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  • 「2024宮崎国際現代彫刻展・空港展」観てきました

    日曜日に「2024宮崎国際現代彫刻・空港展」に行きました。
    多種多様な素材から生まれたオブジェの数々。見応えがありました!
    ワクワクさせられる楽しい作品があったり、惹きこまれるような奥深さを感じさせる作品があったり。
    これも素敵あれも素敵とほとんどの作品の写真を撮ったのですが、勝手に掲載するのは憚れるので、全体の雰囲気だけ載せたいと思います。

    通畠義信さんの作品については『ゴジラな島/Godzilike island』にアップしましたので、是非ご覧ください。

    展示会場が宮崎空港というのが、なかなか素敵です。
    大規模空港のようなせわしさやビジネス感がない。まず入り口でブーゲンビリヤに出迎えられ、南国ムードを味わう。観光客がマンゴーアイスを食べながら歩いているのを見ると、それだけでなんかほっこりします。
    観光で降り立った空港で、偶然こういったアートに出会ったりしたら、すごいラッキーな気分になりそうです。

    第29回 2018宮崎国際現代彫刻・空港展のご案内

    2018 宮崎国際現代彫刻・空港展

    平成30年9月2日(日)~9月17日(月・祝)(最終日は15時まで)
    会場:宮崎ブーゲンビリア空港 1階 オアシス広場

    当サイトでご紹介しています、通畠義信氏が毎年参加されています。
    「鉄のオブジェ」YOSHINOBU TORIBATTA

    宮崎県内を中心とした全国、海外の彫刻家グループによる国際彫刻展です。
    国内から45名、海外から7ヶ国13名、合計58名の
    彫刻作品が一堂に並びます!

    彫刻といっても、木や石、鉄やガラスなど多様な素材を用いた
    具象・抽象彫刻など様々な作品です。
    会場では、一部の作品には触れることができます。
    実際に触れてみて素材の違いを手触りで体感してみませんか?

    彫刻といっても、木や石、鉄やガラスなど多様な素材を用いた
    具象・抽象彫刻など様々な作品です。
    会場では、一部の作品には触れることができます。
    実際に触れてみて素材の違いを手触りで体感してみませんか?

    宮崎ブーゲンビリア空港のサイトから引用

    「宮崎ブーゲンビリア空港」は、いかにも南国っぽい名前がインパクトありますね。
    「宮崎ブーゲンビリア空港」のサイトには、こんな面白動画もアップされています。
    ついでにこちらもご紹介します。

    「驚きI!滑走路で踊ってみた 現役空港スタッフ 踊る宮崎ブーゲンビリア空港」

    ー通畠義信・朋子「まがり角の二人」展ー観てきました!

    12月1日から開催していました、通畠義信・朋子「まがり角の二人」展を観に行ってきました。と言っても、観に行けたのは終了日間際の11日。
    諸事情でなかなか時間が思うようにならない今日この頃です。もっと早くブログにアップしたかったのだけど、あれから2週間も経ってしまいました。
    クリスマスも過ぎ、今は来年に向けての最終助走中です。
    今年のうちに画像だけでもアップしておきたい。

    今回の二人展も前回と印象の異なる作品がいくつもありました。停滞することなくいつも新しい作品を創り続けているお二人の日々が感じられました。

    前回の「二人展」はこちらをご覧ください。「通畠義信・朋子二人展ー彫刻と絵ー」行ってきました!


    第72回南日本美術展空間造形部門優秀作品「ハエの家 2017-収束の刻-」より

    ←左「Chalynien チャリニアン」

    「Nyailien ニャイリアン」

    左「Nyamp ニャンプ」上↑

    右「花咲く鳥」

    左「Mermaid hunter」

    右「水の在処」

    左「Last mermaid」  
    右「スフィンクスの谷」

      

    「きよしこの夜」-ラファエロ聖母像より-

    「12月の孤島」-モン・サン・ミシェル-

    「沈黙」

    「海の星」

    「魚に飲み込まれた男」

    「セイレンの歌声」

    「星屑」

    「海の怪獣」-ピエロ・ディ・コシモの絵より-

    通畠義信さんのギャラリーはこちらから

    通畠朋子さんのギャラリーはこちらから 「銅版画」TOMOKO・T・TORIBATTA

     

    ー通畠義信・朋子「まがり角の二人」展ー開催のお知らせ

    2017.12.1(金)-12(火)

    (休館日:木曜日) 11:00-17:30 最終日16:00

    今月、南日本美術展にて海童賞:空間造形部門優秀賞を受賞された通畠義信さんと、9月に西脇市サムホール大賞展受賞作家展を開催した通畠朋子さん。お二人の「二人展」が開催されます。
    展覧会のテーマが「まがり角の二人」というのは、何だか意味深ですね。
    案内状によると

    60歳を過ぎて新たな方向性を模索して行くという意図と様子を「まがり角」と呼ぶとして、そのひとつの契機としての展覧会になればと思います。

    とのこと。
    どんな作品が見られるか、楽しみです。

    ギャラリートーク:12月3日(日)15時から

    ギャラリーセージにて

    ギャラリーセージ:〒890-0041鹿児島市城西2丁目10-22(城西中学校体育館近く)
    TEL:099-210-5802
    営業時間
    11:00 ~ 17:30
    水・木曜は定休日
    ( ※企画展中は木曜のみ)

    通畠義信氏、南日本美術展にて海童賞受賞しました!

    当サイトで紹介しています「鉄の作家」通畠義信氏が、南日本美術展にて海童賞:空間造形部門優秀賞を受賞されました。おめでとうございます!!

    作品は『ハエの家2017ー収束の刻ー

    一幕の舞台装置のようなこの「ハエの家」。10年ほど前、ハエ男の遅刻』という作品がありましたが、ここは、あのハエ男の家なのでしょうか?

     


    ← 『
    ハエ男の遅刻』(2008年)

    南日本美術展会場には「作品コンセプト」ノートが置かれていて、その中にハエについての考察が書かれています。
    会場に行かれた際は、「作品コンセプト」ノートも開いてご覧ください。

    南日本美術展は11月26日、今度の日曜日まで開催です。

    『猫展2017』のご案内

    2017年(木)~26日(日)11:00~18:00
    20日(月)定休日 最終日17時

    昨年に引き続き、この日にちにちなみ「猫」をモチーフとした作品を集め「猫展」を開催致します。可愛らしい猫、凛とした猫など作家の愛情こもった猫たちが今回も皆様をお待ちしております。  (案内状から)

    ギャラリー白樺にて
    〒892-0822 鹿児島市泉町14-9
    TEL 099-226-4518

    「通畠義信・朋子二人展ー彫刻と絵ー」行ってきました!

    22日、「通畠義信・朋子二人展ー彫刻と絵ー」に行ってきました。
    鉄の作家、通畠義信さん(T/義信さん)は鉄を使った作品と石の彫刻作品を出品。版画家の朋子さん(T/朋子さん)は今回、「西脇市サムホール大賞展」に出品した紙素材の立体作品9点と鉛筆画2点を展示。
    異素材の立体作品の数々が見事に融合して、とても見応えある空間をつくりあげていました。

    まずは、ギャラリーを入って真正面、T/義信さんの舟シリーズの新作『Shelter boat』 。どの角度から見ても美しい存在感のあるフォルムに圧倒されます。

    上: 『Shelter boat』  彫刻・鉄 ¥270,000

    上左:『長い虫』 彫刻・鉄 ¥50,000   上右:『漂泊』 彫刻・鉄 ¥20,000


    上左:『舌の孤独』 彫刻・石 ¥220,000  上右:『人差し指の孤独』 彫刻・石 ¥180,000


    上: 『峡谷』 彫刻・石 ¥150,000

    上: 『停車場-虫-の孤独』 彫刻・鉄・石 ¥40,000

      上左: 『ベイビースフインクス』 彫刻・石 ¥25,000
    上右: 『夢の街が見える丘の上の彫刻』 アクリル画15号 ¥150,000

    T/義信さんの鉄の特徴として「サビ」があると、私は考えているのですが、T/義信さんもよく「鉄の作品を錆びさせるのは何故ですか?」と聞かれるそうです。そんな時、「答えるのが面倒で、仕上げが面倒だから、って言ってしまうけど、実はサビ仕上げの方が手間がかかるんですよ。今回制作した『Shelter boat』は、サビ仕上げがうまくいった作品」と話していました。
    答えるのが面倒で、というのは彼流の照れに違いないのですが、『Shelter boat』は薄い鉄板を溶接していき、大きくて軽い舟の形になった作品。
    風化させてサビの様子を見ながら、またはいろんな技法でもってサビを早めたりしながら、風化という「時間」を作品の中に取り込んでいる。それがT/義信さんの作品の大きな魅力でもありますね。

    さて、ここからはT/朋子さんの作品をご紹介します。
    版画をベースにコラージュした立体作品は、「西脇市サムホール大賞展」に出品したものです。

    昨年は「第10回西脇市サムホール大賞展」大賞受賞。という快挙をなし遂げました。
    美術館買い上げとなった受賞作品の他に2点、既に売れてしまった出品作品もあり、今回9点の作品展示になりました。

    西脇市サムホール大賞展は一人3点まで出品できるので、常に3点の作品を同時進行で制作していたそうです。
    3点には共通のテーマがあるものの、イメージや手法はそれぞれ異なっています。
    「作品を作る上で自分で作品をコントロールしているようでコントロールされていない部分を、自分自身が楽しみながら制作していた」とギャラリートークで語っていましたよ。

    上:『カクティダンスⅠ』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『虹色製造工場』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『カクティダンスⅢ』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『夢屑旅行』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『メビウスの従姉妹』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『カクティダンスⅡ』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『ミルキーウェイ氾濫』 ミクストメディア ¥50,000

    上:『誕生Ⅲ』 ミクストメディア ¥50,000

    上左:『誕生Ⅱ』 ミクストメディア ¥50,000  上右:側面

    上左:『花たちの名前』 色鉛筆画 ¥10,000   上右:『赤い言葉』 色鉛筆画 ¥8,000

    『コサージュ』 布シーチング

    T/朋子さんは、「特に版画にこだわらず、その時その時の自分の想いを形にしていきたい」と言い、「今は版画から他の手法に移るかもしれない」との考えもあるそうで、今後どのような作品が生まれるか、私も楽しみに見ていきたいと思っています。

    最後にギャラリーオーナーから「今後の抱負」を尋ねられたお二人。
    T/朋子さんが、「作品をずっと作り続けていく。やめることは全く考えていない。きっと死ぬまで作品づくりを続けていくと思います。」と話すと、T/義信さんが、「妻に同じ。やめる時は自分がダメになったときさ。ハハ(笑)」とこれまた照れくさそうに。

    後日、T/朋子さんに、「扱う素材は鉄と紙と全く異なるけど、夫婦で同じ方向を見ているって素敵ね」と私が言うと、「異素材とは言えない」と意外な答えが返ってきました。
    銅版画は紙にプレスするまでは、ずっと銅板に向かい合う作業になるので、実は「金属つながり」のお二人でした。

    12月1日まで開催しています。ぜひギャラリーに足を運んでいただき、作品をご覧ください。

     2015年11月20日(金)~12月1日(火) (木曜日は休みです)

    11:00~17:30 (最終日:16:00)

    ギャラリーセージ/http://www.gallerysage.jp/
    〒890-0041  鹿児島市城西2丁目10-22
    TEL 099-210-5802

    「通畠義信・朋子二人展ー彫刻と絵ー」開催のお知らせ


    鉄のオブジェ作家通畠義信さん版画作家通畠朋子さんの二人展が、今日から開催されています。
    ギャラリーセージでは3回目、2年ぶりの二人展になります。

    2015年11月20日(金)~12月1日(火) 
    (木曜日は休みです)

    11:00~17:30 (最終日:16:00)

    22日(日)はギャラリートーク開催  15:00~

     

    昨年は通畠朋子さんが、西脇市サムホール大賞展の大賞を射止め (速報!通畠朋子氏「第10回西脇市サムホール大賞展」大賞受賞!)今年は春に通畠義信さんが県美展で奨励賞を受賞( 通畠義信氏、県美展で奨励賞受賞!)と、活躍されているお二人です。

    今回はどんな作品を展示されるのか、楽しみです。

     

     

    ギャラリーセージ/http://www.gallerysage.jp/
    〒890-0041  鹿児島市城西2丁目10-22
    TEL 099-210-5802

    通畠義信氏、県美展で奨励賞受賞!

    当サイトでご紹介しています「鉄の作家」通畠義信氏が、第62回県美展にて奨励賞を受賞されました。
    おめでとうございます!

    早速画像をいただきましたので、アップします。タイトルは

    「Shelter boat ━ 貝の舟 ━」

    大きさ:H25×w75×D33
    素材:steel(鋼材)

    明後日から県美展が始まります。観に行かれる方、彫刻のフロアもぜひ観てみてくださいね。

    県美開催日:5月16日(土)~24日(日)
    休館日:18日(月)
    会場:黎明館、市立美術館

    速報!通畠朋子氏「第10回西脇市サムホール大賞展」大賞受賞!

    当サイトでご紹介しています「銅版画」作家、通畠朋子さんが、「第10回西脇市サムホール大賞展」にて、大賞を受賞されました!

    おめでとうございます!
    受賞作品については、画像を入手次第、詳細をご紹介したいと思います。

    hanga2

    通畠朋子さんのこれまでの作品ページはこちらからご覧ください。

    「銅版画」TOMOKO・T・TORIBATTA

    第8回の西脇市サムホール大賞展では、惜しくも大賞は逃しましたが、最終審査に残る素晴らしい作品でした。
    「第8回全国公募西脇市サムホール大賞展」入選作品「カクティダンス オペラ」も合わせてご覧ください。

    今年は5月に通畠義信氏の彫刻作品が、第61回県美展にて知事賞を受賞しています。
    ご夫婦そろって大きな受賞の年になり、作品を紹介している私も嬉しい限りです。

    とりあえず、速報でお伝えしました!

    通畠義信氏が県美展で知事賞!

    当サイトでご紹介しています通畠義信氏の彫刻作品が、「第61回県美展」にて知事賞を受賞しました。
    おめでとうございます!!

    作品タイトルは『飛べない鳥』
    展示前の作品画像をアップしました。
    生の作品をぜひ、展示会場でご覧ください。

    作品の展示は以下の通りです。

    • 平成26年5月17日(土)~5月25日(日)
    • 会場:鹿児島県歴史資料センター黎明館  9:00~18:00(最終日16:00まで)
    • 会場:鹿児島市立美術館  9:30~18:00(最終日16:00まで)
    • ※5月19日(月)は休館日

    通畠義信・朋子 2人展-2013-  開催中です!

    ギャラリーセージで開催中の「通畠義信・朋子 2人展」を観て来ました。
    鉄のキャンドルスタンドと銅版画の作品展です。

    10月29日(火)まで開催しています。(※木曜日は休館)

    まずは、鉄の作家、通畠義信さんの作品を少し紹介します。

    今回動物のキャンドルがいくつかありました。
    猫、カエル、カラス、火の鳥。
    それとエイリアンみたいな『フェアリアン』。

    猫のキャンドルには、 ちょっと面白い仕掛けがありましたよ。
    顔が2枚あってマグネットで着脱できるもの。昼の顔と夜の顔かな?
    その日の気分で取り換え自由。
    鉄ならではの仕掛けですね。

    その他、サンタクロース、竹取物語を題材にしたもの、星をイメージした壁掛けなどなど。

    左の作品はシルエットのまま静かにたたずむ猫。
    タイトルは『猫火』。

    下の作品は「四つのキャンドルのバランスが美しい『立ちのぼるコンポジション』。
    立ち姿も美しいですが、壁に作る影も美しかった。(影の写真が撮れなかったのが残念です。)

    tetu

    当サイトでご紹介している通畠義信さんの作品はこちらから

     https://art-container.net/galleries/tetu/

    次に通畠朋子さんの銅板画をご紹介。
    最新作はサンタクロースならぬ『サンタクリーム』

    当サイトではまだご紹介していない作品がありました。
    ちょっとセクシーなウサギが主人公のシリーズもの。
    それと服をテーマにした「クローズシリーズ」が2点。

    前回の「2人展」の際もそうでしたが、額装された作品を撮るのは困難。
    是非会場で、繊細でキュートな作品の数々をご覧ください。

    当サイトでご紹介している通畠朋子さんの作品はこちらから。

    ギャラリーセージ/http://www.gallerysage.jp/
    〒890-0041  鹿児島市城西2丁目10-22
    TEL 099-210-5802

     

    「通畠義信・朋子2人展ー2013-」開催のお知らせ

    2013年10月11日(金)~10月29日(火)
    11:00~18:00 

    ※10/17(木)10/24(木)はお休みです。

    通畠義信さんと通畠朋子さんの2人展開催のお知らせです。
    鉄のキャンドルと銅版画を中心にした作品展です。
    お二人のこれまでの作品は当サイトのギャラリーをご覧ください。

    ギャリ―セージにて2度目の開催になります。
    前回は2012年7月。その時の様子は「『2人展』行ってきました。」をご覧ください。

    ギャラリーセージ(http://www.gallerysage.jp/)

    通畠家にお邪魔しました。

    通畠家には10年ほど前にお邪魔して以来、今回が2度目の訪問になります。
    前回は2時間ほどかけて、車で行きましたが、その後、九州新幹線が開通し、今では鹿児島中央駅から出水駅まで25分程度に短縮されました。
    時間的にはとても近くなりましたが、世の中のインフラが整っていくのと反比例して、私が遠出をする機会は、年々、少なくなっていきます。皮肉なものです。

    通畠家は10年前に引っ越しをしており、私がこの家を訪れるのは初めてです。
    家の中にも外にも、ご夫妻の作品がいっぱい。アートにあふれたお宅です。
    まずは、前庭に置かれた二つの大きなオブジェが楽しい。

    玄関を入ると、紙素材のアートが並んでいました。
    こちらは通畠朋子さんの作品。

    左上は通畠朋子さんの作品。
    左下の絵は通畠義信氏の作品。

    オレンジと紺色の扉も氏の作品です。どうしても開けてみたくなります。
    通畠義信氏は鉄や石。夫人は紙や布。
    アトリエの中は夫妻の作品が無造作に、置かれています。

    ひらめきがあると、即座に削れる素材を使うことが多いそうです。
    アトリエの中、発砲スチロールのオブジェもたくさんありました。

     河童の操り人形。こういうお茶目な作品もあり。

    (上)人見知りな愛娘〝りんごちゃん”

    (左)発砲スチロールの腕で何か?を指さす通畠氏。

     

    (下)裏庭からは、出水平野の田畑の広がりが見渡せる。時間をかけて錆びていく、鉄のオブジェのある風景。


    通畠氏の車に置かれたオモチャ。ゴジラに釘。ヘリコプターはカメレオンに変身させて。

    本日から、出水市在住のものづくりたちによる、「いずみ ものづくり展」が、開催されます。
    通畠夫妻も出品します。
    「鉄のテツ学」展と合わせて、こちらも是非ご覧になって下さい。

    【出品者】
    《陶芸》宮上誠・永島 としゆき
    《染色・ガーゼ服》本田すみ子・隅本和代
    《鉄・石・銅版画》通畠義信・通畠朋子
    《木工》平田健作・谷山陽啓

    「第5回 いずみ ものづくり展」
    2013年3月20日~3月26日 10:00~17:00
    出水市クレインパークにて
    (期間中 無休・・・最終日は16:00まで)

    「鉄のテツ学」展観てきました(3)

    オリジナル燭台
    彫刻作品、それも私のもののように「白い、やさしい、かわいらしい」が表現の枠内に存在しないものは、なおさら、ほとんど売れるものではありません。何か売れそうなものをと思って、キャンドルスタンド展を何回かやっていますが、やっぱりやさしく親しみやすいものがつくれないので、今後も売れる可能性は薄いと思われます。

    写真館のための唐草燭台
    写真館のための椅子装飾金物
    福岡での工房勤め時代には、仕事として作っていた装飾金物。本来なら、本展での展示は「芸術」には頼らず、このような技をみせるものであるべきだったと思いますが、あまりにも数が少なく、むしろこの二点があってよかったと思うことです。

    「月夜」—————– 右「山に月」

    「黒と白の対峙」
    2000年代に入り、鉄素材にこだわらないという意識のもとに鉄を使った作品が、『黒と白の対峙』や『月夜』といった作品です。石と組み合わせたり、石の形をつくったりして、なぜか風景彫刻の形になりました。

    鉄と石
    学生時代は、ただただ石を彫ることが好きで、後の1994年に初めて、仕事として石のモニュメントをつくりました。大きな石彫は、仕事がなければ作れない状態なので、商品を少しずつ作り続けており、構想もまだまだあります。
    鉄彫刻と石彫とは、いろんな面で違いがありますが、私にとっては違和感がありません。素材の違いを楽しめば、共通するものを見つけることができます。

    羽根のアイデア 2001

    出水市歴史民俗資料館では「写真撮影OK」だったので、私は「作品を全部撮るぞ」と調子に乗って撮り続けたものですが、帰ってきて確認すると撮り残しがだいぶありました。
    仕方ありません。ここにアップされていない作品や作家のコメントについては、ぜひ会場で観ていただきたいと思います。
    下の3点は新聞のコラムに添えて描かれたもの。

    まだまだ、続きます。
    次回は、お宅訪問編です。後日、アートにあふれた通畠家の写真をアップしたいと思います。

    『鉄のテツ学』展観てきました!(2)

    無常の地球儀(1991年)私が「理科室シリーズ」と呼ぶ小品群のうちの一点。このシリーズ作品は、自分でも気に入っていますが、それだけに人気もあり、友人知人関係に買ってもらったり、預かってもらったりしており、私の手元には一点もありません。第二弾も考えてみたいシリーズです。

    Soul boat-月の舟ー(1999年)彫刻は構築物であり、「骨格」が、その基軸であると考えます。多様な現代美術が存在し、私もさまざまな試みをして来ましたが、つまるところ、私の彫刻の概念は、敢えて限定的です。1990年代に入り、『無常の地球儀』に始まる「骨格そのもの」の作品が生まれて来ました。それからもうひとつ転換して「外骨格」の概念にたどり着きました。それが舟の形として具体化し、「魂の入れもの」という意味で、1995年に「Soul boatシリーズ」が始まりました。

    Soul boat ’96

    Soul boat-海の呼び声ー(1997年 コールテン鋼、全長450cm)
    ハウステンボス光のギャラリー金賞受賞
    2000年、サンアリーナせんだい(薩摩川内市)に展示

    「星月夜ー海の呼び声ー」(1995年、黒御影石)
    ’95日向現代彫刻展大賞 日向市御鉾ケ浦公園に設置

    この続きはまた、のちほど。

    『鉄のテツ学』展観てきました!(1)

    昨日、出水市歴史民俗資料館にて、通畠義信氏「鉄のテツ学」展~鉄を素材とした空間造形の世界~を観てきました。
    出水市歴史民俗資料館は出水市立中央図書館の2階にあり、その名の通り歴史的な民俗資料、(旧石器時代の遺跡物とか、先人たちの使用した生活用具や特攻隊関連資料など)を展示している施設です。今回のように現存する(!)作家の作品を展示するのは異例のことのようです。
    普段は2階までは訪れる人のほとんどいない施設らしく、案内係のきれいな女性が、この特別展のおかげで「来館者が増えました」とニコニコされていました。

    通畠氏の作品の性質上、展示されているのは移動可能な小品が主で、野外設置作品はその模型や写真の展示になります。
    小品が多いとはいえ、学生時代に遡った作品から近年まで、私は初めて目にする作品も多く、それぞれの作品の素晴らしさに圧倒され、改めて「通畠氏って凄い芸術家なんだなあ」と感動しました。
    何しろ普段の通畠氏は、あまり物事にこだわらない、来るもの拒まず、寛容でひょうひょうとした人物。オレは芸術家だぞ!という自己アピールもせず、芸術家にありがちな(と私が思うところの)奇矯な言動や気難しさもなく、私などにも心安く接してくれます。でも本当は私が考えている以上に偉大な人物なのだと、今回認識を更新しました。

    前置きが長くなりました。そろそろ会場で撮ってきた写真を、一部ですが、アップしていきます。作品に対する通畠氏本人のコメントがファイリングされて置いてありましたので、合わせて紹介していきたいと思います。

    蝗(こう)(1977年)学生時代に作り始め、卒業後に完成し、福岡県美展でいきなり受賞した、私の鉄彫刻の原点といえる作品です。いきなり受賞はいただけません。二匹目のバッタ(?)を狙ってしまいます。ここにあった本質的要素が、形を変えて現れてくるのは、ずっと後のことでした。

    歩く猫(1979年)
    くずれかけた廃屋の中で見つけた猫のミイラのヴィジョンが、普段掃き集めて捨てていた、鉄クズを呼び寄せて立ち上がり、歩き始めました。

    一番手前にあるのが、「柱’84-PASSAGE-(1984年)」
    不定形の暗雲に中心を貫かれた三本の柱が、波うち、ゆらぎ始めています。「9.11 同時多発テロを受けて制作しました」と言っても信じてもらえるかもしれませんが、実は1984年の作品。
    不安や危機感、そして不満は、どの時代にもあるものであり、当時の私の「柱シリーズ」のテーマが、そのようなものであったということです。「柱シリーズ」は三部作でしたが、まともな形で現存しているのは、この『柱’84』だけです。

    ペガサス 1993伊佐市 速水荘 設置

    龍座宮 (1990年、鉄、コンクリート)

    はばたき式UFO開発計画(1992年)

    時の巣(2000年)モニュメント等、大きな彫刻のコンクールの場合は、模型による審査が一般的です。この他にも、いくつも作ってきましたが、私の鉄の作品は、まったく採用されません。石やブロンズにない形の鉄のモニュメントを実制作させてもらえたらと思ってきました。「記念碑」という意味でのモニュメントではありませんが、唯一『時の巣』(霧島アートの森)の場合は、内定指名の上で作ったので、実制作が実現しました。

    続きは、またのちほどアップします。

    通畠義信「鉄のテツ学」展のお知らせ

    通畠義信の彫刻「鉄のテツ学」展
    会期:平成25年2月9日(土)~3月23日(土)
    会場:出水市歴史民俗資料館

    当サイトで紹介しています、通畠義信氏の作品展が開催されます。
    会場となる出水市歴史民俗資料館の「歴民館だより」によると、出水は刀鍛冶や刀装身具制作の「鉄の職人」を輩出した土地柄だそうです。地元作家である通畠義信氏の作品を紹介することにより、「現在に息づく『鉄の技』そして『鉄の芸術』を紹介したい」とのこと。
    今ではなかなか目にすることのできない、氏の過去の作品が展示されますので、ぜひ、この機会に『鉄の芸術』をお楽しみください!!

    出水市歴史民俗資料館
    住所: 〒899-0205 鹿児島県出水市本町3−14
    電話:0996-63-0256

    「2人展」行ってきました。

    ただ今「ギャラリーセージ」にて、通畠義信さんと通畠朋子さんによる「2人展」が開催されています。
    開催期間 7月13日(金)~24日(火)
    開催時間 11:00〜18:00(定休日:水・木)

    「ギャラリーセージ」は今年4月にオープンされたばかりのギャラリーです。
    私は昨日初めて訪れました。

    城西2丁目、大通りから1本脇道に入った閑静な住宅街の一角にあります。
    周囲には鹿児島高校、西警察署、城西中学校、鹿児島環境未来館など、目印になる施設が多いので、極度の方向音痴の私でも大丈夫、地図どおりにたどり着くことができました。

    今回、通畠義信さんの作品は、鉄のキャンドルスタンドがメインです。
    手のひらサイズから、1m以上(目測)の高さのあるもの、壁に掛けられるタイプなど、大きさも形もさまざま。
    鉄のキャンドルの他には、石と鉄のコンビネーションのオブジェや、彩色を施されたユニークなオブジェが展示されていました。

    通畠朋子さんの版画は、当サイトに掲載している「POCKET物語 シリーズ」と、その他、まだご紹介していない、というか、私も初めて目にする作品が多く、嬉しかったです。
    いずれ額なしの状態の写真データをいただいてから、「銅版画」TOMOKO・T・TORIBATTA に掲載したいと思います。

    今回、私が写真をうまく撮ることができなかったため、ここでの紹介もままならないので、是非、ギャラリーにて、多くの方に実際の作品をご覧いただきたいと思います。
    ユニコーンが二人、特別参加です。

    「ギャラリーセージ」
    水曜日、木曜日は休館日です。
    〒890-0041   鹿児島市城西2丁目10-22
    TEL;099-210-5802

    「2人展」開催のお知らせ

    鉄の作家、通畠 義信さんと銅版画家、通畠 朋子さんの「2人展」が、今年4月鹿児島市城西2丁目にオープンしたばかりのギャラリーセージで開催されます。
    “鉄”と“紙”。異なる素材の作品展、楽しみです!

    開催期間 7月13日(金)~24日(火)
    開催時間 11:00〜18:00(定休日:水・木)

    「ギャラリーセージ」
    〒890-0041   鹿児島市城西2丁目10-22
    TEL;099-210-5802