冬冬の夏休み

監督 侯孝賢
出演 王啓光 李淑楨

1984年台湾作品。デジタルリマスター版。
映画館で観たのは初めてだけれど、元々とても好きな作品。

最初のシーンが、中国語の「仰げば尊し」が流れる卒業式。小学校を卒業した冬冬が、妹の婷婷と、おじいちゃんの家に行く。母親が病気で入院しているので、回復するまで、ということで。欧米などと同じ、夏に卒業式。同級生の中には、東京ディズニーランドに行くという子もいる。

一緒に行った叔父さんが途中で一度降りた時に乗り遅れるなどあったけれど、無事おじいちゃんの家に着く。日本家屋の雰囲気の家、医者のおじいちゃん。

駅で知り合った村の子どもと川などで遊びまわる冬冬。幼い女の子の婷婷は仲間に入れてもらえず、男の子たちの服を川に投げ入れる。裸ん坊のお尻を葉っぱで隠して家に走る子どもたち。村には知的障害のある若い女がいて、おかしな服装で歩いている。

台湾なのだけれど、まだ日本統治時代の名残を感じる家でもあり、懐かしい景色。昔はこんな風だった、と思う。なるほど『となりのトトロ』と同じ匂いでもある。

チラッと出てくるお父さん役は、2007年に59歳で亡くなったエドワード・ヤン監督。
終わりのほうに流れる『赤とんぼ』の歌、中国語でもほぼ日本語のものと同じ歌詞です。『仰げば尊し』のほうはだいぶ違うみたいだけどね。

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