恐怖分子

 

恐怖分子監督 エドワード・ヤン楊徳昌

出演 コラ・ミャオ リー・リーチュン ワン・アン

カメラを構えて街の様子を撮っている青年が事件現場に遭遇、その場から逃げようとする少女を撮影する。
帰宅した少女は、母親と言い争い、気まぐれにいたずら電話のダイヤルを回す。たまたま電話を受けた、小説家でもある人妻。医者の夫は、その妻のために昇進をもくろむ。

いくつかの無関係な物事、小さな事件、が、たまたまつながってしまい…と、いうことが、映画が進んでいってもなかなかわかりにくい。以前、ビデオで見たことがあり、友人は面白くなかったと言っていたけれど、そんなことは無かったぞ、という記憶があった。

壁一面、たくさんの紙を使って大きく引き伸ばされた美少女の顔の写真。風に揺れる。

後半、夢?というシーンと現実のシーンが、交錯し、カタストロフィへ。

観終わった私の頭の中で、ふはあ、参った参った、と言葉が舞っていた。

途中、映画館の上映中のポスターの中に、薬師丸ひろ子・真田広之の『里見八犬伝』があった。そういう時代の作品なので、ソバージュや肩パットや、デビュー当時の少年隊みたいな髪の男の子や。そして、ビデオで観た時に気付かなかったこと、途中で聞こえた歌もそうだったのではないかな、最後に、当時、楊徳昌監督の奥さんだった蔡琴の歌声が流れた。

侯孝賢監督と共に台湾ニューウエーブを代表する監督だった楊徳昌監督は、2007年に59歳で亡くなった。惜しいことだ。

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