「Amazon重要なお知らせ:ご注文の詳細とキャンセルについて」という詐欺メールが来ました

最近、ほぼ毎日のようにヤフーメールにAmazonやイオン、地方銀行を装う詐欺メールがやってきます。
内容は「重要:口座利用停止のお知らせ 秋田銀行」「お支払い方法の更新 Amazon」「アカウント使用制限のお知らせ イオン」「プライム会員の満期通知 プライム」などなど。
毎度おなじみの文言でやって来るので面白みもなく、機械的に迷惑メールに移動させているのですが、今日来たのはいつもとちょっと違っていたので、削除する前にメモしておくことにしました。

詐欺メールの内容

ご注文の確認

注文番号:503-0497156-3547802
〇〇〇(メールアドレス) 様

誰かがあなたのAmazonアカウントを使用して別のモバイルデバイスからこの注文を購入しようとしました。Amazonのアカウントセキュリティポリシーに従い、Amazonアカウントを凍結しました。

◆アカウントが盗まれる危険性があります。この注文を一度も購入したことがない場合は、24時間以内に以下のリンクをクリックして、この注文をキャンセルし、Amazonアカウントを復元してください。

この注文をキャンセルする

お届け予定:
日曜日, 06/04
配送オプション:
お急ぎ便
お届け先:
〇〇〇(実名) 様
414-0053
静岡県 伊東市〇〇〇(実住所)
注文合計:
¥37,000
支払い方法
クレジットカード:¥37,000

Amazon.co.jp でのご注文について、くわしくは注文についてのヘルプページをご確認ください。

Dash Button/Dash Replenishmentサービスによるご注文については、Dash Button/サービス対応デバイスでの対象商品の設定時とご注文時の提供条件(たとえば、商品、価格、税金、入手可能性、送料及び売主)が一部変更されている場合があります。上記「注文内容」を十分にご確認ください。ご注文後、一定時間はご注文を変更またはキャンセルすることができます。また、発送後でも商品を返品することができます。詳しくは、Amazon Dash利用規約、注文履歴、Amazon.co.jpの返品ポリシーをご覧ください。

その他ご不明な点がある場合は、ヘルプページをご確認ください。

またのご利用をお待ちしております。
Amazon.co.jp

お届け先とされる住所、氏名が具体的で、ちょっと気になっちゃいますよね。詳細ヘッダーを開いてReturn-Pathを確認すると、静岡銀行らしきアドレス。手が込んでいます。

ネット検索すると、昨年あたりからこの手のメールが出回っているらしい。
詐欺メールに書かれている住所、氏名は全国にまたがり、いろんなバリエーションがあるようです。
住所を地図検索すると建物も実在します。
おそらく、氏名と住所をランダムに組み合わせているのでしょうが、知らないうちに自分の氏名や住所が勝手に詐欺に使われるかもと考えると、気持ち悪いですね。

この先、もっともっと手が込んだ詐欺メールが出てくるかも。
特にAmazon を騙るメールが多いので、Amazonから来たメールは、ちょっとでも変だと思ったら、メッセージセンターで確認するようにしましょう!(アカウントサービス⇒メッセージセンター)

追記:この投稿をアップした直後にまた同様の詐欺メールが来ました。

タイトルが「Amazon.co.jpでのご注文508-8867920-6546310(1点)」となっていて、ますます手が込んでいます。

今度はメール表示画面がAmazonにだいぶ似せて作ってあるし、タイトルもかなり紛らわしいです。
ただしReturn-Pathは< keisuke1@yourfertaliopza.com>となっていて、ここは手を抜いてる感じですね。

お届け先になっている住所を検索したら、今度も実在する一般的な家で表札が出ており名字も一致しました。
どうやら氏名・住所込みで使われているようなので、お届け先にはぼかしを入れました。
氏名と住所はランダムに組み合わせているのだと思っていましたが、そこまで配慮されているわけではないようです。勝手に実名・実住所を詐欺メールに書かれてしまうことも、知らないうちに被害にあっていることだと思えます。

Googleマップを編集しよう

今回詐欺メールに記載された住所を検索して思ったのですが、Googleマップのストリートビューで表札がはっきり見えるはヤバいんじゃないかと思います。
私は以前Googleマップの「不適切なストリートビューを報告」して、家の表札にぼかしをかけてもらいました。
Googleマップのサイドバーには「地図を編集」という項目があり、そこをクリックすると「不適切なストリートビューを報告」できます。





『第32回 2023 宮崎国際現代彫刻・空港展』のお知らせ

2023 6/4(日)- 6/18(日)

会場:宮崎ブーゲンビリア空港 1階 オアシス広場

第32回 宮崎国際現代彫刻・空港展は、コロナ禍に休止を余儀なくされたようですが、昨年から再開。
まだコロナ禍の影響があって、今年も国内作家のみの参加となっているようです。

今年は以下37名の作家が出品されます。
当サイトでご紹介しています通畠 義信さんの過去作品については、『鉄のオブジェ・通畠義信』ページを、是非ご覧いただきたいです。

《宮 崎》大野 匠・奥村 羊一・上口 将生・田中 等・田村 将太・満木 攻 一・山田 忠範
《鹿児島》通畠 義信・八田 隆・宮薗 広幸・ますみつ 三知子・吉永 ゆかり
《長 崎》藤崎 宏治
《福 岡》前原 ヨシノブ
《徳 島》居上 真人
《鳥 取》永江 靖幸
《岡 山》伊丹 修・尾崎 公彦・片岡 幸夫・金盛 秀貞・小林 照尚
《奈 良》井上 龍彦・高垣 リミ
《岐 阜》浅川 洋行
《愛 知》尾崎 慎・真下 賢一
《福 井》坂本 太郎
《埼 玉》田中 毅
《千 葉》遠藤 研二
《東 京》竹花 哲・林 宏・藤田 政利
《群 馬》明田 一久
《福 島》湯川 隆
《新 潟》霜鳥 健二
《北海道》長澤 裕子・渡部 洋平


言葉について書かれた2冊の本を読みました。

『今日拾った言葉たち』武田砂鉄
2022年/発行:暮しの手帖社

『うまれることば、しぬことば』酒井順子/2022年/発行:集英社

ふと耳にした言葉が、何だか気になるなあって思うこと、日常よくありますよね。
それが、「いい言葉だな」「うまい言い方だな」と心にグッとくるいい感じの言葉であれば、すぐに誰かに話したくなります。
「なーんか引っかかる」と、ちょっと不快に感じる言葉や言い回しだと、ただモヤモヤした気分だけが残ったりします。

例えば、以前、若手議員さんが「イクメン男子」アピールするのを聞いて、男子は子育てを手伝うだけで褒められてニュースになるのか、と子育てを終えた私でもイマイチ不快の念を禁じ得ないでいました。
そんな時、ハライチの岩井勇気さんの言葉にグッときました。

「自分の子どもを育ててイクメンて言うな!」

これはバラエティ番組で岩井勇気さんが吐くように言い放った言葉。
いや、ホントその通りです。
イクメンアピールなんかしてないで、ガチで協同で家事育児やって欲しいものです。

とは言え、「イクメン男子」というキャッチーな言葉が生まれたからこそ、男性が家事育児に参加することがトレンドになったのも事実。
新しく生まれた言葉が人の意識や世の中の価値観を変化させ、その意識や価値観がさらに若い世代に受け継がれていけば、そのうち当たり前のこととして定着するかもしれません。その頃には自分のことをわざわざイクメンなどと称する男性もいなくなっているでしょう。

さて、今回読んだ2冊の本はどちらも「言葉」をとても大切にしている人が書いています。

『今日拾った言葉たち』

武田砂鉄さんの『今日拾った言葉たち』は『暮らしの手帖』に2016年春~2022年夏に連載されていたものをまとめ直したものです。著者が本や新聞やテレビ、ラジオ、街中の声を聴き、気になった言葉を拾い上げ、その言葉について自身の考えを書き添えています。

幅広いカテゴリーから言葉を拾っているので、様々な人たちの見解に触れることができます。グッとくる言葉もあれば、著者と同じ気持ちで憤慨する言葉もあります。
拾った言葉たちに添えられた武田砂鉄さんの文章からは、当たり前の暮しを守りたいという生活者としての目線が感じられ、ブレない批判精神が感じられます。そこが好きです。

武田砂鉄さんは毎週金曜日22:00 から 23:30、『武田砂鉄のプレ金ナイト【TBSラジオ】』というラジオ番組をYouTubeでも配信しています。砂鉄さんが今会いたいと思っている人を招くゲストトークがメインです。いろんな分野の方たちが登場し、毎回興味深く楽しめる私のお気に入り番組です。

『うまれることば、しぬことば』

酒井順子さんの『うまれることば、しぬことば』も武田砂鉄さんのラジオ番組で知りました。

酒井順子さんと言えば20年ほど前、『負け犬の遠吠え』という作品が話題になり、大論争を巻き起こし、流行語大賞にも選ばれ一つの「負け犬ブーム」を作ったエッセイスト、という程度に知ってはいましたが、作品を読むのは本書が初めてです。

『うまれることば、しぬことば』には、たぶん誰しも一度は気になったに違いないが深く考えないうちにいつのまにか馴染んでしまって気にならなくなった、そんな言葉が取り上げられているように思います。
私も「ああ!そうだった!これ、気になっていたのだった!」と思い起こされる言葉がいくつもありました。それに、本当は気にすべきだったのに気が付かなかった言葉もあってハッとさせられました。
何故この言葉が気になったのか?それをきっちり言語化して読み解いてくれる本です。

『アシタノカレッジ(※現在は『武田砂鉄のプレ金ナイト【TBSラジオ】』』ゲスト酒井順子さん

ついでと言ってはなんですが、最近武田砂鉄さんのラジオ番組にゲスト出演した水野太貴さんの『ゆる言語ラジオ』を紹介させてください。
言語学オタクと言語学素人のお二人によるゆるいお喋りが楽しい。時にはあいみょんの歌詞を熱く語り合い、時には言語を通して「国民を上手に搾取する方法」まで学べる?エンタメ寄りのチャンネルです。一つの動画が30分から50分ほど。割りと長めなところも聴きごたえがあって気に入ってます。

「2023 猫展 平面と立体」の案内状が届きました

2.11(土)-3.6(月)11:00-18:00

休館日:2/15・3/1(水)

於:ギャラリー白樺

「猫展」の案内状が届きました。
しばらく郵便受けを開けていなかったので、ちょっと発見が遅れてしまいました。
郵便受けにはチラシやフリーペーパーがいっぱい溜まっていて、A4サイズの紙の間に挟まって、あうやく見逃すところでした。

今年も猫の日がやってきますね。
59人のアーティストが創り出す多彩な猫たちが楽しめる展覧会です。

「おいしいごはんが食べられますように/高瀬 隼子」もやもやが残ったので読み返してみました

「おいしいご飯がたべられますように」

著者:高瀬 隼子
発行日:2,022年3月
発行:講談社

第167回芥川龍之介賞受賞

どちらかというと普段、文学ジャンルの本は読まないのですが、おもしろいという評判を聞きアマゾンで試し読みをしました。

「一日一粒で全部の栄養と必要なカロリーが摂取できる錠剤ができるのでもいい。それを飲むだけで健康的に生きられて、食事は嗜好品としてだけ残る。酒や煙草みたいに、食べたい人だけが食べればいいってものになる」
という文章に共感して購入ボタンをクリックしました。

私も子供の頃、ずっと思っていました。ご飯を食べずに生きられたらどんなに楽だろうと。
食事を楽しむことができない子供でした。だから主人公の二谷が、おいしく食べることを世間から押し付けられていると感じる気持ち、私もよく知っている。勝手に同類意識を持って物語を読み進めました。

しかし、なんだろう。この小説。とっても読みやすい文体なのだけど、読むほどにもやもやしてきます。

主要な登場人物は職場の同僚、二谷、芦川さん、押尾さんの男女3人。
二谷と押尾さんの内面や、ふたりが芦川さんのことをどう思っているか、ということは随所に書かれていますが、芦川さんの内面はいっさい書かれていません。
芦川さんは他者の目や口を通して描かれるだけの女性です。それがこの物語にどことなく不穏な居心地の悪さを与えています。

芦川さんは、男性目線と女性目線と仕事と食べることを通して、多様な要素を詰め合わせて作られた女性。芦川さんのことをどう思うかは読む人によってそれぞれですが、彼女の心の内は分からないので、何を考えているのか読者が勝手に推測することになる。そういうところも、もやもやさせられる一因かもしれません。

最初、二谷にも押尾さんにも他の登場人物の誰にもあまり感情移入できず、この職場の空気も嫌だなあと。まあでも現実、職場ってこんなもんだし、何だかイヤな気持ちにさせる物語だなと思いました。
「おいしいごはんが食べられますように」というタイトルだって、食べることが面倒くさいとか思っている二谷にとっては、押しつけがましい呪いの言葉にも聞こえそう。そう思いながら本を閉じました。

だけど、それだけではないような。何か読み落としているような。消化されない感じが残り、後日読み返し、言葉を拾い直したりして考えていくと、登場人物への印象も変わり、そんなイヤな気持ちにさせる物語ではなかったと思えました。
心に刺さる言葉がいくつもあり、さらっと読んで捨ててしまってはもったいない小説だと思いました。

ネタバレになるのであまり具体的なことは書きませんが、
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」と言った押尾さん。私は押尾さんへの印象が一番変わりました。悪い方からいい方へ。
そして「二谷さんと食べるごはんは、おいしい」と言う。このセリフにぐっと来ました。結末を知っているとちょっと悲しく響く言葉ですが、それでも押尾さんには幸せな時間が確かにあったのだと思えて、それはとても良かったなあ、、、と。

人は生きるためには食べなければならない。大方の人は食べるために働かなければならない。
食べる、働く、食べる、働く、、、延々と続くその循環は楽なものじゃないです。
そんな日々の中で、「ごはんが、おいしい」と思えるとしたら、それはきっと幸せなことに違いない。たとえ束の間でも。独りであっても。

まあ、でも、二谷が「芦川さんと食べるごはんは、おいしい」と思う日がいつか来るのかどうか。それは誰にも分からないことだけど。