サタデー・フィクション

監督 ロウ・イエ

出演 コン・リー マーク・チャオ オダギリジョー 中島歩

原題『蘭心大劇院』。1941年、魔都上海、日本軍の占領を逃れてイギリス・フランスの租界がまだ存在している。その劇場で演じられるのが「サタデー・フィクション」という演目、だったのか。その芝居のヒロインを演じる女優の役がコン・リー。

モノクロの映像、人目を避けながら行動する大女優、の、その姿がどうにも桃井かおりサンに見えて仕方なかったんですが。コン・リーと桃井かおりが並ぶと全然似てないんだけどねえ。で、予備知識無しで観たこともあり、どこからが劇中劇、どこから映画?しばらく区別がつかない。婁 燁監督作品で私が観たのは『ふたりの人魚』(周迅)、『パープルバタフライ』(チャン・ツーイー、仲村トオル)、『ブラインド・マッサージ』ぐらいだが、コン・リー女神をこんな使い方?まあ後半、大女優な感が表れるとはいえ。そして彼女はフランス人の諜報員に孤児院から救い出され、スパイとして育てられた設定でしたさ。劇中劇の女は横光利一の『上海』に出てくる人物だそうだ。

この役、綾瀬はるかでもいけるなあ、と思う。『リボルバー・リリー』は原作を読んだだけ、映画は観ていないが。

オダギリジョーは、中島歩と共に海軍関係者で、暗号更新のため、上海にやってきた。

で、その妻と女優はまことによく似ている、と。芝居の監督で共演者でもある男マーク・チャオはかつての恋人である、と。

12月1日から、月曜日、火曜日、水曜日、と一日ずつ表示が出て、それは何だろうと思っていると、それは…。

暗号、桜、・・・真珠湾攻撃につながるお話だったとは。

オダギリジョーより中島歩の方が印象に残る気がする…。ごめん。

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