郊外の鳥たち

監督 チウ・ション

出演 メイソン・リー ホアン・ルー ゴン・ズーハン ドン・ジン

中国のどこだか方言を話す小学生たちがいる。服装から見て、少し前の時代のようだ。標準語の青年たちは地面の傾きを調べているらしい。スマホを使っているのでほぼ現代か。

観ていながら、わっけわからない…と口から言葉がこぼれてしまう映画なのだ。学校に行くのにみんな赤いスカーフを首に巻いている小学生なんて、今時いない、が、その、妙にスタンド・バイ・ミーを思い出させる行動をしている子供たちと、測量だか検査だかをしている大人たちの時間が交わって、測量のカメラに子供の一人がガムを貼り付ける。

子供たちはいるが、教師と一人のおばあちゃん以外、親らしき姿が無い。鳥の卵を採りに行くシーンがこの映画のタイトルの何かとつながるのだろうが何?別れ際に一人一人しっかりハグしてるの何?いつの間にか一人、一人と子どもが減る。

測量青年の一人が、廃校になった?小学校に入り込む。自分と同じ名前の少年の日記を見つける。

中国という国の事情について、例えばオリンピック前には古い住宅がバリバリ壊されて新しいビルが建った、道路が作られた、とか、地方の親たちは出稼ぎに行くので祖父母が孫の面倒を見ていることが多い、とか、なにがしか中途半端に知識があることは、この映画を観る場合邪魔だと思う。なーんか不穏、なーんかすわりが悪い、空気を感じながら、ともかく最後まで観ると、まあそんなことかなあ…と思うものがある。

そしてあらためてチラシを読むと、「“スタンド・バイ・ミー”meetsカフカの“城”」なんて書いてあるじゃないか。「過去と未来、現実と夢が、同じ地平を歩いているような感覚を覚える」とも。村上春樹を読んだばかりの私には、「町とその不確かな壁」に通じるものがあるような気もする。

青年の方の主演は、台湾のアン・リー監督の息子だそうだ。

それにしても、中国でこれを上映して、どんな人が観るのか、どのくらいの集客が?気になってしまうのでありました。

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