「光る砂漠」 矢沢 宰 2008年5月7日 2 件コメント 私の手元にあるのは、たぶん30年以上前に購入した詩集。 久しぶりに本棚から取り出してみました。文庫本はほとんど捨てるか売るかするのだけど、画集、詩集、写真集、と集の付く本はなかなか捨てられません。 矢沢宰さんは14歳から詩を書き始め、21歳で亡くなっていますが、この「少年」という詩は20歳の頃の作品。こんな美しい詩は若くなければ書けない、そう思います。 少年 矢沢 宰 光る砂漠 影をだいて 少年は魚をつる 青い目 ふるえる指先 少年は早く 魚をつりたい 関連する投稿 「自転車にのるクラリモンド」石原 吉郎 「紋切型社会-言葉で固まる現代を解きほぐす」/武田砂鉄・・・違和感を表明すること 「ジェノサイド」高野 和明 「短歌の友人/穂村弘」 擦り傷治療と中桐雅夫の詩