下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち

下流志向著者 内田樹

講談社文庫

時々この著者のツイッターや“内田樹の研究室”http://blog.tatsuru.com/というサイトを見ている。

なぜ日本の子どもたちは勉強しなくなったのか?仮説、この子たちは等価交換しようとしているのではないか。小学校一年、ひらがなを教えようとする段階で、「先生、これは何の役に立つんですか?」と聞いてくる、のだそうだ。教室に座ってノートをとるという苦痛を伴う行為(か?)を、たぶん、教師に対して支払いをしている、ととらえている、のでは、と言う。

この本が単行本として出版されたのは2007年、まだ大地震も起こらず原発事故などだれも考えていなかった時である。大学生が講義を聞かず私語をしているという話はよく聞いたが、小学生が勝手に教室を歩き回っていたのか?へええ。

自分探し とは?

自分はほんとうはなにものなのか?という問いを軽々にする人間について。自分のことを誰も知らないどこかに出かけて、言語や生活習慣やいろいろなことが違うところに暮らせば自分はほんとうはないものであるかわかる?

えーと、リーマンショックというものが起こって、世界的に経済危機に陥ったのが2008年。その前と後では事情がずいぶん違うと思う。さらに東日本大地震、原発事故、そして、戦争したくて仕方がないらしい総理大臣が、もっともらしく女性を活用などと言って、活用された女性大臣かなにかが3人靖国参拝していたその顔が、国防婦人会のご婦人はこんなだっただろうなあ、と思えた先ごろ。

失礼、話が飛びました。

無知とは時間の中で自分自身もまた変化するということを勘定に入れることができない思考のことです。学びからの逃走、労働からの逃走とはおのれの無知に固着する欲望であるということです。

自分探しなんてやめて、家族ではない親密圏をつくりましょう、あれこれ迷惑をかけあって生きましょう、という部分はまことに賛成、ですが。日本人は一斉に変わる、という特性があるから、ある日そういうことが常識になるかもしれない、リスクをヘッジするコストとしては安いものだから、って。というその当時の発言は、なんか今、違う方向へ一斉に変わるかもしれない気配の中、楽観できなくなっちゃったよね。

私が知らなかっただけで、この本はちょっとした古典なのかな?講演、質疑応答を文章に起こしたもの。の、せいでもあるか、うまく紹介できません。ごめんね。

コメント (2)

atcon2015年4月26日(日曜日) at 10:59 PM

欲しいものリストに入れます。
今年の秋から小学校で土曜日授業が復活するそうですね。最初は月1らしい。のちに毎週になるのかどうかは、まだ確認していませんが。いずれ私たちの小学校時代と同じになるのかなあ?
この小学生が社会人になる頃、上司はゆとり世代の大人たちだな、って想像すると可笑しいですね。

aar2015年4月27日(月曜日) at 4:39 PM

そして次の世代はまたあっちに飛び…とか、繰り返すんでしょうね。どこの時代を生きるかは運任せ。
この人の物を前に一つ紹介しているはず、タイトルを思い出せない、と思ったらこれだった。http://art-container.net/mbblog/diarypro/archives/201.html

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