傷だらけのカミーユ
著者 ピエール・ルメートル
文春文庫
「その女アレックス」「悲しみのイレーヌ」に続く身長145cmのカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第三作。時系列に従えば「悲しみのイレーヌ」が第一作だが。
妻イレーヌを失ったカミーユに、恋人ができていた。その女性アンヌが、カミーユへのプレゼントを買いに出かけた先で強盗に襲われ、重傷を負う。
その襲撃事件からたった3日間の、物語。
おそらくこれを手に取る人は、すでにカミーユを知っているだろう。このシリーズの面白さをすでに知っているはずだ。裏切らない。
もしも知らないなら、「悲しみのイレーヌ」から読んでください。でないとカミーユの感情がわからないから。
長編はこれで終わりだって。おそらく警察を辞める気配だし。惜しいことだがまあいい、中編が残っている。
…例えば資産家の御曹司刑事ルイを主人公にしたサイドストーリーとか、だめですか?
友人からの借り物だけど、読むならそのまま借りておきましょうか?