もらとりあむタマ子

もらとりあむタマ子http://www.bitters.co.jp/tamako/

監督 山下敦弘

出演 前田敦子 康すおん 富田靖子

なんだそりゃ?…と言ってしまえばそんなような話。大学を卒業して実家に帰ってぷらぷらしている女子。父親が作る食事を食べ、片付けるでもなくぐうたら少女マンガ(天然コケコッコーだ、と思ったらこの監督で映画化している)を読み、寝る。初めのころこそそれを責めていた父親だが、あきらめたかそのまま過ごしている。

就職活動するかと思うと写真館の息子(中学生)を使ってアイドル写真のごときものを獲り、オーディションを受けようとしている始末であった。

正式な社員として生活した経験の無いわたくしですら、イラッとする感のある莫迦娘である。のだが、前田敦子がAKBアイドルだったのは幻に違いない、ほど自然なぐうたらぶり、中学生伊東清矢クンのぼんやりとしたパシリぶり、そしてなんといっても父親の康すおんの味、で、映画館の中で笑い(失笑?)が起こり、映画としてなぜか成立している。一瞬ぼやけた今井雅之かと思う父親役、 かん・すおん という人はこの人だったのか、この字は見たことあるし、かん と読むことも知っているが、何の記憶も無い。印象に残りにくい顔立ちは、俳優として幅広く演じられるお得な個性とも言える。もう覚えたぞ、と思うけれど、さてどうだろう。

ほかに、鈴木慶一サンが出ていたり、それと、星野源という俳優さんが歌もやっているという知識はあったけど、これの主題歌、良かったな。

そうか、『リンダリンダリンダ』の監督ね。『苦役列車』や『天然コケコッコー』を、見たくなった。

 

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