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通畠義信氏が「第76回南日本美術展JAL賞」を受賞されました!!

本サイトでご紹介しています通畠義信氏が「第76回南日本美術展JAL賞」を受賞されました!

おめでとうございます。
JAL賞は2005年以来2度目の受賞になります。

『Godzilla island-来歴-』

2017年から2019年は 「ハエの家シリーズ」 で3回続けて海童賞を受賞されていた通畠氏。「ハエの家シリーズ」は2019年で完結したと聞きました。
今回は「ゴジラ島」です。今までとはがらりと作風が変わった感があります。
島の周りをぐるっと回って表から裏から見える景色を鑑賞したい作品です。
現在この島は市立美術館にありますが、「やはり野外にあって欲しいなあ」などと思いながら観ました。

第76回南日本美術展は今日から開催です。

 2021年 11月20日(土)-12月5日(日)

黎明館/鹿児島市立美術館


詐欺メールは進化していた

使っているヤフーメールに、アマゾンの名を騙る詐欺メールが送られてきました。先月から3度も。

メールの最後に書かれた「私たちと一緒に買い物をありがとう」というフレーズは、日本人には出せないフレンドリーな味があって、ちょっと楽しい文章ですね。

このメールはヤフーのフィルタリング機能によって迷惑メールにフォルダに入れられているし、そもそも私はアマゾンプライムの会員ではないので、これがなりすましメールであることは明らかです。

そのまま削除してしまえばいいのですが、どんな偽メールアドレスが作られているかなあとちょっと好奇心が湧き、送信元アドレスを見 てみました。

from:を開いてみると、送信元アドレスが「no-reply@amazon.co.jp」となっていて、アマゾンのドメインが使われていることにびっくりしました。
これまでのなりすましメールは正規のアドレスとよく似ていて紛らわしいドメインだったり、フリーメールだったり、英語のoを数字の0にしてあったりみたいなものでしたが、今回の偽メールのドメインは正規のamazon.co.jpと全く同じでした。

そもそも正規のドメインで詐欺メールを送るなんて、そんなこと可能なの?
と疑問に思い調べてみると、なんと”可能”でした。

迷惑メール対策に関する情報を公開している「財団法人インターネット協会」のサイトに、なぜ、嘘のメールアドレスが書けるのか?本当の差出人のメールアドレスを知るにはどこを確認すればよいのか?などについて丁寧な解説がありました。

メールのFrom:だけを見て本物かどうか判断するのは危険なようですね。
本当の差出人を知るには、メールのヘッダーを開いて、Return-Path:に続くアドレスのドメインを確認しましょうということです。

私にきたなりすましメールのヘッダーは以下の通り。

ヘッダー部分がいつもオープンに表示されていれば、なりすましもしにくくなるだろうになあと思ったりしましたが、情報量が多すぎて表示が難しいのでしょうか。分からないけど。。。。

私が知らなかっただけで、ドメインの偽装なんて当たり前に行われていて、こういうなりすましメールは、だいぶ以前から出回っているようです。

日本データ通信協会の「迷惑メール相談センター」⇒要注意メールサイトには、注意すべき迷惑メールに関する情報が随時掲載されています。
おかしなメールがきたら、このサイトで確認してみるのもいいと思います。
文章を眺めるだけでも結構面白いです。

『アート・ヒステリー/大野左紀子』「自由」「個性」「創造」の幻想

『アート・ヒステリー』—なんでもかんでもアートな国・ニッポン

著者 : 大野左紀子

出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社

発売日 ‏ : ‎ 2012/9/26

著者の大野左紀子さんは、以前はアーティスト活動をされていたが、それをすっぱりやめて現在は文筆活動をされているという経歴の方です。
図書館でたまたま手にして、『なんでもかんでもアートな国・ニッポン』という副題に惹かれて表紙をめくると、
表紙の裏にはこう書かれていました。

アートは”希望”の灯火ではない。
人々を結ぶ”絆”でもない。

「アート=普遍的に良いもの」ですか?そこから疑ってみませんか?
アートが分からなくても、それは当たり前。
民主主義の太陽が生んだ「自由」と「個性」を掲げる美術教育と、
資本主義の飴がもたらした増殖、拡大し続けるアートワールド、
それらを通して、アートと私たちの関係を読み解いていきます。

たまに現代アートとかポップアートとか紹介される作品をニュースか何かで観て、「これもアートなの?」「これがなんで何十億円?」と驚くことがあります。

単にきれいな作品というだけではアートではない、とも言われるし、デュシャンの「泉」のように社会への問題提起というかメッセージが込められていれば、既成の便器がアートだ、芸術だ、となる。
それまでの既成概念を覆すこと、そのこと自体がアートなのか?
作品に物語性を込めることはそんなに大事なのか?説明されなければ分からない物語でも必要なのか?
アートについて日頃疑問に思うことはたくさんあるし、そもそも、「アート」と「芸術」の境界線が私には分からない。

誰かが、たぶんその時代の権威ある誰かが、これは「芸術」であると認定した作品を、私は「芸術」として観ているだけだと思う。
「芸術」と言われると単に好き嫌いで語られるものであってはならないし、何か意味のあるものだと思ったりするし、理解できなくても当たり前だと思ったりする。
とはいえ、周囲を見渡すとそんなに誰もがアートに興味があるわけでもなさそうだし、私が働いてきた職場でアートが話題になったことはないし、アートに興味があるのはアート業界の人たちだけなのかな?って思ったりする。

という様々な思いを巡らしながら、本書を読み始めました。
本書の目次は下記の通り。


「第一章 アートがわからなくても当たり前」

  1. ピカソって本当にいいですか?
  2. 疎外される「わからない人」
  3. アートの受容格差
  4. 「美術」はどこから来たのか

「第二章 図工の時間はたのしかったですか」

  1. 芸術という「糸巻き」
  2. 日本の美術教育
  3. 夢見る大人と現実的な子ども
  4. 問い直される理想

「第三章 アートは底の抜けた器」

  1. 液状化するアート
  2. 空想と現実の距離
  3. 村上隆の「父殺し」
  4. アートの終わるところ

本書は西洋美術がいかにして日本に取り入れられてきたか、民主主義や資本主義の観点から、児童に対する学校教育の観点から、そして現在の商業主義的なポップアートの事象などから、読み解いていて、”アートを語りたい!”という著者の熱意を感じる本でした。

ヒロ・ヤマガタやバンクシーのエピソードも面白かったですが、特に興味深かったのは、「第二章 図工の時間は楽しかったですか」です。

明治時代、小中学生の図画教育は、ひたすらお手本を模写し、図形や立体物を描写する「臨画教育」と言うもので、これの目指すところは「富国強兵と近代工業の発展に寄与する実用的な”眼と手の訓練”」だったという。
その後、社会の変革に伴う諸々の思想に影響されながら第二次世界大戦を経て戦後50年代に登場したのが「創造主義美術教育」(略して創美)。
「創美」の理念は「児童の想像力をのばすことは児童の個性をきたえる。児童の個性の伸長こそ新しい教育の目標」というものだったそうです。

そして70年代以降、図画工作・美術の学習指導要綱に次々と新メニューが盛り込まれ、それらを総合すると「創造性の育成」「豊かな発想」「造形的創造活動」「自由な表現力」「つくりだす喜び」「豊かな人間性」などといった目標が並びます。
そのあまりにも高い目標に、私は驚いてしまいました。

そして、本書によると小中学校では指導要綱の中に「絵の描き方を教える」という項目はないという。
「子どもの中にあらかじめ表現したい欲求があることが前提になっている」ので「教えるのではなく子どもが主体的に行うことを支援する」というのが学校側のスタンス。
子どもは誰もが皆生まれながらにしてアーティストだ、と大人は思っているのでしょうか。
子どもは皆自由で豊かな発想ができてそれを表現できる力を持っているはずだ、という幻想を抱いているように思えます。
ましてや、美術が「豊かな人間性」を育成するなどと、何を根拠にそう考えるのか、、、、、
学習指導要綱なんてお題目だけで、まあ、別にアーティストを養成しようと考えていたわけではないとしても、観念的なものを求め過ぎじゃないでしょうか。

著者は子どもへの教育について、
「美術についての知識や理解を深める「美術の教育」が不十分なまま「個性」「自由」「創造性」を賞揚することによって、子どもは美術を「無論理」的で「説明不能」なものと捉えるようになる」と危惧し、「美術の方法論を理解させる教育」、鑑賞することや知的理解も必要と書いています。

私も中学生の頃に、絵の描き方や方法論というものも学んでみたかった。あの頃はネットもYouTubeもなかったし。
画家とか彫刻家とか陶芸家とかイラストレーターとか漫画家とか、アニメーターとか、とにかくいろいろな美術業界の方たちが実際にどうやって制作しているのかを、子どもの頃に知ることもできたら面白かっただろうなあと思う。
「豊かな発想」や「自由な表現力」という、私にはハードルの高い「才能」と言えるものの有無に捉われず、もっと幅広い美術の楽しみ方も見つけられたのではないかと、今更ながら考えました。

絵画への興味が倍増するかも!?YouTube『山田五郎 オトナの教養講座』

美術評論家・山田五郎さんのYouTube「社会人になったばかりの20代から、老後の学び直しまで、 全てのオトナに送る」『山田五郎 オトナの教養講座』が面白い!

毎回、助手「ワダさん」が持ち込んだ一枚の絵画を、山田五郎さんが解説するというスタイルの動画です。
画家たちのエピソードはもちろん、その時代の文化、史実も詳しく紹介され、 美術好きの方なら好奇心をくすぐられるのではないかと思います。

美術についてはさほど知識がないという「ワダさん」が、「この絵、なんでこうなんですか?」と毎回疑問を呈する、その 目の付け所も面白いです。

【現代絵画の父】セザンヌのリンゴはなぜ落ちない?【実は〇〇っぴ】

ワダさんの疑問、「セザンヌのリンゴはなぜ落ちないの?」
その答えは、「セザンヌはマジ絵が下手だったから」。

「近代絵画の父」と呼ばれるセザンヌは絵が下手だけど、だからこそ新しい発想が生まれ、後世多くの画家に影響を与えたというエピソードは興味深かったです。
美術好きの方でなくても楽しめる「教養講座」ではないかと思います。


著作権使用料がかかるために紹介できない作品も多いようですが、『山田五郎 オトナの教養講座』を生配信すると、視聴者から著作権の購入金に充ててくださいと多額のスパチャが寄せられました。

その後ピカソの作品が2枚、紹介されました。

なぜピカソはあんな「わけのわからない絵」を描いたの?下手なの?【皆様の浄財で実現!※もしや1年限定公開!?】

気になる映画「パンケーキを毒見する」

6月に、「菅首相題材の映画、公式ツイッターアカウントが一時凍結」という記事を読んで、この映画の存在を知りました。イラストも目を惹きます。

画像
映画「パンケーキを毒見する」ポスター

菅義偉政権の正体に迫るドキュメンタリー『パンケーキを毒見する』の予告編

タイトルとポスターを見れば、この映画が管政権へ批判的な内容であることは容易に推測できます。
だからといって、自由民主主義国家において国民の表現手段である映画が、「作品の告知しかツイートしていない段階」であるにも関わらず、「攻撃的なツイートや行動」などと判定され、アカウントを凍結されるとは!
何だか日本も中国みたいになってきたじゃないですか。政権批判的なものは、あからさまに潰されていくのかしら?
逆にどんな映画なのか、この目で味見したくなるってものです。

2020年9月、内閣総理大臣に就任した菅総理。
コロナ禍の中でオリンピックを開催することさえ「普通ではあり得ない」のに、緊急事態宣言を出してなお、オリンピックはやるぞ!と意気込みは揺るがない。信念の人、菅総理。
緊急事態宣言下ならオリンピック中にコロナ感染者が増える心配も少ないし、安心安全な大会が開けることでしょう。
もっと安心するために「酒販売事業者には酒類の提供を続ける飲食店との取引停止を要請」して菅さんをサポートする田村厚生労働大臣(訂正しました。言い出しっぺは⇒こっちの人)西村康稔経済再生担当相。
安心するのは政権側だけで、国民の不安は残ったままです。
オリンピックが終わった後に感染者が増えたとしても、それはオリンピックとは関係ないからね、っていう政府の思惑も透けて見えます。

こんな日本のオリンピックを海外から辛辣に批判したコラムを目にしました。

話題を呼んだ「ぼったくり男爵」著者、再び辛辣コラム
米紙「東京五輪、安全安心なのは自己責任同意書で武装したIOCだけ」

https://courrier.jp/news/archives/252544/


日本国内に住む国民は、思っていても言いたいことを言えない空気に支配されているのか、長い物には巻かれろという国民性なのか。
政府が何が何でもオリンピックをやると言えば、「じゃあ、せめて無観客でお願いします」といつの間にか無観客を譲歩案にしてしまう。
「いーや、無観客でもやらない!」と強く言い張れる一般人がどれだけいるでしょうか。

私のように地方に住んで、スポーツと全く関連の無い一般人の周辺では、オリンピックの話題は全く出てきません。
今一番の関心事はワクチン接種で、早くこのコロナ禍から解放されたい、という切実な願いがあるだけです。

鹿児島で『パンケーキを毒見する』の上映は、9月11日(土)から、ガーデンズシネマであります。
オリンピックもパラリンピックも終わったあとなので、今とは別の地平から映画を鑑賞できるのではないでしょうか。

最近の他愛もない私事

読書と自動車免許更新とコロナのこと

小学5年生の時、学校の図書館で初めて漫画じゃない本に手を出し、読書の楽しさを知りました。

大人になって、数々のパート・バイトに応募する際、履歴書の趣味の欄には必ず「読書」と記入してきました。
面接で「好きな小説は?」と聞かれたらレイ・ブラッドベリの『火星年代記』と答えよう。ついでに一番号泣した本は三浦綾子の『塩狩峠』。一番笑った本は奥田英朗の『イン・ザ・プール』。初めて読んだ小説は江戸川乱歩の少年探偵シリーズ『地獄の道化師』。
と答える準備はできていたのだけど、残念ながらというか幸いにもというか、一度も聞かれたことはなく、「読書」は「無趣味」と同じ扱いなのだと知りました。

長い読書歴を持ち、数多の本を読んできた私ですが、このところ別の趣味が生活の優先順位上位になっているため、読書に費やす時間がめっきり減ってしまいました。
今年はまだ6冊しか読んでいなくて、とても「趣味は読書」と胸を張って言えない状況です。

パソコンに触れることができない環境で、ただ何かを待つだけの無為な時間があればなあ。集中して本を読めるのだけど。と思っていたら、この冬、それにぴったりの時間を提供してくれる、5年に1回のイベント、自動車免許更新の時期がやって来ました。
毎回、更新手続きには、交通安全教育センター入り口の外から手続き窓口まで長い行列ができ、30分くらいかけてじりじりと歩を進めるので、結構立ち読み読書に適しているのです。 

ところが今回の免許更新は、感染対策によって立ち読み時間は無くなりました。
センターに行くと、まずグループ分けした整理券を配られ、5,6分、自分の車の中で待機。
放送でグループ番号が呼び出され、椅子のある待機所に集められる。10分ほど椅子に座って待つ。
密にならないよう、スタッフがグループごとに手続き窓口まで誘導してくれる。
例年より時間がかからず、外で並ぶ冬の寒さもなく、椅子に座って待っていられる。とても高齢者に優しくスムーズなシステムになっていました。
なぜ今まで、ただただ立って並んで進む、という雑なシステムを続けていたのだろう?
免許更新手続きに関しては、新型コロナがなければ、楽な方に改善されることはなかっただろうと思うと、ちょっと複雑な気持ちでした。

どんなシステムも完璧なものはなく、いくらでも改善の余地があるものだと思います。
実際、コンピュータのOSなんて、常にアップデートを続けています。アップデートをしなければ、システムを続けていくことができないから。
だけどこの社会には、何十年もアップデートされないまま続けられている、不具合だらけのシステムって、まだまだたくさんありますねえ。昭和生まれ(あるいは昭和以前から)のシステムとかルールとか。
一度”まるごと一斉見直しキャンペーン”を張ってくれないかなあ、と思ったりします。

とはいえ、今の社会で決定権を持っている人たちって、まだまだ昭和のままでいることを望んでいる昭和の大人が多いのですよ。国会中継を聞きながら、そんなこと思ったりしています。

卵なしの親子丼とオリンピックのこと

先日久しぶりに親子丼を作ったところ、卵を入れ忘れてしまいました。
卵なしのため、「鶏肉と玉ねぎのスープ」となってしまったものをご飯にかけ、お箸で食べながら「親子丼ってこんなに食べにくいものだったかなあ」、と違和感を感じつつも完食しました。
なんとなくもやっとした不満が残ったものの、卵の入れ忘れに気づいたのは翌日になってからでした。

ついにアレかな、物忘れの激しいヤツが始まったのかな?と言われそうですが、いやいやたまたまです。その日は他のことで頭がいっぱいだったせいです。
それに親子丼に卵を入れ忘れたことは、私にとってはたいした問題じゃないのです。元々料理が苦手なのだから。
問題なのは、食べにくいと感じながらもスプーンを使わなかったことと、卵が入っていないのに親子丼だと思い込んででいたことです。
これは何だか、新型コロナ禍の中にあってもオリンピックを開催すると言っている今の政府の状況に似ているような気がする。

「オリンピックが開催されるとしたら、スーパー・スプレッダー・イベントになるだろう」と危惧する専門家の声もある中、政府や組織委は、「コロナに打ち勝つ、安心・安全なオリンピックを開催する」と、同じ文言をオウムのように繰り返しています。
オリンピックの開催と中止、どちらが政府にとって得か、どちらが9月の選挙10月の総選挙に有利か、おそらくそのことで頭がいっぱいなのかも。政府にとっては国民の命や生活よりもオリンピック開催の優先順位が高そうです。
そして、今のところ、無観客であっても開催した方が得だと思い込んでいるようです。観客の入らないオリンピックなんて、卵のない親子丼と同じなのに。

感染対策としてアスリートと一般人が接触しないように分断され、アスリートたちは厳しい行動制限を強いられる。その割にはアスリート以外の関係者たちの行動規制は緩くて、感染対策は穴だらけ。
参加できない国もあるし、参加を拒む国もある。こんな状況でオリンピックを開催する意義があるのかと疑問に思います。
昨年、政府はオリンピックを「完全な形で開催する」言っていましたが、今はもうオリンピックの形をしていないスポーツ競技大会を、「コロナに打ち勝った証としてのオリンピック」と言い張る人たち。嘘をついて招致したオリンピック。その後も嘘の上塗りを続ける政府や組織委の姿勢。私はしっかり見届けたいと思います。

とまあ、親子丼とオリンピックを無理やりこじつけてみましたが、、、、

日本人は新型コロナによる死者数が欧米やインドに比べると少ないとは言え、最近では一日に100人前後の人たちが亡くなってます。もし目の前で100人の人たちが亡くなるのを毎日見たら、ただ事ではないと大騒ぎになるはずですが、全国に数が散らばっているので、たいした死者数ではないとうやむやにされているような感じです。

ワクチンも行き渡っていない現状で、オリンピックが開催されれば、人の動きは全国に広がり、自粛生活も大義が見いだせず、なし崩しに崩れ、第5波と呼ばれる波は今まで以上のものになると思えて仕方がないのです。

「スポーツを通 して文化や国籍などの違いを越え、フェアプレイの精神を培い、平和でより良い世界を目指 す」というオリンピックの理念を考えると、別に4年に1回、一つの都市で世界大会をしなくたって、1年ごとでも、競技別でも、複数の都市でも、それなりの大会を開いて、世界平和を目指してもいいのでは?と思います。

「新型コロナ関連の情報提供:NHK」

パンくずリストをプラグイン無しで作る

今回はプラグイン無しでパンくずリストを作ったので、備忘録としてメモしておきます。

作成にあたって、とても分かり易い解説がされている下記サイトを参照いたしました。(感謝!)

WordPress】パンくずリストをプラグイン無しで自作する方法

オリジナルゲーム.com【WordPress】パンくずリストをプラグイン無しで自作する方法」参照

作成手順は、

  1. 作業前に変更するファイルのコピーを取っておく(※これ、大事です)
  2. functions.phpにコードを追記する
  3. パンくずを表示させたいファイルにコードを追記する
  4. style.cssでスタイルを整える
  5. category.phpとtag.phpの二重表記を修正(必要があれば)

2.functions.phpに追記したコード

「【WordPress】パンくずリストをプラグイン無しで自作する方法」に掲載されている完成版を、まるっきりコピーして使用させていただきました。

// ===========================
// = パンくず =
// ===========================
function mytheme_breadcrumb() {
    	//HOME>と表示
    	$sep = '>';
    	echo '<li><a href="'.get_bloginfo('url').'" >HOME</a></li>';
    	echo $sep;
     
    	//投稿記事ページとカテゴリーページでの、カテゴリーの階層を表示
    	$cats = '';
    	$cat_id = '';
    	if ( is_single() ) {
    		$cats = get_the_category();
    		if( isset($cats[0]->term_id) ) $cat_id = $cats[0]->term_id;
    	}
    	else if ( is_category() ) {
    		$cats = get_queried_object();
    		$cat_id = $cats->parent;
    	}
    	$cat_list = array();
    	while ($cat_id != 0){
    		$cat = get_category( $cat_id );
    		$cat_link = get_category_link( $cat_id );
    		array_unshift( $cat_list, '<a href="'.$cat_link.'">'.$cat->name.'</a>' );
    		$cat_id = $cat->parent;
    	}
    	foreach($cat_list as $value){
    		echo '<li>'.$value.'</li>';
    		echo $sep;
    	}
     
    	//現在のページ名を表示
    	if ( is_singular() ) {
    		if ( is_attachment() ) {
    			previous_post_link( '<li>%link</li>' );
    			echo $sep;
    		}
    		the_title( '<li>', '</li>' );
    	}
    	else if( is_archive() ) the_archive_title( '<li>', '</li>' );
    	else if( is_search() ) echo '<li>検索 : '.get_search_query().'</li>';
    	else if( is_404() ) echo '<li>ページが見つかりません</li>';
    }

3.パンくずリストを表示させたいファイルに追記するコード

<div class="mytheme_breadcrumb">
    <?php mytheme_breadcrumb(); ?>
       </div>

パンくずリストを表示させたいファイル
  ・single.php
  ・category.php
  ・tag.php

コードを追記する位置は各ファイルの<div id=”content” role=”main”>の下になります。<div>のクラス名は任意。

4.style.cssでスタイルを整える(一例:2021/03/27修正しました)

/* パンくず */
.mytheme_breadcrumb li {
    font-size: 90%;
    display: inline-block;   
}

5.category.phpとtag.phpの二重表記を修正

私が使っているテンプレートでは、カテゴリーとタグページに元々パンくずが表示されていたので、二重表記になってしまいました。スタイルを統一するために
category.phpとtag.phpのコードを一部削除しました。

category.phpで削除したところ

<h1 class="archive-title"><?php printf( __( 'Category Archives: %s', 'twentytwelve' ), '<span>' . single_cat_title( '', false ) . '</span>' ); ?></h1>

tag.phpで削除したところ

<h1 class="archive-title"><?php printf( __( 'Tag Archives: %s', 'twentytwelve' ), '<span>' . single_tag_title( '', false ) . '</span>' ); ?></h1>

新しいPCについて(その2)AdobeCCを購入する前に知っておくこと

Adobe Creative Cloudのプランを検討する

「新しいPCについて(その1)Google Chromeが削除できない!を解決!」にも書きましたが、先月から新しいPCを使い始めました。

新しく購入したPCはWindows 10なので、手持ちのIllustrator CS5とPhotoshop CS5のパッケージ版をインストールすることができなくなり、Illustratorを使いたければAdobe Creative Cloud(略してCC)のサブスクを利用しなければならない状況になりました。

https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html?promoid=ZP46FD38&mv=other

20221年2月現在、Adobe CCのサイトでプランを検討したところ、すべてのアプリを完備したコンプリートプランは年間プランの月々払いー6,248円/月(税込)。
学生・教職員であれば、65%以上OFFー2,178 円/月(税込)。

残念ながら私は学生でも教職員でもないし、月々6,248円出せるほど太っ腹でもないので、欲しいアプリだけの単体プランを検討してみたところ、

Illustrator – 単体プラン 年間プランの月々払いー 2,728 円/月(税込)
Photoshop – 単体プラン 年間プランの月々払いー 2,728 円/月(税込)
Dreamweaver – 単体プラン 年間プランの月々払いー 2,728 円/月(税込)

単体で3つアプリ選ぶと年間プランの月々払いー8,184円/月(税込)。
コンプリートプランより高くなります。

仕方ない。この際Dreamweaverは代替のフリーソフトを探すことにして、IllustratorとPhotoshopの2つだけを購入すると、年間プランの月々払いー5,456円/月(税込)。これでもまだ高い。

何とかならないかとネット検索して見つけたのが下記の記事。

Photoshop、Illustratorのみを利用する最安のお得なおすすめプランは?[Adobe Creative Cloud]

上記の記事でお勧めしているのが、Photoshop – 単体プランでなくフォトプランという選択です。

フォトプラン 年間プランのみの月々払い — 1,078 円/月(税込)

フォトプランにもPhotoshopが入っていますが、単体での扱いでないことや料金の安さから、フルスペックのPhotoshopではないだろうと思い込み、うかつにもスルーしていました。単体プランより安いなんて驚きです。

ただ、フォトプランは年間プランのみしか扱ってないので1年間使うかどうか分からないという人は二の足を踏むところです。
Photoshop、Illustratorのみを利用する最安のお得なおすすめプランは?[Adobe Creative Cloud]では、解約した場合についても詳細に検討されているので、「AdbeCCを購入する前に知っておくこと」の一つだと思いました。

ちなみにAdobe CCの解約については、下記のように定められています。

注意 : 14 日以内にプランを解約した場合は、料金の返金を全額受け取ることができます。年間プラン月々払いの場合、それ以降は残りの契約期間で発生する料金の 50%が請求されます。

【ご購入・ご利用ガイド】プランの変更と解約方法

選んだプラン

検討の結果、選んだプランは下記の二つです。

  • Illustrator – 単体プラン 年間プランの月々払いー 2,728 円/月(税込)
  • フォトプラン 年間プランの月々払い — 1,078 円/月(税込)

インストールされたアプリは以下の10個。

  1. Photoshop
  2. Illustrator
  3. Adobe XD
  4. Lightroom
  5. Premiere Rush
  6. Fresco
  7. Bridge
  8. Lightroom Classic
  9. Aero
  10. Camera Raw

月々の支払いは通常なら3,806円(税込)となりますが、初売りキャンペーン中であったため、初年度の支払いは、Illustrator – 単体プランが32%オフの1,848円となりました。フォトプランは割引なしです。

Adobe CCのキャンペーンについて

Adobe CCの購入にはキャンペーンを利用することが望ましいと思いますが、キャンペーンがいつあるかは分からないそうです。

驚いたことにAdobe CCの割引セールは、Adobeの公式サイト以外に「AmazonのAdobeセール」や「Adobe提携スクールの割引キャンペーン」などがあり、そちらの方が割引率が高かったりするらしい。
下記の記事も「AdbeCCを購入する前に知っておくこと」を教えてくれます。

【2021最新】Adobe CC 割引セールの時期はいつ?価格は?

※Adobeの公式サイトのキャンペーンについては、1回限りしか利用できません。

140秒映画『viewers:1』のSF感。どうやって作ったの?

140秒のショートフィルム『viewers:1』がSNS上で話題になっています。

まだ観てないという方、まあ、ご覧ください。

この作品は、GEMSTONEクリエイターズオーディション第6回グランプリ作品だそうです。
第6回の募集テーマは140秒以内の「リモートフィルム」作品であること。

【リモートフィルム】の定義
リモートで企画され、リモートで撮影され、リモートで視聴する、すべての過程がリモートで作られたあらゆる映像作品群。リモート演劇、リモート映画、リモートコント、リモートMV、リモートアニメなど、すべてのリモート作品の総称。

第六回テーマ:「リモートフィルムコンテスト」参照

リモートで作るというと、部屋に閉じこもって独りパソコンカタカタとか、Zoomでミーティングとかいう感じですが、この作品はオールロケに映像加工をプラスしたもの。
ドキュメンタリータッチなので、観ている人は皆思うはずです。

ここはどこ?

ここはどこなんでしょう?
そしてあの巨大ロボットたち!どうやって作ったの?

その謎を明かしてくれている動画がありましたので、こちらもご覧ください。
意外な制作過程にも、出演俳優さんの素顔にも驚かされますよ。

https://www.youtube.com/watch?v=TtBbmtIDS8A

新しいPCについて(その1)Google Chromeが削除できない!を解決!

10数年愛用してきたPCが不調になり、illustratorにも不具合が出てきたので、昨年末修理に持っていきました。
OSがWindows7のままで劣化しているパーツを全て交換したところで、もう長く快適には使えそうもないという判断で、ついに継続使用を諦め、Windows10のOSでショップブランドPCを作ってもらうことにしました。

大晦日に新しいパソコンが出来上がり、年明けからは暇さえあればPCを自分環境にするために、あれやこれやソフトを入れたり試してみたり削除したりを楽しんでいます。
なので、Adobe Creative Cloudのことや使ってみたソフトのこと、経験したエラーのことなど、今後折々備忘録として書いていきたと思っています。
今日はGoogle Chromeの不快な事象についてメモしておきます。

PCを起動するとGoogle Chromeのログイン画面が勝手に立ち上がる

一昨日からPCを起動すると勝手にGoogle Chromeのログイン画面が立ち上がるようになりました。
Mozilla Firefoxを規定ブラウザに設定しているにも関わらず、しかもGoogleには既にログイン済みなのにも関わらずに、です。

一時的な現象かなと思っていたら、翌日もPCを起動すると勝手にGoogle Chromeが立ち上がるので、Chromeを削除して再インストールした方がいいだろうと考えたのですが、、、

ところが、これが簡単には削除できないのです。
通常であれば、PCのコントロールパネル「プログラム」を開いて、ここでアンインストールするだけで簡単にできるはず。

しかしアンインストールをクリックすると、以下のような警告ダイアログが出ます。

すべてのGoogle Chromeウィンドウを閉じてからもう一度お試しください。

え?クローム開いてないんだけど。

強力なデータクリーナーソフトで削除するという手もありますが、できるだけ穏健な方法で対処したい。
というわけで、ググっていくと答えを提供してくれているブログがありました。

Google Chromeがアンインストールできない方への解決方法【5秒で解決】

タスクマネージャーを立ち上げて、「プロセス」を見ると、クローム関連のファイルが10個くらいありました。全部終了させてから、Chromeをアンインストールすると通常通りに削除できました。
こんなに簡単なことだったんですねえ。

Google Chromeを再インストールして、設定を見直す。

下記記事を参考にGoogleChromeを設定しました。

ChromeがPC起動時”なぜか起動する”2つの原因

(1)Windows10の設定画面で「アプリ」を開いてGoogle Chromeをオフにする。

再インストール後にアプリのスタートアップ画面を確認したところ、今回はGoogle Chromeがスタートアップアプリに含まれていませんでした。

(2)Chromeの設定で「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する」をOFFにする

この設定画面は、うっかりすると見過ごしそうな場所にあるのが、ちょっとイラっとします。

設定画面の「詳細設定」を三角ボタンで展開して「システム」をクリックする。

PCをシャットダウンしてから起動させてみました。今度はGoogle Chromeが勝手に立ち上がることなく、すっきりした気分!

もっとも、Google Chromeを規定のブラウザにしていて、PCも一人で使っていて、勝手に起動してくれるのは逆にありがたい、という方にとっては設定する必要もない役に立たない話ですが。

「罪の轍/奥田英朗」20世紀と21世紀の東京オリンピックを比べてみる

罪の轍

著者:奥田英朗
発行:2019年/新潮社


奥田英朗のシリアスな犯罪小説。587ページの分厚い本です。

時は昭和38年、西暦で言うと1963年。アジア初となる東京オリンピックを翌年に控えている日本。
20世紀の東京オリンピック前年は、新幹線や高速道路や競技場などの建設ラッシュで、オリンピック景気に沸いている高度成長期真っただ中でした。
まだ60年安保闘争の熱も残る、そんな時代背景を緻密に描いているのが本書「罪の轍」です。

そして「罪の轍」が発行された2019年夏は、21世紀の東京オリンピックを翌年に控えた年でした。
20世紀と21世紀の、オリンピック前年の空気を比べてみると、今世紀のオリンピックは前世紀ほどの盛り上がりはないようです。

振り返れば、オリンピック開催都市を決める際の最終プレゼンテーションで、安倍首相が「福島はアンダーコントロールされている」と、ギョッとするような嘘をつき勝ち取った東京オリンピックです。

嘘で始まり、開催が決まったあとも、なにかとごたごた続き。
新国立競技場の建設費が膨らみに膨らみ、一度決まっていたデザイン案が白紙撤回される。
公募で選ばれたエンブレムデザインは盗作疑惑が浮上し、こちらも白紙撤回の上再公募。
オリンピック招致をめぐる贈賄疑惑。
開催の前年になって、マラソンと競歩の競技会場を札幌に変更。
「東京・札幌オリンピック」と呼んでもいい状況になったけど、誰もそうは呼ばない。
東京都知事と政府のバトル。
ごたごたによって暴露される利権の絡みは数知れず。

2020年。「復興五輪」という偽りの冠を被せたオリンピックイヤーが始まりましたが、まさかのパンデミック襲来。
東京オリンピックは1年延期されて、なんと今年2021年もオリンピックイヤーとなりました。
さあ!オリンピックだ!頑張っていこう!という祝賀ムードなどいっさいない。
あるわけない。
「お・も・て・な・し」など、できない状況なんだから。
それどころじゃないんだから。

しかし2021年1月24日現在、オリンピックは中止が決定しているわけではなく、どんな形で開催されるかも決まっていない。アスリートの方たちにとっては生殺し状態が続いています。
最初は、「東日本大震災の被災地を元気づける復興五輪」と位置付けていたものが、いつの間にか「コロナに打ち勝つ証としてのオリンピック開催を目指す」とコンセプトさえも書き換えられていますが、今日現在コロナに打ち勝っていないので、夏には間に合わないのではないでしょうか。

さて、話を本書「罪の轍」に戻しますと、この長い物語は3人の登場人物の視点で語られます。

・空き巣狙いの常習犯、宇野寛治(20歳)。
・警視庁刑事部捜査一課5係の刑事、落合昌夫:通称オチ(29歳)
・山谷で旅館を営む、朝鮮から帰化した一家の娘、町井ミキ子(22歳)

宇野寛治は、北海道のニシン漁が廃れ、かつての繁栄の面影もない礼文島から、空き巣を繰り返しながら命からがら東京へと逃げてきた若者。
落合昌夫は、警視庁捜査一課5係の正義感に燃える若手刑事。
この5係には癖のある刑事が7人います。
昭和の人気ドラマ「7人の刑事」を彷彿とさせる、刑事たちの執念の捜査。
それから、町井ミキ子を通して山谷という、オリンピックインフラの建設を支えた労働者たちの姿を書き、これぞ”昭和”というリアリティある犯罪小説となっています。

シリアスな犯罪小説とは言え、何といっても著者は奥田英朗です。そこかしこに小さな笑いを差し挟んできます。
奥田英朗は、笑いのない物語は書けない作家なのです。

「僕の人生には事件が起きない/岩井勇気」幸せというハンデ

「僕の人生には事件が起きない」

著者:岩井勇気
発行:2019年/新潮社


昨年の小晦日には米粒写経・サンキュータツオさんの「もっとヘンな論文」で締めくくりましたが、2021年の始まりもお笑い芸人繋がりで、ハライチ・岩井勇気さんの「僕の人生には事件が起きない」を紹介したいと思います。

岩井勇気さんといえば、ハライチの澤部”じゃない方”という認知のされかたで、腐れ芸人とも呼ばれる。漫才については、正直言って印象に残っていないのだけど、「マジ歌選手権」では、かなり毒のある替え歌が面白い人。というのが私の持っている知識の全てです。

本書を読むと岩井勇気さんは、

  • 都会でも田舎でもない埼玉出身。
  • 実家は多少貧しい時期もあったけど、自慢できるほどの貧乏はない。
  • 中高生時代、いじめられたこともなければ特にクラスの人気者でもなかった。
  • 芸人になって3年程度でテレビに呼ばれるようになり、下積みの苦労がない。
  • 30歳になるまで実家住まいで、家族仲もよい。
  • 実家を出て一人暮しを始めて現在に至るまで特に苦労はなく、アニメやアート鑑賞や音楽や料理など趣味を楽しんでいる。

一般人であれば、いい家族の元に育ち苦労なく社会生活を送り好きなこともできて幸せな人生と言えるけど、芸人としては面白い話や波乱万丈の苦労話もなく、バラエティ番組などにおいて語るべきエピソードがない。
不幸要素がないことは芸人にとってハンデとなる場合もあるようです。

しかし、岩井勇気さんは何もない人生に事件が起こることを望むわけでなく、話を盛ることもない。「普通に生活している日常を面白がる」という才能を開花させ、今では「ハライチの”じゃない方”が面白い」と評価されるまでになっています。

そういうわけで、本書「僕の人生には事件が起きない」は、ほんとに何でもない日常のささいなことを書き連ねているエッセイです。
いやいやホントにどーでもいい話ばかりなのですが、それが、ちょっとだけ面白い。
「ルイ・ヴィトンの7階にいる白いペンギンを見張る人」とか、「通販の段ボールを切り刻んで感じた後味の悪さ」とか、私は好きなエピソードでした。