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「もっとヘンな論文/サンキュータツオ」私の憧れ-研究の世界!

中学生のころ、私は研究者という仕事に憧れていました。
大学に行って研究室に入り、誰も取り組まないようなニッチな研究対象をみつけ、生涯をかけ成果を出すこともなく死んでゆく、そんな無名の研究者になりたい。と夢見たことがありました。なんかロマンチックな憧れ。子供らしい!

けど、今思うと本当のところは、研究所を自分の部屋代わりにして引きこもっていたいだけなのかも。まあ、変種のニートライフ願望ですね。
〝成果を出すこともなく”というところに、研究に打ち込む本気度が感じられない、〝社会人になりたくないんだ”という本音が見えます。

そんな過去の記憶が、この『もっとヘンな論文』というタイトルに共鳴し、読んでみることにしました。
そう、“ヘンな論文”とは、世の中の人が研究しようと考えたことがないだろうと思われるニッチな事象に、人生のある時間を費やした人々の成果を、形に残したものです。

本書で紹介されている主要な論文は以下の10本

  1. 「プロ野球選手と結婚するための方法論に関する研究」
  2. 「『追いかけてくるもの』研究 -諸相と変容ー」
  3. 「縄文時代におけるクリ果実の大きさの変化」
  4. 「竹取の翁の年齢について」
  5. 「『起き上がるカブトムシ』の観察 -環境-行為系の創発」
  6. 「曖昧さが残る場所ー競艇場のエスノグラフィー」
  7. 「『過去生の記憶』を持つ子供について -日本人児童の事例ー」
  8. 「マンガの社会学:鍼灸・柔道整復の社会認知」
  9. 「花札の図像学的考察」
  10. 「『坊っちゃん』と瀬戸内航路」

番外編として

  1. 「男女の下着の嗜好性と印象の評価」
  2. 「デート中の性行動の期待と正当性についての男女の認知差ーデートの誘いとデート内容が及ぼす影響ー」
  3. 「青年期における恋愛と性行動に関する研究 デート状況と性行動の正当性認知との関係」
  4. 「片手袋研究」
  5. 「メロスの全力を検証」

以上の論文について著者のサンキュータツオさんが、芸人みたいなツッコミを交えて愛ある解説をされているので、楽しく読める本となっています。

サンキュータツオさんは、「研究は、なにも大学院に進学し、修士論文や博士論文を書いてどこかの組織に所属しなければできない、というものではない。
誰でも研究者になれる」と書いていて、私の子供時分の夢にも厳しくツッコミを入れられた気がしました。
検索してみると、実際に芸人さんで、漫才コンビ「米粒写経」のツッコミの方ということ。私が知らなかっただけで有名な方なのかもしれませんが。
YouTubeに公式チャンネルがあります。映画や書籍などについてのマニアックなトークが面白くて、さっそくチャンネル登録しました。

本書『もっとヘンな論文』の中で、よくぞ研究してくれました!と個人的に感動した論文があります。
2013年度に発表された「メロスの全力を検証」です。
これはメロスが妹の結婚式に出席して帰ってくるまでの3日間を、距離や行動、かかった時間などをまとめ、文学を数学的に検証した論文です。
そして検証の結果、メロスはほぼ歩いている!!

『走れメロス』は、たぶん中学の国語の教科書で読んだと思いますが、あの物語のどこが良くて教科書に載せられているんだろうと、ずっと疑問に思っていました。
メロスは自分の欲望のために親友を犠牲にする身勝手な奴だし、人間不信から国民を処刑しまくるサイコパスな暴君が二人の友情に「感動した!」とかで、あっさり改心するって話ですよ。中学生でもすんなりとは呑み込めない無理筋なストーリーだと思うのですが。
なのに私が受けた授業では、単に美しい友情物語として語られたような覚えがあります。
中学・高校の国語教科教員免許を持っている、サンキュータツオさんによると、「『走れメロス』は国語科でも教え方が複数存在する単元として有名」だそうです。「果たして友情に厚いだけの男なのかどうか」ということを考えてもらいたいとする先生もいるらしい。
先生から「君たちはどう思う?」という問いかけがあり、生徒同士でディベートするような授業だったら、『走れメロス』は中学生に人間について、いろんなものの見方を考えさせる、いい教材なのかもしれません。
この「メロスの全力を検証」を書いたのも、中学二年生です。
きっと私同様メロスに何かしら疑惑を感じていたに違いありません。

ウィキペディアによると、『走れメロス』の中に書かれている「距離については文学的言い回しに過ぎず、実際に計算することは不可能」という説もあるようです。私としては「メロス徒歩説」に納得しているのですが、本当に計算が不可能な話なら、メロスにとっては風評被害となる論文でしょうか。それだとちょっと残念です。

まあでも、何はともあれ、疑問を持ったら研究してみる。研究したら検証結果を論文という形にする。論文を書いたら世の中に発信する。それが研究者の使命です。
「成果を出さなくてもいいなんて、研究をなめんなよ」と、中学生のころの自分を叱りたくなった一冊でした。

ロックの名盤ランキングに興奮しました

ローリングストーン誌が発表した「2020年版最も偉大なアルバム500」の、1位から100位までを紹介している動画を見つけました。
解説が楽しい動画です。

懐かしい~、持ってたわ、そのアルバム、レコードで。
あぁ、それ!!今も聴いてる!CDで。
私の好きなのがたくさんはいってるじゃん!って興奮しながら動画を観ていたのだけど、、、
しかし冷静に考えれば、好きなのがランクインしているのは当然のこと。
音楽関係者でもない、マニアでもない、ただのロック好きが聴くようなアルバムは、そもそも名盤だから世界的に流通しているわけで。
日本の地方の町にいても聴くことができる、私は、そういう名盤しか知らないわけですね。

100位までなんかじゃなく、500位まで全部もっと知りたい、と思ったら下記ローリングストーンジャパンで見れます。(※会員登録が必要です。)

ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 | 2020年改訂版

ここではジャケット全ての画像も見れるし、アルバムの視聴もできますね。
かなりの時間さえかければ、もっともっと好きな曲に出会えそうです。

「Google keep」にストックしたメモ

何か気になる記事や言葉を見つけた時、とりあえず「Google keep」にメモを取ったりします。
それは後でブログを書くときに役に立つはず、と思っているのですが、なかなかブログ化できないまま溜まっていく一方です。

今日はそのうちのいくつかを、メモのまま載せてしまいます。


「知ってるか、三人に一人は被害妄想を患っているって?」
「そんなに少ないのか?」
「あとの二人はその一人を監視してる」

       『わたしを探して』p28から抜粋

    


バナナは冷蔵庫で保存すると皮は黒くなるが、剥くと白いまま美味しいらしい。


西暦和暦簡単変換

・《新元号と平成》平成から「30」を引いた数字が新元号
・《西暦と平成の計算方法》平成の年数から「12」を引いた数字が、西暦の  下2桁の数字になります。
・《西暦と昭和の変換》昭和の年数に「25」を足した数字が、西暦の下2桁  の数字になります。


人間とは、徒労の情熱である
選択の余地はなく、ただ徒労な生存期間をつづけ、それを自覚することしかない(サルトル)

いかに生きるべきかに関心を抱く人間は、それだけで、おのずから「アウトサイダー」なのだ                (p117)

根本的に言って、ロレンスは人間に興味を感じていなかった          (p136)

たいがいの人は、肉体よりもはるかに早く魂が老けるからだ。人類は、労役から遂になんの儲けも得なかった。        (p141)

どこまでも愚かしさをつきつめてゆけば、馬鹿でも賢くなる  (p267 ブレイクの言葉)

「アウトサイダー(上・下)コリン・ウィルソン」から抜粋


美術家・横尾忠則さんが創作秘話を語る!​ 通俗的なものにしか興味がなかった


ブラックに働ける人間は学校・部活が育てる!? 「耐えるのが美徳」「まるで奴隷根性」とさまざまな反応集まる


どこかで拾ったセリフ

・「盆踊り文化」の対語は「カップル文化」
・2,3日遅刻するかも
・恋のアップグレード、つまり乗り換えだ(TVドラマから)
・低空飛行しとけば落ちても痛くないわ、みたいな。(cakesから)
・マネキンさえ着こなせない服だわ(ZARAの前で)


『未必のマクベス』
この本、当たりかな?外れか?
と値踏みしているうちに、どんどん惹き込まれていった。
最初は、気取ったビジネスマン物語ぽくて、参加していくことにちょっと手間取ったけど。

ずっと忘れることができなかった人を探す、ラブストーリー。
意外と面白い。

でも、大企業に入社すると、人殺しまでしなくちゃならなくなるのか!?普通の営業マンが?
と疑問は残る。



「人間関係のリセット癖が直らない」と悩む女性 その理由に共感の声が相次ぐ


「嘘つきは、戦争の始まり」宝島社が出した新聞広告に注目集まる「嘘に慣れるな、嘘を止めろ。今年、嘘をやっつけろ」

「我らが少女A / 高村薫」と現代アートのこと

「我らが少女A」高村薫 発売日 : 2019/7/20 出版社 : 毎日新聞出版

「我らが少女A」高村薫
発売日 : 2019/7/20 
出版社 : 毎日新聞出版

高村薫のデビュー作は、1990年第3回日本推理サスペンス大賞を受賞した『黄金を抱いて翔べ』。銀行の地下深くに眠る金塊強奪を企てる男たちの物語です。
その作品を読んだとき、緻密な犯罪計画に圧倒され、そして物語のディティールの肌理細やかな描写に圧倒されました。
微に入り細に入り時間を掛けた入念な犯罪計画があり、登場人物の心情にも多くのページを割いているので、読み進めてもなかなか銀行襲撃の瞬間は訪れず、いったいいつになったら計画は決行されるんだ!?と焦れながら読んだ覚えがあります。
結末はもう覚えていません。銀行襲撃は成功したんだっけ?いや、そんなことはどっちでもいい。本を読んでいる間、一緒に銀行襲撃を目論んでいる時間がスリリングでした。

その1冊で高村薫という作家に嵌り、『マークスの山』や『レディ・ジョーカー』などの合田雄一郎刑事シリーズを読み、合田雄一郎刑事のキャラクターにも大いに魅了されました。

本書『我らが少女A』は合田雄一郎刑事シリーズ、『冷血』以来7年ぶりの新作です。
なんと合田雄一郎は57歳という年齢になっていました。
私が好きな『レディ・ジョーカー』のころは30代半ばだったはず。いつの間にこんなに年を取ったの?と小さくショックを受けましたが、合田雄一郎はきっちり現実の時間の流れに生きている刑事なのです。『レディ・ジョーカー』の後に出た『太陽を曳く馬』を読んでいないせいで、私は40代の彼の活躍を知らないのでした。

2017年で57歳ということは、今年は還暦でしょうか?
もし、国家公務員の定年延長法案法が可決されたとしても、彼には定年延長はないようですね。

さて、本書『我らが少女A』のストーリーはというとーーー
2005年クリスマスの早朝、元中学校美術教師が殺害された。
事件は未解決のまま12年が経った2017年の早春、風俗店アルバイト女性が、同棲している男から殺された。
その女性こそ、12年前の未解決事件の周辺にいた、当時中学生の上田朱美だった。
そして彼女が12年前の事件に関与していたのではないかという疑いが浮上し、未解決事件が再捜査されることになる。
上田朱美と接点のあった者たちの記憶を通して、2005年当時の東京が再現されていく。
ポップなヒット曲をBGMに、電飾に彩られたゲーセン、援助交際、ストーカーなど、思春期の少年少女たちの危うい日常と、街の風景が描きだされる。
27,8歳となった登場人物たちの現在と、15,6歳の彼らの姿が交錯する。
亡くなった上田朱美だけが何一つ語ることなく、「#少女A」として、ネット上で拡散していく。

我らが少女Aは、
「ひとつの事件が起こす、周囲の関係者へのさざ波、様々な反応の連鎖を書きたかった」
と、作者自身が「P+D MAGAZINE」のインタビューで語っているように、事件によってあぶりだされる被害者家族やその周辺の者たちの心情、家庭の問題が丁寧に書かれていて、そこに読み応えがあります。

ここからは余談ですが、本書の中盤あたりに現代美術家:会田誠のフアンだという男(電通マン)が登場します。
私は「会田誠」の作品のあれやこれやを思い出し、しばらくの間、本書のストーリーから外れて「現代アート」について考えていました。

性差別的な美術作品について思うこと

「会田誠」の名をネット検索に掛けると、四肢を切断された美少女が鎖を付けられて微笑む「犬」シリーズ、大量の裸の少女たちをミキサーに詰め込んでジュースにする「ジューサーミキサー」、少女が食べ物として描かれる「食用人造少女・美味ちゃん」シリーズ、少女が盆栽となって剪定される立体作品、キングギドラに美少女がレイプされる「巨大フジ隊員vsキングギドラ」、人間サイズのゴキブリとAV女優との性行為写真作品、などのエログロ画像が現れます。
こういう作品が現代アートとしてネットに流布し、公共の美術館でも展示されたりしています。

どんなに過激な作品であろうと実在しない少女を描いて個人的な妄想を表現したものであり、特定の誰かを中傷しているわけではないから、日本では「表現の自由」の範疇にある作品だと思う。
「表現の自由」は侵害されてはならない。規制されてもいけない。それは一国民として私も強く思っています。

でも、先に挙げたような作品は、女性の尊厳を踏みにじる、加虐的で侮蔑的な性暴力描写に見えて、私は不快に感じます。
それらは高い画力があり、一見、美しい日本画のような表層をしている作品もあって、芸術だと言われる。でも描かれている内容は児童虐待ポルノであり、サディスティックな性差別表現であり、日本に古くからある女性蔑視の文化を継承している時代錯誤な価値観の作品だと思います。

少女が凌辱されている性犯罪場面の描写を、女性蔑視的な、時代錯誤な価値観の作品を・・・常識にとらわれない独自の視点だ、タブーへの挑戦だ、現代アートだ、天才だ、と称賛する人たちの感覚が、私はどうにも理解できなくてモヤモヤします。

疑問に思うところを列挙してみると、

  • 女性の尊厳を踏みにじる作品を敢えて世に出すことが、タブーへの挑戦だということなのだろうか?
    女性の尊厳を踏みにじることは、人間の尊厳を踏みにじることと同じだとは考えないのだろうか?
  • 「犬」などの作品に対して、侮蔑的な性暴力と感じることの方が、過剰反応なのだろうか?
  • 会田誠の作品は全てがエログロだけではないのだから、他の社会批判性のある(ように見える)作品などと合わせて、”総合的俯瞰的観点から”会田誠の作品であればエログロ作品もひとまとめに肯定されているのだろうか?
  • 「食用人造少女・美味ちゃん」シリーズなど一連の作品は、男性の変態的妄想で描いた児童虐待ポルノ画に見えるのだけど、実は何かしらのテーマがあって、それを表現するために児童虐待的な描写が必要だったのか?
    その隠れたテーマを私が読み取れなかっただけなのだろうか?
  • 作品から女性蔑視などの差別表現を無くしたら、「表現の自由」は委縮してしまうものなのだろうか?
  • 政治的批判を含んだアート作品は「表現の自由」を侵害されやすいのに、政治性を含まない女性蔑視表現はなぜこうも肯定され野放しになるのだろうか?
  • 「現代アート」という分野は、女性蔑視以外の差別表現も容認しているのか?

まだまだ疑問がありますが、モヤモヤが膨らむばかりなので、今夜はこの辺でやめておきます。
「現代アート」は、作家側と、観るだけの一般人である側の私とでは、人権意識に相入れないところがあるのだなと思うしかない?

ギャラリー「銅版画」のサイト名とデザインを変更しました

当サイトでご紹介している通畠朋子さんの作品サイト名を「銅版画 TOMOKO・T・TORIBATTA」から「画 家 TOMOKO・T・TORIBATTA」に変更いたしました。

最近の通畠朋子さんは、銅版画以外の絵画制作にシフトしておられるので、「銅版画家」というご紹介がしっくりこなくなっていました。

ご本人にお聞きしたところ、最近は、ガラスペンを使った線描画を描くことが多いそうですが、画材や技法は特に決めているわけでなく、今後も変化していくかもしれません。そこでサイト名はシンプルに「画 家 TOMOKO・T・TORIBATTA」としました。

なお、サイトのデザインも変更しました。ぜひ、ご覧ください。

WordPressの「Fukasawa」というテーマを使用しています。
絵画に合うきれいなテーマだと思います。(無料なのに!)

イラスト素材ブログ「アトコンのMe-time」を始めました。

昨年2月から、フリー素材投稿サイト「イラストAC」に素材投稿を始めました。
以前はフリー素材サイトからダウンロードして、チラシやバナーを作る素材利用者側だったのですが、adobe Illustratorにはまって、自分でも素材を作りたくなってきました。

16ケ月経った現在、投稿数 150点。
ダウンロード数は、国内と海外を合わせて合計 5,130 DL 。

投稿数もダウンロード数も、まだまだ少ないです。
とてもブログで友人に紹介できるものではなく、作成した素材も「見て見て!!」と自信を持って披露できるものでもなく、こっそりと匿名で投稿を続け、そのうち素敵な素材が描けるようになり、DLも劇的に増え、いつかは堂々とポートフォリオサイトを作るのだ、と心に決めていたのですが、、、、

今月、イラストACサイトから「イラストAC以外のWebサイトに作品をアップしていると、著作者確認が取れて作品審査がスムーズに行えます」といった旨の案内があったので、思い切って作品サイトを作ることにしました。

そのうち素敵な素材が描けるようになり、DLも劇的に増え、、、、なんて夢みたいなこと言ってないで、その時その時のありのままをさらけ出すことが、もしかしたら上達の道になるかもしれません。

というわけで、これからは作成素材を「アトコンのMe-time」にアップしてから、イラストACに投稿することにします。
時々でも、どなたか見てくだされば嬉しいです。

XamppのPHPだけバージョンアップするつもりが、XamppもWordPressもインストールする事になった

初めはPHPだけバージョンアップするつもりだった

2020年5月現在、PHPのバージョンは7.4となっています。
PHPは7系になって数年経っているらしいですが、私がローカルで使用しているXAMPP(ザンプ)のPHPは5.6.19。
PHPが古過ぎるためにWordPress 5.4.1をバージョンアップすることができなくなり、他にも作動しないプラグインが増えてきました。

PHPのバージョンアップは、レンタルサーバーだとボタンをワンクリックするだけでできたりするのですが、ローカルサーバーのXAMPPは自力でバージョンアップ作業をしなければならないわけで、、、、、7年間見直すこともせず放っておいたけれど、WordPress を更新できないのは困るので、PHPを最新版にバージョンアップすることにしました。

PHPバージョンアップに際して参考にさせていただいたサイト

上記サイト等を参考に、最新版PHP7.4をインストールしました。あれこれ設定して、最後にXAMPPコントロールパネルのApacheを開いて、PHPが最新バージョンになっていることを確認しました。

PHPをバージョンアップしたらWordPressが表示されなくなった

なんだ意外と簡単~と喜んだのも束の間、ローカルのWordPressサイトにアクセスするとページが表示されないという致命的エラーが!
データベースを使ってないサイトは正常に表示されるので、問題はデータベースとの関係か?エラー構文を手掛かりにひたすら検索を繰り返しました。

検索の結果参考にさせていただいたサイト

上記サイトを読んで、私もPHPのみのバージョンアップは諦め、XAMPPの最新版をインストールしなおすことにしました。

XAMPPの最新版をインストールする

XAMPPのバージョンアップは実に7年振り。
前回、XAMPPのインストールって面倒!と実感したため、OSをWindows10にバージョンアップするまでは放っておこうと思っていたのですが、今回なりゆきでXAMPPインストール作業を始めることになりました。
結果的に言えばXAMPPのインストールは以前より簡単になっている印象です。
もちろんGoogleの参考サイトが無ければ自力ではできないわけで、多くのGoogle先生に感謝するばかりです。

XAMPPの最新バージョンは 7.46。現在は64bit版のみになっています。
シンプルになってダウンロードに迷うことがなくなりました。

XAMPPインストール作業工程

  1. 使用中のXAMPPのフォルダ名をリネーム(「古いXAMPP」とした)してデータをバックアップする
  2. XAMPPのアンインストーラを使ってXAMPPを削除
  3. PCを再起動(これが必要かどうかは分かりませんが、念のためにしました。)
  4. XAMPP最新版をダウンロードする(Windows向け7.4.6)
  5. XAMPP最新版をインストールする(⇒XAMPPをインストールしてみよう!参照)
  6. php.iniの編集(⇒XAMPPの文字化けをphp.iniの設定で直す方法【初心者向け】参照)
  7. XAMPPのセキュリティの設定(MySQLの管理者用IDのパスワードを設定する⇒XAMPPセキュリティの設定~データーベース(phpAdmin)編~参照)
  8. phpMyAdminの設定ファイル(config.inc.php)を編集する(⇒XAMPPセキュリティの設定~データーベース(phpAdmin)編~参照)

XAMPPインストールについて参考にさせていただいたサイト

WordPressも再インストールすることになってしまった

XAMPPのセキュリティ設定を終えたのち、ローカルのデータベースに新規にデータベースを作成し、
⇒WordPressのwp-config.phpを開いて、データベースの設定を書き直し、⇒WordPressのローカルサイトにアクセスしてみると、
⇒何故かどうしても管理画面に入れない。
という面倒な事態になりました。

http://localhost/scrapbook(当ブログ名)/wp-login.phpでログインしても
http://localhost/scrapbook/wp-adminでアクセスしても
ページは開かず、「お探しのコンテンツを見つけられませんでした。」というエラーが表示されるのみ。

ここにきて、原因を考えることを放棄し、新規にWordPressを設置しなおすことにしました。

  1. WordPressサイト「scrapbook」を「古いscrapbook」とリネームしてデータをバックアップする。
  2. WordPressの最新版をインストールしてXAMPPの「htdocs」の中に設置
  3. WordPressのフォルダ名を「scrapbook」に変更(※当ブログの名前です)
  4. http://localhost/scrapbook/」にアクセスしてデータベースの設定をする
  5. レンタルサーバーにある「scrapbook」からデータをエクスポートする
  6. XAMPP上にあるローカルの「scrapbook」にデータをインポートする

WordPressのインストールについて参考にさせていただいたサイト

XAMPPコントロールパネルの注意点

XAMPPのコントロールパネルは、今まではワンクリックで開くことができましたが、今回インストールしたXAMPPでは、右クリックで「管理者として実行」を選択して開かなければ機能しなくなりました。
間違って左クリックで開くとエラーを起こしてPCを再起動するはめになります。
面倒なことになったなあと思っていたら、常に管理者権限で開けるよう設定する方法が下記サイトに書いてありました。
XAMPPコントロールパネルのプロパティを開いて「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れるだけで、左クリックで開けるようになります。詳細は下記サイトで。

XAMPPコントロールパネルのプロパティ設定について参考にさせて頂いたサイト

語彙力抜群のキモくて可愛いアニメキャラクターにはまりました。

「はじめまして松尾です」のラインスタンプが送られてきて知ったキャラクターです。
このラインスタンプはクセが強いので使いこなすのは難しそうですが、もらうとちょっと”クスッ”となって楽しいスタンプです。
つい誰かに教えたい!というお節介心が動き出す。
はまる人ははまるし、はまらない人はスルーする面白さです。

作者の紹介動画↓↓↓↓

「最後の講義 完全版 福岡伸一/どうして生命にそんなに価値があるのか」

「最後の講義 完全版 福岡伸一」著者:福岡伸一/発行:令和2年3月/主婦の友社
動的平衡”を提唱する生物学者・福岡伸一教授は語ります。
「”昨日の私”と”今日の私”は少しだけ入れ替わっている」

新型コロナウィルス関連で、生物学者の福岡伸一教授という方が、ウイルスは“進化”の一つだと言っているという話に興味を持ち、amazonを覗いてみました。
数ある著書の中から、”昨日の私”と”今日の私”は少しだけ入れ替わっている!という帯の惹句に惹かれ、「最後の講義」を読んでみることにしました。

本書は、ウィルスの話は出てきません。
「生命」がなぜ、38億年もの長い間連綿と続いているのか、その謎を解く、といった内容になっています。

謎を解くキーワードが二つ。
エントロピー増大の法則」と「動的平衡」です。

まず、エントロピー増大の法則とは何か?
以前何かの本でこの言葉に出会い、気になってウィキペディアを訪れたことがありましたが、そこには見知らぬ数式が並んでいて理解を諦めたものでした。
しかし、今回本書を読んでみると、それは数式よりももっと身近で馴染のある“現象”であることが分かりました。
エントロピー増大の法則とは、

宇宙のシンプルな大原則で、秩序あるものは秩序がない方向にしか動かない

(第2章「1年前の自分は別人である」)

ということだそうです。
具体例として、「きれいに整理整頓した机の上も2、3週間もすればだんだん紙が積み重なってきたり、本が崩れてきたり、珈琲のしみがついたりして、乱雑になっていきます」ということを挙げています。
なんと机の上が散らかるのは、宇宙の大原則、自然の摂理だということなんですね。
ということは、私の作業用机の上がいつも、山積みの本やファイルや紙や布や何かの空袋やホコリやいろんなものでグチャグチャになっているのは、実はエントロピー増大の法則のせい。宇宙の大原則のままに放置した結果だということです。

もし私が机をきれいに長く使いたいと思うなら、エントロピー増大の法則に抗うことが大事なようです。
つまり、不要な物を捨て、必要な物をあるべき場所にしまい、汚れたところを拭い、ホコリを払って、常に秩序を保つようにしなければならない、というわけです。
それでも私の机は、私亡きあと粗大ごみとして捨てられ、10年そこらでボロボロの木屑となってしまうはず。そのうち跡形もなく無くなってしまうでしょう。
もっと頑丈で立派な石造りの建物であっても、数千年の時の流れの中でエントロピーが増大し、風化していく運命にあるのです。

しかし「生命」は滅びることなく、38億年連綿と続いている。
それはなぜなのか?
それは私たちの体というものが、常にエントロピー増大の法則に抗って、生きながらえているからだと、福岡教授はいいます。

エントロピー増大の法則が襲ってくるよりも先回りして、自分自身を積極的に壊し、作り替えるという動的平衡を繰り返すことによって、秩序を作り直している。

(第2章「1年前の自分は別人である」)

「生命」である私たちの体の中身は、流動的に、絶えず動いていて、合成と分解を繰り返すことでバランスをとるという特性があり、それを動的平衡と名づけています。

動的平衡によって、体の細胞の中身は常に少しだけ入れ替わっています。
1年もすれば今日の私とは、ほぼ別人にとなっているほどに入れ替わっているそうです。もちろんこれは物質レベルでの話ですが。

でも、「身体は絶えず入れ替わるのに、なぜ老けるのか?」
「脳も入れ替わるのに、どうして記憶は消えないの?」
とか、次々疑問がわいてきますね。
福岡教授は、数々の疑問に答えつつ、画家フェルメールについて熱く語ったりもして、「生命とは何か?」という宇宙規模のテーマを、楽しく読ませる本となっています。

「物件ファン」で見つけた「a day in the life」の彼

ネット不動産サイト「物件ファン」観てますか?
ご存知の方も多いと思いますが、サイトに書かれた「物件ファンについて」から抜粋して改めて紹介しますと、

物件ファンは、
住む、住まない、
買う、買わないにかかわらず、
物件をたしなむサイトです。
引っ越しの時だけでなく、
毎日でも見て楽しめる、
不動産エンターテーメントサイトです。
       「物件ファンとは(https://bukkenfan.jp/about)」から

アパート、マンション、一軒家、どれも、おしゃれにリノベーションされた物件が多いですね。ときどき見てはふうーとため息ついている私です。

過去幾度も、引越のたびに不動産屋を覗いて回りましたが、現実の部屋探しでは、おしゃれな部屋に当たったことがなかった。そりゃそうだ、いつだって予算で探していたからですね。

おしゃれな物件だけでなく、かなり個性的な間取りとかあったりします。
例えば「必見物件!ここはお風呂。(もう部屋じゃない。)ぎりぎり暮らせないお風呂。」は、お風呂のみの部屋。 トイレさえ無い、超シンプル。

三角形の間取りなんて、どうでしょう。「リアルタイム間取り図ナイト その29 」住めるか?住めないか?って観る人に問いかけてきます。
私はぎりぎり住めない気がしますが、何かから逃げる時の隠れ家として使えそうです。

「左右の壁は全部、棚。」ここには惹かれます。棚が少し多すぎる?その分家具を思い切り減らして住んでみたい。

分かれ道に建つ、とんでもなく渋い一軒家を」は、外観から内装まで、トイレ以外、 隅から隅まで昭和過ぎて既視感に頭がクラクラしてきます。

最近の物件だと、時勢に合った「リモートワークと共に新しい家も手に入れて」は、内と外のギャップがすごい。
外観は小屋としか表現のしようがないのですが、家の中に入ると明るくオープンな空間が居心地よさそう。
子どもたちが小さい頃は、こんな一軒家に憧れていました。
まあ、この家は、家族向きというよりは、別荘感覚の小屋なのかも知れませんが、、、、鉄製の薪ストーブに強い憧れを抱いていた夫が見たら、「住みたい!」と言ったに違いない物件です。

今の私は一人暮らしなので、「家と仕事場の切り替えスイッチ。」みたいな、手狭な部屋を気に入っています。

「物件ファン」の面白さは、物件の多様性はもちろんですが、物件案内人の妄想語りに依るところも大きいです。

「家と仕事場の切り替えスイッチ。」 を選んだ案内人は、実家を出て、初めて一人暮らしを始めた社会人(という設定?)のようです。リモートワークに最適な部屋として紹介していますね。

「駅までの道もちょっとスキップ。
転職した先も良かったし、部屋も
かわいいし。人生きっと大丈夫。」
っていうセリフから、一人暮らしへの期待と、未来へのちょっとした不安が感じられます。

ふっと、私の頭の中にビートルズの「A Day in The Life」が流れました。
私の好きな曲ベスト3に入る1曲なので、よく勝手に流れ出すのですが。
私の頭の中では、「A Day in The Life」 の主人公の彼は、こんな部屋に住んでいて、毎朝、駅への道を急いでいる。そんな妄想が始まりました。

「ドーン/平野啓一郎」読書途中の感想文

ああるの「映画と読書」に紹介されていた「マチネの終わりに」に触発されて、平野啓一郎さんの本を読みました。私にとっては、初めまして!の作家さんです。

ブックオフに赴き、数ある著作の中から迷った末購入したのが、本書「ドーン」。

『DAWN 』 講談社文庫:2012年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。

舞台は2033年のアメリカ。近未来小説です。
その10年程前には東京大震災があった、という設定になっています。
タイトルの『ドーン (DAWN) 』とは、人類初の有人火星探査宇宙船の名前です。
主人公・佐野明日人(サノアスト)が、 この 『ドーン』 のクルーとして火星に行き、火星でのミッションを終えて地球に帰還した、ところから物語が始まります。

人類初の火星探査に成功し、一躍英雄となった宇宙飛行士・佐野明日人。
しかし、闇に葬られたはずの火星での”出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。

「BOOK」データベースより

『ドーン』を読んで私が気になったワードは、以下の5つ。
可塑整形、 散影 、添加現実 、無領土国、分人主義、 

可塑整形:顔の中に塑性シリコンという物質を埋め込んで、粘土を捏ねるように顔を自由に形成していくことができるというもの。
これによって、人はいくつもの顔を持ち、使い分けることができるようになる。

散影:防犯カメラの映像全てがネットに繋がって、誰でも(一般人でも)閲覧できるようになっているプログラムシステム。顔認証検索機能がついているために、誰がどこで何をしていたか、いま何をしているか、検索すれば一切丸見え。プライヴァシーなんて無いに等しい。

添加現実(AR) :現実に存在しないものをコンピュータの三次元映像として付け加えること。亡くなった人であっても、その人のDNA情報や解剖的データ、生活環境などの情報を駆使し、本物そっくりのAR人間として蘇らせることができる。

無領土国 :文字通り領土を持たない国家。
現物としてのお金が無くても通用する仮想通貨と同じように、現実の領土は無くても国家として統治権を持つ政治的共同体。

分人主義dividualism) : 略して ディヴ と言う。
個人は一つの人格をもっているのではなく、 対人関係ごとに異なる人格を分けることができ、それは意図的に創りだしたり使ったりするのではなく、その場に応じて ディヴ は自然発生する。複数のディヴ の集合体が個人であるという概念。
正直、分かりにくい概念です。、、、、自分自身に置き換えて考えると、私も対面する人によって、相手との関係性、場の空気などに左右され、異なる自分になっているとは思う。
それはキャラを作っているわけではなく、自分を断片化し、決して丸出しにならないよう自分で制御しているのだと、自分では思っているのですが、、、、分人主義とは真逆の考え方かもしれません。

本書は640ページほどの長編ですが、宇宙飛行の過酷さを考えたり、登場人物のセリフや大統領候補者たちの演説内容に惹きこまれたり、読み応えがあります。

そして未来小説を読むといつも思うのですが、人類社会は常に進化しているけれど、必ずしも「より良い方向に進歩している」というわけではなく、ただ後戻りができないだけなんだなあ、と。

現在、520ページ目を読んでいるところで、実はまだ読み終わっていません。
いつも読了したらブログに感想文を書こうと思って読み始めるのですが、結局いつも書けないまま次の読書に移ってしまいます。
そこで今回は、読み終わる前に感想文を書いてみようと思いました。
今夜は結末に向かって残りの100ページ余りを楽しもうと思っています。