(中高一貫だから中学で始まってるかも)。勉強なんかしたこともない、エッチ方面ばかり頭に渦巻くお年頃のお馬鹿男子たちと、そのマドンナの優等生女子。普通よりちょっと可愛い、というあたりのチャーミングさ。
おバカぶりが度を越しているけど、これが昔の朱延平監督の映画を彷彿とさせ、しかも朱延平作品によく出てきてまあお下品ながら芸達者なデブ子役だった郝劭文が脇にいるじゃないですか(アイドル時代の金城武と共演してたのでね、この名前を見ただけで、あ、と思い)。
それにしても共学だろー、授業中にそれヤルかあ?なことをやってしまう柯騰の、お目付け役となった沈佳宜、前の席の柯騰をペンでトントンつついては何かと注意したり、宿題を出して勉強させたり。なんだかんだで、家庭内では真っ裸で過ごしているおバカ柯騰も、勉強するようになっていきますのさ。そしてみんな、大学進学。優等生だったのに、受験の時にお腹が痛く第一希望に落ちてしまい、泣きじゃくる佳宜、そっと背中を撫でる柯騰、あのシーン好きです。
大学に入ったばかりのころは、まだ携帯電話が普及していないので寮の公衆電話に並ぶ学生たち、2、3年後には携帯を手にしている、とか、高校生の時には日本のマンガを読み、大学生は日本のAVのお世話になる男子、とか、たぶん音楽もその時代をあらわしているのだろうけど、そこはよくわからない。
幼稚、という言葉がよく出てくる。その頃は男子の方が女子よりずっと幼稚なものだから。それが魅力的なこともあるけれど、“わからない”こともある。そういう女子を“わからない”男子。
さて、終盤、結婚式のシーンに戻ります。これが!
DVD欲しいなあ、なんならもう一回見たい気がする、愛すべき映画でした。
監督は元々この話をネット小説として書いて、で、柯騰が後のほうでネット小説を書き始めることとリンクしてくるという仕掛け。2011年台湾映画。
サンエール1Fの図書コーナーで読めます。あとは断捨離を進めて生活縮小、と思ってい…