月別アーカイブ: 2015年12月

WordPress4.4で掲示板を作る

以前、「wordpressで掲示板を作る」にWordPressのコメントフォームを利用して掲示板を作る方法を紹介しました。

コメントフォームをそのまま使うと、メールアドレスやウェブサイトの入力項目が表示されます。
メールアドレスが入力必須項目となっていると、掲示板としては気軽にコメントしずらい気がします。
かといって、WordPressのディスカッションの設定では、メールアドレスだけ必須項目から外すということができません。
それで、テンプレートを少し書き直すことで、ウェブサイトの項目を削除し、メールアドレスを入力必須項目から外し、名前だけを必須にするようなフォームを作りたかったのです。

WordPressのメジャー アップグレードの際には、その都度テンプレートのコードを書き直す、という手間さえかけてきたのですが、それが今回、WordPress4.4へのアップグレードからテンプレートの仕様が変わって、以前の方法が通用しなくなってしまいました。

というわけで、何か他の方法はないかと検索したところ、なんと以前よりも簡単なカスタマイズをみつけましたのでメモしておきます。

WordPress4.4で掲示板を作る

掲示板を作成する手順は「wordpressで掲示板を作る」と同じです。
手順②の「メールアドレスは入力必須項目から外し、webアドレスの入力フォームは削除する。」という部分を変更します。

(A),(B)の2パターンメモしておきます。

(A)名前は入力必須にして、メールアドレスは入力しなくても承認されるようにし、ウェヴサイトの項目は削除する場合

keijibann01

  • WordPressのディスカッションの設定で、「名前とメールアドレスの入力を必須にする」のチェックを外します。(チェックを入れるとメールアドレスの項目にも必須マーク(*)が付いてしまうため。)
  • テーマのfunctions.phpに以下のコードを追加します。
  • 自動的に代替メールアドレスが表示されるようになります。

//コメントフォームの変更
 
// コメントからウェブサイトを削除
function my_comment_form_remove($arg) {
$arg['url'] = '';
return $arg;
}
add_filter('comment_form_default_fields', 'my_comment_form_remove');
 

//名前は必須項目にする

function preprocess_comment_author( $commentdata ) {
 if ("" === trim( $commentdata['comment_author'] ))
 wp_die('お名前を入力して下さい。');
 return $commentdata;
}
add_filter('preprocess_comment', 'preprocess_comment_author', 2, 1);
/* comment-template.phpの配列$argsのカスタマイズ */
add_filter('comment_form_defaults', 'comment_form_customize_args');
function comment_form_customize_args($args) {
 // コメントフォームの前の文言を変更
 $args['comment_notes_before'] = '

お名前は必須項目です。
メールアドレスが公開されることはありません。

';
 return $args;
}

//メールアドレス項目を入れたときの設定(未入力時は自動でメールアドレスを設定する)

if (basename($_SERVER["REQUEST_URI"]) == "wp-comments-post.php") {
 if ($_POST['email'] == null || $_POST['email'] == '') {
 $_POST['email'] = 'guest@example.com';
 }
}

(B)名前を必須項目にして、メールとウェヴサイトの項目を削除する場合

keijibann00

  • WordPressのディスカッションの設定で、「名前とメールアドレスの入力を必須にする」にチェックを入れます。(名前のところに必須マーク(*)を付けたいので)
  • テーマのfunctions.phpに以下のコードを追加します。

//コメントフォームの変更
 
// コメントからEmailとウェブサイトを削除
function my_comment_form_remove($arg) {
$arg['url'] = '';
$arg['email'] = '';
return $arg;
}
add_filter('comment_form_default_fields', 'my_comment_form_remove');
 

/* comment-template.phpの配列$argsのカスタマイズ */
add_filter('comment_form_defaults', 'comment_form_customize_args');
function comment_form_customize_args($args) {
 // コメントフォームの前の文言を変更
 $args['comment_notes_before'] = '

 お名前は必須項目です。

';
 return $args;
}

//自動でメールアドレスを設定する(メールアドレス項目を削除した場合も設定する)

if (basename($_SERVER["REQUEST_URI"]) == "wp-comments-post.php") {
 if ($_POST['email'] == null || $_POST['email'] == '') {
 $_POST['email'] = 'guest@example.com';
 }
}

以前はWordPress本体のテンプレートを2個書き直していましたが、今度はテーマのfunctions.phpに追加記述するだけなので、WordPressの メジ’ャー アップグレードのたびに書き直す必要がなくなり、ちょっと楽になりました。

下記ブログを参考にさせていただきました。
下記ブログを参照して、自分なりのカスタマイズを試してみることをお勧めします。

関連記事を表示する「WordPress Related Posts」を少しカスタマイズしてtopページにも表示してみました。

WordPressの投稿に関連記事を表示するプラグインはいろいろありますが、私が最初に導入したのは「Yet Another Related Posts Plugin」でした。
「Yet Another Related Posts Plugin」は日本語対応。投稿と関連性の高い記事を自動選択して、トップページとシングルページに表示してくれます。
これまで関連する投稿のタイトルだけを表示していたのですが、急に画像表示もしてみたくなり設定を変えてサムネイル表示してみたところ、下図のような見た目になりました。

Related01

無理やり画像を縮小しているため、縦横比が合わなくてちょっと歪な画像になっています。
「Yet Another Related Posts Plugin」の仕様なのか、プラグインのせいではないのか確認はしていないのですが、この際他のプラグインを試してみることに。

関連記事プラグイン WordPress Related Posts の初期設定の方法と使い方」を参照させていただき「WordPress Related Posts」をインストールしてみました。

下図が「WordPress Related Posts」の設定画面。機能が少ないので設定が簡単です。

Related03

8種類のレイアウトから表示タイプを選ぶことができます。
どのタイプもビジュアルがきれいです。

Momma

Related04Modern
Related05

Vertical (Large)
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Vertical (Medium)

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Vertical (Small)
Related08 Pinterest Inspired
Related09

Two Columns
Related10 Plain (your own css)
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今回は”Momma”を選択して関連投稿を10個表示してみました。
無理やり正方形に縮小することなく画像を切り取るので、すっきりした表示になります。

Related02

ログインしている状態なら、投稿ページに「Edit Related Posts」ボタンが表示されます。
ボタンをクリックすると、関連記事を入れ替えることができます。
親切な機能と言っていいのか?面倒と言えば面倒のような。楽しいオマケ機能です。

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Auto Insert Related Posts(or add<?php wp_related_posts()?>to your single post template) にチェックを入れると、シングルページ(投稿個別記事)のみに関連投稿が表示されます。

Related07

チェックを外してテンプレートに直接下記コードを追加すれば、任意の場所に表示させることができる、ということなのでトップページとシングルページの両方に表示できるようにちょっとだけカスタマイズしてみました。

&lt;?php wp_related_posts()?&gt;

WordPressのテーマで使用しているcontent.phpの任意の場所にコードを挿入しました。
備忘録として下記にメモしておきます。

<br>
~省略~<br>
&lt;div class="entry-summary"&gt;<br>
	&lt;?php the_excerpt(); ?&gt;<br>
		&lt;/div&gt;<br>
&lt;!-- .entry-summary --&gt;<br>
		&lt;?php else : ?&gt;<br>
&lt;div class="entry-content"&gt;<br>
			&lt;?php the_content( __( 'Continue reading &lt;span class="meta-nav"&gt;&amp;rarr;&lt;/span&gt;', 'twentytwelve' ) ); ?&gt;<br>
			&lt;?php wp_link_pages( array( 'before' =&gt; '</p>
<p>&lt;div class="page-links"&gt;' . __( 'Pages:', 'twentytwelve' ), 'after' =&gt; '&lt;/div&gt;<br>
' ) ); ?&gt;<br>
		&lt;/div&gt;<br>
&lt;!-- .entry-content --&gt;<br>
		&lt;?php endif; ?&gt;<br>
         &lt;!--関連する投稿ここから --&gt;<br>
        &lt;?php wp_related_posts()?&gt;<br>
        &lt;!--関連する投稿ここまで --&gt;<br>
&lt;footer class="entry-meta"&gt;<br>
			&lt;?php twentytwelve_entry_meta(); ?&gt;<br>
~省略~<br>

追記:

2017年に「WordPress Related Posts」の使用をやめて、プラグイン無しで関連記事を表示させるようにしました。
「プラグインを使わないで、関連する投稿記事を表示する」

「紋切型社会-言葉で固まる現代を解きほぐす」/武田砂鉄・・・違和感を表明すること

monnkirigata 2015年発行/朝日出版社
第25回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞

フリーライター武田砂鉄さんの名前は、Yahoo !ニュースなどでたびたび目にしていました。
面白いことを書く人だなあと憶えていたので、本書が出たとき、古本価格になるまで時を待てず新刊を購入してしまいました。

武田砂鉄さんは1982年生まれというから、現在33歳。
昨年、10年近く勤務していた出版社を退職。本書はフリーになって初めての著作となるそうです。

本書は「誰からか強制されたわけでもないのに、既存の選択肢にすがる緩慢さが閉塞感を補強する」社会を『紋切型社会』と定義し、著者が『紋切型社会』を象徴していると考える言葉を拾いあげて考察している、コラム集です。

「特に言葉。フレーズ。キーワード。スローガン。自分で選び抜いたと信じ込んでいる言葉、そのほとんどが前々から用意されていた言葉ではないか。紋切型の言葉が連呼され、物事がたちまち処理され、消費されていく。そんな言葉が溢れる背景には各々の紋切型の思考があり、その眼前には紋切型の社会がある。(「はじめに」から抜粋)

目次には著者が違和感を持っている20の紋切型フレーズが並べられています。
「あ、それ!」と気になるフレーズはありませんか?

  1.  乙武君・・・障害は最適化して伝えられる
  2.  育ててくれてありがとう・・・親は子を育てないこともある
  3.  ニッポンには夢の力が必要だ・・・カタカナは何をほぐすのか
  4.  禿同。良記事。・・・検索予測なんて越えられる
  5.  若い人は、本当の貧しさを知らない・・・老害論客を丁寧に捌く方法
  6.  全米が泣いた・・・<絶賛>の言語学
  7.  あなたにとって、演じるとは?・・・「情熱大陸」化する日本
  8.  顔に出していいよ・・・セックスの「ニュートラル」
  9.  国益を損なうことになる・・・オールでワンを高めるパラドックス
  10.  なるほど。わかりやすいです。・・・認め合う「ほぼ日」的言葉遣い
  11.  会うといい人だよ・・・未知と既知のジレンマ
  12.  カントによれば・・・引用の印鑑的信頼
  13.  うちの会社としては・・・なぜ一度社に持ち帰るのか
  14.  ずっと好きだったんだぜ・・・語尾はコスプレである
  15.  ”泣ける”と話題のバラード・・・プレスリリース化する社会
  16.  誤解を恐れずに言えば・・・東大話法と成城大話法
  17.  逆にこちらが励まされました・・・批評を遠ざける「仲良し子良し」
  18.  そうは言っても男は・・・国全体がブラック企業化する
  19.  もうユニクロで構わない・・・ファッションを彩らない言葉
  20.  誰がハッピーになるのですか?・・・大雑把なつながり

章のタイトルを見ただけで、うん、うん、わかる、「いいね!」押しちゃおう、なんて早まってはいけません。
そう簡単に分かった気になってもらっちゃ困る、「言葉は人の動きや思考を仕切り直すために存在するべきで、信頼よりも打破のために使われるべき」っていうのが著者のスタンスだから。一つのフレーズから、話はぐいぐい奥へ突き進み、横に広がっていく。
だからまあ、頷いたり突っ込みを入れたり、こんなフレーズも違和感あるよねと自分なりの章立てをしてみたり、可能な人はテレパシーを使って、著者と遠隔対話することが、この本の読み方ではないかと思います。

私は日常生活の中で、世の中に大量に流通している物事に対して「これって変だよね」と違和感を表明することは、意外とむずかしいことだと思っています。

たとえば職場で、本書に書かれているような違和感をかたっぱしから口にしていたら、職場の人たちは目を合わせてくれなくなりそうな気がする。
”泣ける”と話題のバラードに泣いたり、『24時間テレビ』や『情熱大陸』や『プロジェクトX』に感動したり、「育ててくれてありがとう」という子どもの感謝の言葉に涙したり、それらは素直で優しい人だからこその感動なのだから、「10歳の子どもに『両親に感謝します』と言わせる『半成人式』なんて、気持ちが悪いよね」と私が言ったとき、職場でだれの賛同も得られなかった。
『半成人式(1/2成人式)』は出席した親の9割近くが「満足」と答えているそうだから、私はきっと感動に難癖をつけるひねくれものと思われたにちがいない。

たとえば職場では、省エネやエコロジーについて話題にしても、原発反対を強く表明することはできない。「国益を損なうって何よ。」なんて会話はしにくい。
実は言いにくいことだらけ。職場ってところは。
そもそも職場はおしゃべりをするような場所ではないし、突っ込んだ話をする暇もない。
職場では型どおりの言葉をどれだけ衒いもなく使えるか、がコミュニケーション能力だと思われている感があります。

じゃあ、どこでみなさん、違和感の表明をしているのか?
たいていは夫や妻、気の置けない友人との会話の中ででしょうか。
あるいはデモに参加したり、ブログに書いたり、本を出したり、音楽や映画やアート作品に仕上げたり、でしょうか。
手段はどうあれ、違和感を表明できない社会とは、ジョージ・オーウェル『1984年』で言えば、『2+2=5』を受け入れてしまう社会だし、違和感を持たなくなることは、穂村弘『本当はちがうんだ日記』で言うところの、《「この世」の大穴》に吸い込まれることだと、私は思っています。

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武田砂鉄(Satetsu Takeda) 1982年生。ライター/編集。
webサイト→http://www.t-satetsu.com/
Yahoo!個人 連載 武田砂鉄の「極めて遺憾」(現在はリンク切れ)

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