- 2024年08月09日 「『戦前』の正体/辻田真佐憲」面白かったけど読了できなかった読書感想です
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著者:辻田 真佐憲発行:講談社現代新書(2023/5/18) 「戦前」の正体愛国と神話の日本現代史 神武天皇、教育勅語、万世一系、八紘一宇……。右派が誇り、左派が恐れる「戦前日本」の本当の姿とは?「国威発揚」の物語を検証 […]
- 2023年12月31日 『Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法/イーサン・クロス』
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読了にとても時間が掛かりました。4か月くらいか。決して難しい内容ではなかったのに、なんでこんなにも時間が掛かったのだろう? まずこの本を読む切っ掛けから書いてみます。4か月ほど前のある日、私はある疑問を持ちました。「私は […]
- 2023年05月18日 言葉について書かれた2冊の本を読みました。
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『今日拾った言葉たち』武田砂鉄2022年/発行:暮しの手帖社 『うまれることば、しぬことば』酒井順子/2022年/発行:集英社 ふと耳にした言葉が、何だか気になるなあって思うこと、日常よくありますよね。それが、「いい言葉 […]
- 2022年11月05日 『いつかたこぶねになる日/小津夜景』たこぶねの母の生き方
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著者 小津夜景さんは1973年生まれの俳人。フランスに移り住んで20年余りになるそうです。本書は著者の日々の暮らしや想いを綴る31編からなるエッセイ。それに日本や中国の詩人たちの漢詩と著者自身によるその翻訳を添えたもので […]
- 2022年06月12日 「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会の話を。」「さよなら、男社会」 2冊のジェンダー論を読んで
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「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会の話を。」出版社からのコメント 性暴力被害、痴漢犯罪、年齢差別、ジェンダー格差、女性蔑視CM、#metoo運動などを取材し、おもにウェブで発信してきたライター・小川たまかは […]
- 2022年04月18日 「人新世の『資本論』/斎藤幸平」80%読んでからの読書感想
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人新世の「資本論」(ひとしんせいの しほんろん) 著者:斎藤幸平発行:集英社新書/2020年 新書:384ページ 「新書大賞2021」受賞作 日本は経済大国第3位 日本は経済大国と言われています。 2021年の名目GD […]
- 2021年10月18日 『アート・ヒステリー/大野左紀子』「自由」「個性」「創造」の幻想
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『アート・ヒステリー』—なんでもかんでもアートな国・ニッポン 著者 : 大野左紀子 出版社 : 河出書房新社 発売日 : 2012/9/26 著者の大野左紀子さんは、以前はアーティス […]
- 2021年01月09日 「僕の人生には事件が起きない/岩井勇気」幸せというハンデ
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「僕の人生には事件が起きない」 著者:岩井勇気発行:2019年/新潮社 昨年の小晦日には米粒写経・サンキュータツオさんの「もっとヘンな論文」で締めくくりましたが、2021年の始まりもお笑い芸人繋がりで、ハライチ・岩井勇気 […]
- 2020年12月30日 「もっとヘンな論文/サンキュータツオ」私の憧れ-研究の世界!
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中学生のころ、私は研究者という仕事に憧れていました。大学に行って研究室に入り、誰も取り組まないようなニッチな研究対象をみつけ、生涯をかけ成果を出すこともなく死んでゆく、そんな無名の研究者になりたい。と夢見たことがありまし […]
- 2020年06月01日 「最後の講義 完全版 福岡伸一/どうして生命にそんなに価値があるのか」
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新型コロナウィルス関連で、生物学者の福岡伸一教授という方が、ウイルスは“進化”の一つだと言っているという話に興味を持ち、amazonを覗いてみました。数ある著書の中から、”昨日の私”と”今日の私”は少しだけ入れ替わってい […]
- 2015年12月01日 「紋切型社会-言葉で固まる現代を解きほぐす」/武田砂鉄・・・違和感を表明すること
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2015年発行/朝日出版社 第25回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞 フリーライター武田砂鉄さんの名前は、Yahoo !ニュースなどでたびたび目にしていました。面白いことを書く人だなあと憶えていたので、本書が出たと […]
- 2015年10月15日 「本当はちがうんだ日記/穂村弘」を再読。 たぶん4回目。
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7月中旬からブログの更新ができないまま、気が付けばもう秋です。働く、家事する、疲れる、寝る、のループから抜け出せず、ほぼ思考停止状態のこの頃。時間は容赦なく流れ去り、巷に年賀状予約の広告チラシが貼ってあるのを見つけて驚い […]
- 2015年05月07日 『下流志向(学ばない子どもたち 働かない若者たち)』内田 樹
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ゴールデンウィークの最中”こどもの日“、予定の時間までの暇つぶしに入った書店で手に取り、思わず購入してしまいました。
- 2015年01月11日 暗号解読(上・下)/サイモン・シン
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新潮文庫/2007年6月 以前、高野秀明 『ジェノサイド』 を読んだ際、インターネットでは「RSA暗号」というものが使われていることを知りました。特に暗号マニアというわけではありませんが、いまや私の生活に無くてはならない […]
- 2014年11月07日 絶望名人カフカの人生論/カフカ・頭木弘樹翻訳
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『絶望名人カフカの人生論』(新潮社/2014/10/28) カフカは偉大な作家です。「現代の、数少ない、最大の作家のひとりである」とサルトルは言い、日本のカフカと称される安部公房は、「フランツ・カフカが存在しなかったとし […]
- 2014年09月14日 5冊まとめて、ちょっとだけ読書感想。
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本を読み終えて、すぐにブログに感想を書けばよいのだけど、それができずに本だけが溜まっています。あれも書きたい、これも書きたい、でも時間が経ち過ぎて記憶がどんどん薄れていく。で、今回は忘れ去らないうちに5冊まとめて、書き出 […]
- 2014年09月07日 「宇宙は何でできているのか」/村山 斉と「ルバイヤート」
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村山 斉/幻冬舎新書2010年9月発行 これまで、「万物は原子でできている」という考えが常識とされてきましたが、2003年に「原子以外のもの」が、宇宙の約96%以上を占めていることが分かったそうです。 では、「原子以外の […]
- 2014年07月20日 「暴露」スノーデンが私に託したファイル/グレン・グリーンウォルド
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CIA(アメリカ合衆国中央情報局)やNSA(アメリカ国家安全保障局)の局員として、アメリカ政府による情報収集活動に関わっていたエドワード・ジョセフ・スノーデンが、NSAによる個人情報収集の手口を告発したのは、昨年、201 […]
- 2014年07月01日 「フェルマーの最終定理」/サイモン・シン
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xn+yn=zn は、nが2よりも大きい場合、整数解は存在しない。 『フェルマーの最終定理』と呼ばれるこの定理は、フランス人、ピエール・ド・フェルマーによって17世紀に発見され、彼の死後、多くの人々がこの定理の証明に挑戦 […]
- 2013年06月22日 「統計データはおもしろい」本川 裕
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出版社: 技術評論社 (2010/10/26) 「国内、国外を問わずに、あらゆる角度から収集された社会データを基に、相関図を表し、そこから見えてくる事実とその裏に潜む現実を解説する書籍である。ときに国別の情報であったり、 […]
- 2012年12月09日 「人間はどこまで耐えられるのか」フランセス・アッシュクロフト
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出版社:河出文庫 発行:2008年5月10日(初版) 人間はどこまで耐えられるのか-辛い環境に追い込まれたとき、心はどこまで耐えられるか、という話ではなく、生きるか死ぬかの極限状況における、肉体そのものの限界について書か […]
- 2012年12月09日 「絶望の国の幸福な若者たち」古市憲寿
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出版社: 講談社 (2011/9/6) 日本という国はつくづく若い人間を大事にしない国だと思う。 昭和時代、第二次世界大戦末期に実施された、戦死を前提とした特攻隊(特別攻撃隊)に駆り出されたのは、10代から20代の若者た […]
- 2012年12月09日 「整形前夜」穂村 弘
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出版社:講談社 (2012/7/13) 『現実入門』を書いていた穂村弘さんも、結婚という生々しい現実を手に入れ、いまや「現実上級」資格取得者。 もはやイノセントな少年のままではいられなくなったからか、この『整形前夜』には […]
- 2012年12月06日 「モダンガール論」斎藤美奈子
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モダンガール論/文春文庫発行/2003年12月 米原万里著「打ちのめされるようなすごい本」で紹介されて知った本なのですが、米原万里さんも指摘している通り、タイトルで損をしているかもしれません。読む前は、「大正時代のコギャ […]
- 2012年08月20日 「詩とことば」荒川洋治
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「詩とことば」 荒川洋治 発行:2012年6月 岩波現代文庫 知らないうちに私たちは、生活のなかで、詩のことばを生きている。しかし、詩とは、なにをするものなのか?その意味を考えることは、私たちと世界とのあたらしい関係をひ […]
- 2012年04月25日 「結婚の条件」小倉千加子
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「結婚の条件」小倉千加子/朝日新聞社発行/2003年11月 以前、斎藤美奈子さんの「モダンガール論」を読んで、女性史というジャンルに興味を持ったのですが、その斎藤美奈子さんが「本の本」で以下のような書評を載せていたのが、 […]
- 2011年12月31日 「冠婚葬祭のひみつ/斎藤美奈子」「日本人のしきたり/飯倉晴武」
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仕事納めの28日夜から風邪を引き、貴重な正月休みも台無しになっています。起きているのも辛いが、寝てしまうには哀しい大晦日の夜。せめてブログの一つも書いておきたい。 最終日までついていない今年一年を振り返ってみると、春から […]
- 2011年12月11日 「本の本」斎藤 美奈子
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最近、“斎藤美奈子”に嵌って、ブックオフで見つけるや必ず購入しています。きっかけは、『打ちのめされるようなすごい本』(米原万理/文春文庫)の中で米原万理さんが「斎藤美奈子の本は全部読んでいる」とファンぶりを披露していたの […]
- 2011年02月07日 「もしもし、運命の人ですか。」穂村 弘
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出版社: メディアファクトリー (2010/12/21) (内容紹介Amazon.co.jp)黙々と働く昼も、ひとりで菓子パンをかじる夜も、考えるのは恋のこと。あのときああ言っていたら……今度はこうしよう……延々とシミュ […]
- 2010年12月22日 「不実な美女か貞淑な醜女か」米原 万理
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出版社: 新潮社 (1997/12) 同時通訳者の頭の中って、一体どうなっているんだろう?異文化の摩擦点である同時通訳の現場は緊張に次ぐ緊張の連続。思わぬ事態が出来する。いかにピンチを切り抜け、とっさの機転をきかせるか。 […]
- 2010年12月15日 「生、死、神秘体験」立花 隆
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出版社: 講談社 (2007/5/15)内容(Amazon.co.jp「BOOK」データベースより) 「私はいかにしてここに存在するようになったのか」という自分の存在根拠を追い求めた立花隆は「生命」とは何か、 […]
- 2010年10月07日 「ワーキングプア―日本を蝕む病 」NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班
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出版社:ポプラ社 (2007/06) 働いても働いても報われない人々「ワーキングプア」。NHKスペシャル取材班が、放送では伝えきれなかった詳細を書籍化し、大反響を呼んだ。現代日本の象徴的な問題に我々はどう対処すべきか。渾 […]
- 2010年08月29日 「下から目線で読む『孫子』」山田 史生
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出版社:筑摩書房 (2010/7/7) 内容(Amazon.co.jp 「BOOK」データベースより)歴史上、数々の支配者たちに熟読されてきた兵法書の古典『孫子』。人間心理への深い洞察をもとに必勝の理を説いた同書を、視点 […]
- 2010年08月05日 「外科医須磨久善」海堂 尊
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出版社: 講談社 (2009/7/23) (内容紹介Amazon.co.jpから)“海堂ワールドの新展開、外科医の謎に迫る。” 世界的権威の心臓外科医はいかにして誕生したのか。旧弊な学界から若くして認められるため、どんな […]